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【セミナーレポート】ピッチングの極意は入念なリサーチと海外のマナーを知ること

【セミナーレポート】ピッチングの極意は入念なリサーチと海外のマナーを知ること
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2022年1月29日(土)に「世界を市場にするための知財(IP)戦略セミナー」の第三弾「米国への企画ピッチ、ケーススタディ」を開催した。アメリカのメジャー映画作品やOTTプラットフォーム(動画配信プラットフォーム)へ数々の企画ピッチを行い、成功へと導いたプロデューサーの大西美枝氏が登壇。ピッチへの心構えから当日のマナーなどについて、自らの経験やケーススタディをもとに解説した。

冒頭は、本セミナーの開発者でファシリテーターでもある林美千代氏(ブランドプロミス合同会社代表)が「コンテンツビジネス」の現状や定義を説明した。(詳しくはDay1のレポートで紹介▶こちら

近年、IPビジネスの市場は目まぐるしい変化を遂げている。映像コンテンツの視聴形態は劇場から配信型が主流となったことに伴い、コンテンツの内容もグローバルなものからグローカルなものへと移り変わっている。コロナ禍で、ピッチングの方法も対面からオンラインへと変化した。ピッチは海外でコンテンツ作品を展開する上で、もっとも重要なプロセスと言える。相手の心を掴み、契約締結に繋げるためにも、市場の変化をしっかりと捉えることが欠かせない。ピッチの準備段階で大西氏が重視する1つが相手側のリサーチだ。

「ピッチは作品制作を実現させるために、企画を提案するもの。時間をかけて説明をする“プレゼンテーション”に比べて、ピッチの目的は短時間で作品に興味を持ってもらうのが特徴です。ピッチする相手が監督なのか出資者なのかによって、伝え方や内容も違ってきます。ピッチ・デック(資料)を作る際も、当たり前かもしれませんが提案する企業や人物を事前に徹底的にリサーチした上で、的確な相手に何を見せるべきか検討することが重要です」(大西美枝氏)

大西氏はピッチ・デックのサンプルを見せながら、各項目のポイントや適切な情報のボリュームなどを解説。参加者も効果的な資料のイメージが湧いたのではないだろうか。

ピッチ当日に気を付けるべきマナーや心得についても指南。日本のビジネスシーンで当たり前にやっていることが、海外ではマイナスに働いてしまうことさえありうる。「相手は提案する作品だけではなく、発言者自身を見ていることを忘れてはならない」と大西氏は強調した。

後半は、ファシリテーターの林氏も加わり、相手を知るためのポイントや自分に興味を持ってもらうためのコツについて掘り下げた。

「海外の人たちの役職名は日本のものとは異なるケースが多いので、注意してください。ピッチを行う上で誰が決定権を持っているかを認識しておくことは、大変重要です。」(大西氏)

「ハリウッドは小さいコミュニティーです。最も大事なのは魅力的なIPを持っていることですが、自分自身を知ってもらうには、自分の経歴のアピールやどんな人と繋がっているのかも重要です。IPの見せ方に加え、どのように自分をアピールすると結果に繋がりやすいのかをよく見定めた上で挑むことをお勧めします」(林美千代氏)

最後は参加者から寄せられた質問に回答。ピッチ準備から情報発信の注意点、アニメの逆輸入についてまで話が及んだ。大西氏が語ってくれたことは、実際に自身が経験し、見てきた事例に基づいているだけに参加者たちにとっても、すぐに取り入れられることも多い。まずは今回のセミナーで学んだことを活かして効果的なピッチへの第一歩にしてほしい。

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