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【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭×JVTA】翻訳力をブラッシュアップする「英語字幕PROゼミ」とは?

【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭×JVTA】翻訳力をブラッシュアップする「英語字幕PROゼミ」とは?
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“若手映像クリエイターの登竜門”として知られる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」が7月16日(土)~7月24日(日)で開催されている。今年は2年ぶりの通常開催(オンライン配信も実施)。同映画祭はこれまで、『孤狼の血 LEVEL2』の白石和彌監督、『湯を沸かすほどの熱い愛』『浅田家!』の中野量太監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督など、現在活躍する映画監督を多く送り出している。
 

JVTAは国内コンペティションのノミネート作品を英語字幕制作でサポートしている。そしてその一環として、映画祭とコラボした「英語字幕PROゼミ」を毎年開講。スポッティングから英語字幕づくりに取り組み、日英映像翻訳の講師や翻訳ディレクターによる2度のフィードバックを受けられるゼミ形式のワークショップだ。
 

今年の参加者は5名。2チームに分かれ、短編映画『こねこ』と『ウィーアーデッド』の英語字幕を制作した。PROゼミではチームで話し合い、講師からのフィードバックを経て、ひとつの英語字幕を完成させる。
 

課題作品①『こねこ』(英題:Kitten)
高校生になった石松りんは、友達を作るために大好きな読書をやめるが、登校初日に出会った玲と一緒に図書委員をすることになる。ある日、下校中に子猫を見かけたりんは、玲から謎の質問を投げかけられる。
 
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©映像制作実習2021
 

『こねこ』の字幕は、柿内久美さんと富山彩さんが担当した。
PROゼミの魅力のひとつとして、「国際映画祭での上映作品に字幕をつけられる」という点がある。柿内さんも富山さんも、その点に惹かれて受講を決めたそうだ。
 

「『英語字幕PROゼミ』を受講することにした理由は、講師のサポートを受けながら国際映画祭出品作品の字幕翻訳ができるからです。2度目のトライアル受験もあり、トライアルと映画祭という大きな課題を同時にこなすのは不安でしたが、講師のサポートを受けながら国際映画祭に携わることができるチャンスを逃したくはありませんでした。」(柿内さん)
「正直なところ、修了時トライアルが不合格だったので先行き不安だなと思っていました。そこで納品前に講師のチェックを受けてブラッシュアップできる、かつ自分の名前が出るチャンスは今の自分にとって最高じゃないかと思い申し込みました。」(富山さん)
 

実際に翻訳に取り掛かると、高校生が主人公となる『こねこ』では、高校生らしい会話が難しいポイントだったという。
 

「苦労したのは学生たちの会話の翻訳です。高校生たちの他愛のない会話は字数制限も厳しく、そのままでは伝わらないため、かなり意訳しました。」(柿内さん)
「悩まない箇所がないくらいたくさん考えました。特に女子高生3人でのおしゃべりのシーンは早口で情報量も多く、字数制限に苦しみました。」(富山さん)
 

他にも、高校生たちの性格や、元気でさばさばした司書の人など、それぞれのトーンについても話し合いを重ねたそう。ぜひ、それぞれの登場人物に注目しながら作品を見ていただきたい。
 

『こねこ』詳細はこちら
 

課題作品②『ウィーアーデッド』(英題:We’re Dead)
売れない芸人のレイジは会社員のナナセと同棲中。将来を案じながらも、互いに別れを切り出せずにいる。ナナセは新しく会社に入ってきたシュンに口説かれるが、彼を利用して自分の気持ちを確かめようとする。
 
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©NOTHING PRODUCTION
 

『ウィーアーデッド』を担当したのは、立川陽子さん、和田杏里さん、アドリアン・ゴディネズさんの3名。男女間に流れる微妙な雰囲気がキーとなる同作では、日本語独特のセリフも多く、ニュアンスの反映に苦労した様子だ。
 

「担当箇所には芸人2人の下品な会話と女性の会話がありましたが、男性のストレートな話し方より、女性たちの意図や本音を探り出すことが大変でした。『ねぇ…』という簡単なセリフに、どれだけニュアンスが込められているかということを大変興味深いと思いました。」(ゴディネズさん)
「『こんな新しく入ったやつにね、ペラペラと』というセリフがあったのですが、この『ペラペラ』に適切な英語を見つけるのに苦労しました。最初はgliblyやboldlyなどの副詞で探していたのですが、『品詞を変えて動詞で探したら』とJessi先生にアドバイスされ参考にしたら、しっくりくるopen up so casuallyという表現が見つかりました。」(立川さん)
 

また、英語字幕PROゼミはチームで作業を進めていく。この「チーム翻訳」という手法は、JVTAでよく使われる方法だ。その利点のひとつに、「チームで解釈の相談ができる」ことがある。
 

「自分の担当箇所で、理想の恋愛について『ズブズブになれる相手』『健全ズブズブ』と語るシーンがありました。日本語だとイメージがつくのですが、英語にない単語をどう表現するか悩みました。講義の中でセリフの意味を考え単語の候補を挙げている中で、”crazy in love” というフレーズが浮かびうまく字数制限内で訳すことができました。
1人で作業していた時には思いつけなかったので、チームで話し合えてよかったです。」(和田さん)
 

本作にはお笑い芸人をしている登場人物がいることもあり、お笑いのネタを見せるシーンもある。そのまま英語に訳すとジョークが伝わらず、そういった場面についてもチームで話し合ったそうだ。英文としての正しさだけでなく、いかにナチュラルな会話になるか?を考えて推敲を重ねた字幕。ぜひ細部まで注目していただきたい。
 

『ウィーアーデッド』詳細はこちら
 

英語字幕PROゼミは、自分の翻訳に対して講師やチームメンバーから客観的な意見をもらえる貴重な場となる。トライアル合格に苦戦している人、自分の翻訳になかなか自信を持てない人など、悩みを抱えている人にはぜひ積極的に参加してもらいたい。
開講予定は随時メルマガで告知予定なので、ぜひチェックを。
 

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」公式サイト
https://www.skipcity-dcf.jp/
 

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