News
NEWS
voiceinTYO

米アカデミー賞にJVTA修了生が字幕を手がけた3作品がノミネート!

米アカデミー賞にJVTA修了生が字幕を手がけた3作品がノミネート!
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page

今年も米アカデミー賞の授賞式(現地時間2月9日)が近づいてきました! 作品賞には、『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『1917 命をかけた伝令』『パラサイト 半地下の家族』がノミネートされ、オスカーの行方から目が離せません。
f2e99bd7329800e68539d5d00786f8c5_s

 
JVTAが今年注目しているのは、修了生が字幕を手がけた3作品。翻訳者の皆さんに各担当作品の見どころと翻訳のポイントを聞いてみました。 

 
◆短編実写映画部門ノミネート『兄弟愛(Brotherhood)』
ショートショート フィルム フェスティバル & アジア 2019 上映作品
日本語字幕担当 小坂志保さん

Brotherhood_poster_350
アカデミー賞短編実写映画部門にノミネートされたとご連絡をいただき、担当した翻訳者として嬉しく思うと同時に、この作品の素晴らしさを再認識しました。『Brotherhood』はチュニジアで暮らす羊飼いの家族の物語を通して中東の複雑な社会情勢を伝える作品です。25分の短編ですが、登場人物の心情描写とストーリー展開が素晴らしく、とても見応えのある作品なので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。見終わった後には『Brotherhood』というタイトルの意味をしみじみ感じ取っていただけると思います。
BH_Mohamed_-still-3 BH_Malek_still-2

 
アカデミー賞はいつも主要部門ばかり注目していましたが、今年は短編実写映画部門の結果を期待しながら見届けようと思います。

 
※小坂さんも参加された昨年の【SSFF&ASIAアワードセレモニー】の様子はこちら
※『兄弟愛(Brotherhood)』は、Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINEで2月末まで配信中。
会員登録後、無料でご覧いただけます。
https://sst-online.jp/theater/6657/

 
◆短編実写映画部門ノミネート『向かいの窓(The Neighbors’ Window)』
ショートショート フィルム フェスティバル & アジア 2019 上映作品
日本語字幕担当 杉山由香さん

向かいの窓1
主人公は3児の母のアリー。夫の世話や育児に疲れ果て、身も心もパンク寸前です。そんなある日、向かいのアパートに目をやると、引っ越してきたばかりの若いカップルの姿が見えます。彼らのあまりにも自由奔放な暮らしに最初は嫌悪感を覚えますが、次第に好奇心をそそられ、双眼鏡でのぞき見るように。その根底にあるのは、20代という若さや仲むつまじさがうらやましいという思いです。隣の芝生は青いと分かっていても、他人は幸せそうに見えてしまうもの。翻訳に当たって一歩引いた視点で見ていたつもりが、途中から自分を重ねてしまいました。また、クスッと笑える夫婦のやり取りは、テンポを大事にするよう心掛けました。

 
向かいの窓2
アカデミー賞の短編実写映画部門にノミネートされた作品に関わることができ、とてもうれしく思っています。ぜひ受賞してほしいです。

 
※上記2作品の詳細はこちらでご覧いただけます。
https://sst-online.jp/magazine/6649/

 
◆長編ドキュメンタリー賞ノミネート『娘は戦場で生まれた』
日本語字幕担当 岩辺いずみさん

娘は戦場で生まれた_flyer
© Channel 4 Television Corporation MMXIX
本作の英題は”For Sama”(サマのために)で、母親である監督ワアドが娘サマのために製作したものです。と言っても撮り始めた頃のワアドはまだ学生で、ジャーナリストを目指していました。独裁政権からの解放を求めるデモに参加したのをきっかけに、スマホで撮影を始めます。そして医師となる夫ハムザと出会い、サマを授かるのです。

 
for sama_still_main
© Channel 4 Television Corporation MMXIX
美しいアレッポの街が、政権の強硬姿勢とロシアをはじめとする諸外国の軍事介入で廃虚と化し、さらにイスラム過激派も入り込み、事態は泥沼化していきます。私はニュースで断片的に得ていた情報が、本作を見てやっとつながりました。ワアドの目線が優しく、それがかえって胸に迫ります。つらい場面も多いのですが、ぜひ多くの方に見ていただきたい作品です。
 

※この作品は2月に劇場公開されます。
題名:『娘は戦場で生まれた』
公開:2020年2月29日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
【監督】ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ
【出演】ワアド・アルカティーブ、サマ・アルカティーブ、ハムザ・アルカティーブほか
2019年/イギリス、シリア/アラビア語/100分/英題:FOR SAMA/日本語字幕:岩辺いずみ/字幕監修:ナジーブ・エルカシュ/G区分
© Channel 4 Television Corporation MMXIX
公式サイトhttp://www.transformer.co.jp/m/forsama/
 
 
アカデミー賞の発表は、現地時間の2月9日(日本時間は2月10日)。今年はぜひ、皆さんもこの3作品に着目してみてください!

 
◆字幕体験レッスンに挑戦したい方はオープンスクールへ!
https://www.jvta.net/tyo/open-school/
資料請求ボタン

Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page