花と果実のある暮らし in Chiang mai プチ・カルチャー集 Vol.101 ニッポン中古文化
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
お茶の時間、タイ人の友人が、日本の中古品のことを話題にあげました。もちろん、20年前からタイでも中古品のお店はあり、洋服の中古店などは、こだわった店主がセレクトしたものが置いてあるようなイメージでした。ところが今は…「いやいや、もっと規模が大きいファクトリーのような中古販売場になっていて面白いのよー!」と友人がいうので、そのまま二人で一緒に見に行くことに。いつも通っている大通りから少し入ると、殺風景で大きな敷地に4~5軒、トタン屋根の工場のような建物がありました。建物の中に入ると日本の家にありそうなものが山のように置いてあります。洋服、おもちゃ、アウトドア用品、家具、トランク、胡麻すり器、日本人形、引き出物の食器…。圧倒されて、何を見て良いかわからないほど!また、曜日によって、セールの割引額が変わり、洋服やバッグは1キロいくらで販売されています。ちなみに私が行った日は90%オフセール!友人はコーチのバッグを数百円くらいで買いました。タイ人や中国人、西洋人もいます。目が肥えている人は、金が付いたもの、お財布など(たまにお金が入っている)を目当てにする人もいるそうです。


つまり、これらは亡くなった人の荷物(遺品)、引っ越しで不要のものなどが、そのままこちらに海を越えてやって来た証であり、日本の高度経済成長期で物が豊かだった時代の痕跡のように感じました。不要なものが必要な人の所に行くのは良いことですが、これからますます進む高齢化社会の一面を切り取った現実に見えました。土地が変われば見方も変わる。日本では要らないものでも他の視点でみたら安い宝物になるのです。そんなお店の中で躊躇し圧倒されていた私も、しばらくすると友人の宝物探しに参加しているのでした。


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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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