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【開催レポート】映画を通して、世界を見た瞬間。明星大学「ランナー 奇跡へのチケット」特別先行上映会

【開催レポート】映画を通して、世界を見た瞬間。明星大学「ランナー 奇跡へのチケット」特別先行上映会
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明星大学で「映像翻訳」を履修する学生22名が日本語字幕翻訳したドキュメンタリー『ランナー 奇跡へのチケット』(来年劇場公開予定)のオンライン特別先行上映会が2020年11月28日に開催されました。同大学の授業「映像翻訳」は、JVTA講師陣が指導する通年講義です。
 

コロナ禍の中、学生たちはオンラインでの実施となった前期講義で字幕翻訳の基礎を習得。その後、夏休みの集中講義期間に一人ひとりが担当部分を翻訳しました。また、オンライン特別先行上映会の運営・企画・告知までもすべて自分たちで取り組みました。
 

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『ランナー~』は新興国・南スーダン出身の難民であるグオル・マリアルが、オリンピック出場を目指し、祖国の期待を背負ってマラソン選手として走る姿に迫る作品。上映後のトークセッションでは、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんを招待。国旗を背負って走るランナーの思いや難民選手について、そして映画の主人公・グオルのように困難を乗り越えて人生を切り拓くチャレンジ精神について学生たちが話を聞きました。
 

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国を代表して走るということ
学生たちは高橋さんがマラソンランナーを目指したきっかけについてインタビュー。「マラソンランナーを目指したのは実業団に入ってから」と話す高橋さんは「チームには日本を代表するような選手がたくさんいました。『この人に勝ったらトップランナーの仲間入りかな』と高い意識を持てる環境にいたことで、自然と世界に目を向けるようになりました」と厳しい練習の日々を振り返りました。
 

作品の感想について語るパートでは、高橋さんが「一番大変だったレース」だったと語る1998年アジア競技大会女子マラソン(優勝)の話が飛び出します。「気温が30度から35度近くで、湿度が90%から95%の過酷なレースでした。実はその日の朝、手違いがあって食事を十分にとれなかったんです。でも、日の丸を背負っている以上『食べられないから走れない』という選択肢はない。すぐに気持ちを変えて、手持ちのレトルトのごはんを温めてつまんで、挑みました」。『ランナー~』の主人公・グオルも当時独立したばかりの南スーダンの国民の思いを背負って走った選手。高橋さんは映画を観て「国を代表するアスリートは、その国の誇りであり、多くの国民がその選手に思いを乗せて見ていることが多いんです。私はこの映画の主人公・グオル選手の未来を切り拓く思いの強さに心を打たれました。また、一つずつ、『できない』を『できる』に変えていく姿に大きな感銘を受けました」と学生たちに伝えました。
 

母国を想い走る難民ランナーたち
その後、学生たちは高橋さんとグオルのような「難民ランナー」について掘り下げます。高橋さんはグオルのように母国を想いながら戦う選手を紹介。「例えば、2012年ロンドンオリンピック、2016年リオオリンピックの5000メートル/1万メートルで二冠のファラー選手(イギリス)はソマリアからの難民でした。エリトリア出身のタデッセ選手もスイスに亡命して、昨年は第17回世界陸上競技選手権大会(ドーハ)に出場しました。遠い母国のことを想いながら走る選手は、実はたくさんいます」。また、学生たちとの対話の中で高橋さんは自分のライバルと評されていたケニア出身のロルーペ選手が来年開催予定の東京オリンピックの難民選手団団長を務める話を披露。「お会いしたこともある身近な選手が団長として戦っていることをすごく誇りに思います」と笑顔を見せました。
 

世界に目を向けて考えるきっかけ
イベント終盤のQ&A。学生たちがピックアップした「来年、東京オリンピック・パラリンピックが開催されたら、私たちは難民選手団をどんな風に迎えられると思いますか?」の質問に高橋さんは「マラソンは決して“一人”で走っているわけではありません。グオル選手の心の中に母国が何度も浮かんだように、声援は苦しい時の選手の背中を押すもの、勇気を与えるものです。炎を燃やして頑張る選手たちに温かい声援を送ってほしいと思います」と伝えました。最後に、このイベントを作った学生たちや視聴者に向けては「私たちの目に見えている世界だけが全てではない。自分たちと同じ世代の人が闘っているところもある。世界に目を向けて考えることがとても大切なんだと思います。学生の皆さんが作ったこの特別先行上映会は、そんなきっかけを与えてくれる、大切な瞬間だったと思います」と感謝を述べました。
 

学生たちは、「私たちは難民のことについてほとんど知識がない状態で、映像翻訳をスタートしました。自分たちの手で翻訳することで難民問題について向き合い、難民の人たちのつらさを知り、自分たちの日常が決して当たり前でないことを、心から実感することができました。この作品と出会えたおかげです。皆さまも今日の先行上映会が難民問題について知り、そして関心を持ち続けていくきっかけになれば嬉しいです」と締めくくり、イベントは終幕となりました。

 
 
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