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講師・ディレクターに聞いた 夏休みにおすすめの海外ドラマ

講師・ディレクターに聞いた 夏休みにおすすめの海外ドラマ
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Hulu、ネットフリックス、アマゾンといまは海外ドラマが手軽に見られる時代。プロの映像翻訳者や翻訳者を目指す人にとっては、スキルアップや学習がしやすい環境が整った時代ともいえます。そこで今回は、講師やMTCディレクターに“夏休みに見ておきたい海外ドラマ”を聞いてきました。ディレクター目線の解説はJVTAならでは。作品そのものを楽しむのはもちろん、学習にもちょっとした暇つぶし(!?)にもきっと役立つ海外ドラマガイドです。
 

◆吹き替え版がおすすめ!

ビッグバン★セオリー ギークな僕らの恋愛法則(原題:the BIG BANG THEORY)
岡田真由子(MTCディレクター)

ビッグバンセオリー - コピー

【おすすめの理由】
ギークのタイトル通り、主人公の4人組は全員“オタク”で冴えない男性ばかりなのですが、見ているうちになぜか愛らしく思えて、彼らがすごく好きになってしまいました。ここまでキャラクターを魅力的に描いているドラマはなかなかないですね。コメディなので翻訳は難しいはずですが、このシリーズはプロから見ても非常によくできている。特に吹き替えがおすすめです。字幕と吹き替えの両方をチェックして、ギャグやジョークをどう訳しているのかを知るだけでも勉強になると思いますよ。1話30分なのでちょっとした空き時間に見られるのも魅力です。
 

【ストーリー】
黒ブチメガネがトレードマークのレナード、IQ187という天才のシェルドン、下ネタ大好きというハワード、シャイなラージの4人はカリフォルニア工科大に勤める研究者。皆ゲームやコミックが大好きなオタクばかりで女性からは全然モテないが、ある日、レナードとシェルドンの住むアパートにブロンドのキュートな女の子、ペニーが越してきたことで彼らの生活は大きく変わってゆく。
 

◆むき出しの人間ドラマがある

ウォーキング・デッド(原題:THE WALKING DEAD)
浅野一郎(バリアフリー講座講師)

ウォーキングデッド - コピー
【おすすめの理由】
出てくるゾンビを片っ端からやっつけていくような昔ながらのゾンビ映画が大好きなのですが、この作品はちょっと違います。シリーズが進んでいくと、ゾンビに殺されるよりも、人間同士の争いによって殺されてしまう人のほうがはるかに多くなっていく(笑)。極限状態に追い込まれた登場人物たちの姿を赤裸々なまでに描いたストーリーには、俗にヒューマンドラマと呼ばれる作品よりも深く人間について考えさせられます。ちなみにこの作品の音声ガイドを作るとしたら本当に難しいですね。迫りくるゾンビの恐ろしさを言葉だけで表現するのは至難の業。でもこうした挑戦が、新しい表現を生むきっかけになるかもしれませんよ。
 

【ストーリー】
シーズン5の最終話は全米で1730万人が見たという大ヒットドラマ。昏睡から覚めた元保安官のリックは“ウォーカー”と呼ばれるゾンビたちによって街が壊滅させられたことを知る。他の生存者とともに安住の地を求めて旅を続けていくリックだが、そこにはゾンビたちよりも恐ろしい相手との終わりのない戦いが待っていた。
 

◆大人の人生がギュッと詰まっている

SUITS/スーツ(原題:SUITS)
丸山雄一郎(日本語表現力強化コース主任講師)

スーツ

【おすすめの理由】
もともと法廷ドラマや医療ドラマが好きなので、これも法廷シーンを期待して見始めたのですが、いい意味で期待を裏切られました。あまりの面白さに先週末に第1シーズンをイッキ見してしまい、いまは電車の中はもちろん、帰宅してから寝るまで毎日見ている状態です(本が全く読めていません・泣)。やっかいな裁判を主人公たちがどう解決していくのかというのも見どころの一つですが、仕事・恋愛・結婚・別れ・勝利・敗北・家族・プライド・死といった大人の人生に欠かせない様々なものがきちんと描かれているところが大きな魅力です。暇つぶしにももちろんぴったりですが、人生をちょっと真面目に考えてみたくなったときにもおすすめです。毎回、主人公たちの会話に出てくる名作映画の一言も、映画好きにはたまらないですよ。
 

【ストーリー】
ニューヨークの大手法律事務所の弁護士、ハーヴィー・スペクターは、自分の才能に絶対の自信を持つやり手だが、その分超がつくほどのわがままで自分勝手。それを見かねた事務所のトップであるジェシカは昇進と引き換えに新しい部下を置くように命じる。しぶしぶ新人の面接に臨んだハーヴィーは偶然、天才的な才能を持った若者、マイクと出会い、彼を採用することを決めるが、マイクは弁護士資格も持っていなかった。ハーヴィーはマイクに経歴を詐称することを提案し、2人は秘密を抱えたまま数々の起訴に向かっていく。
 

◆悔しいほどいい字幕

トランスペアレント(原題:Transparent)
藤田奈緒(MTCディレクター)

トランスペアレント
【おすすめの理由】
家族だからこその悲喜こもごもを描いた大人向けのドラマです。毎回、胸が苦しくなるようなシーンがあり、見るたびに涙があふれてしまうのですが(笑)、それだけに強く惹かれ、私にとっては大好きな作品の一つになりました。映像翻訳者という立場で見ると、登場自分たちの心情をとても丁寧に汲み、ニュアンスを落とさず、繊細に字幕にしていると感じます。おそらくですが、翻訳やチェックにもかなり時間をかけて作っているのはないでしょうか。ディレクターという立場からすると、うちで手掛けていない作品をほめるのはちょっと悔しいですが(笑)、多くの受講生や修了生にぜひ見て欲しい作品です。
 

【ストーリー】
ロサンゼルスに暮らすフェファーマン一家。父親のマウラは結婚して3人の子供をもうけるが、徐々に自分が女性であることに目覚めていく。定年退職の日が近づいたある日、彼は子供たちにこれからは女性として生きていくことを宣言する。それをきっかけに一家の生活は大きく変わり始めていく。
 

◆作品解釈にも役立ちます

CSI:科学捜査班シリーズ(原題:CSI)
浅川奈美(作品解釈講師)

CSI マイアミ

【おすすめの理由】
CSIシリーズは、メインの事件とサブの事件を同時並行で追っていくというスタイルでストーリーが進行していきます。その構成がとても上手くできている。でも何よりの見所は、徹底した科学捜査で事件を解決していくところ。それをストーリーだけでなく、証拠絶対主義の主人公たちが分析を行うラボのシーンにジャンプカットを多用したり、イケている音楽を使ったりと映像や音でも表現しています。また、それぞれのエンディングも素晴らしいです。ラスベガスは「悲哀」、マイアミは「余韻」、ニューヨークは「スタイリッシュさ」が漂うラストにしている。クライムドラマなのに、こうしたこだわりが溢れているのがこのシリーズの魅力でもあります。
 

【ストーリー】
科学捜査を行う鑑識チームCSI(Crime Scene Investigation)の活躍を描いて大ヒットしたドラマシリーズ。2000年にラスベガスを舞台にした『CSI:』がスタートし、その後、『CSI:マイアミ』『CSI:ニューヨーク』というスピンオフシリーズが制作された。マイアミは2012年にシーズン10で、ニューヨークは2013年にシーズン9をもって放送を終了。ラスベガスは昨年シーズン15で放送を終えた。
 

◆イギリス英語が堪能できる

ゲーム・オブ・スローンズ(原題:GAME OF THRONES)
ジェレミー・クールズ(MTCディレクター)

ゲームオブスローンズ

【ココがおすすめ!】
劇中に登場する城や町並み、衣装などが中世イギリスをベースにしていることや、出演者のほとんどがイギリス人ということもあって、僕を含めたイギリス人はみんなこのドラマが大好きです(笑)。すでに今年で6シーズン目と長く続いていますが、決まった主人公がおらず、シーズンごと(またはシーズンの途中で)にフューチャーされる人物が変わるので、飽きずに見ることができるのも魅力です。ブリティッシュイングリッシュを存分に堪能できるので、聞きおこしの力を鍛える素材にもなりますよ。
 

【ストーリー】
ドラゴンや魔法が存在する2つの大陸を舞台に、いくつもの名家が繰り広げる覇権争いを壮大なスケールで描いたファンタジー巨編。アメリカでは2011年に放送がスタートし、現在、第6シーズンまでが放送されている(第7シーズンが来年夏から放送されることがすでに決定)。日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパでも大人気となっており、ネット上には数え切れないほどのファンサイトがある。
 

★海外ドラマを徹底的に楽しめるセミナーが7月31日(日)にJVTAで開催されます!
どなたでも参加できますので、どうぞお見逃しなく!
 

ガールズドラマ研究所~人気海外ドラマの秘密~
日時:2016年7月31日(日)14:00~16:00
場所:東京校
料金:1,000円(税込)
 

詳細・お申し込みはこちら
https://www.jvta.net/extracurricular/girls-drama/

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