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English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える①

English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える①
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English Clockは“プロの映像翻訳者が持つ思考プロセス”を伝授し、
映像翻訳に必須の「英文解釈力」を着実にレベルアップさせることを目的としています。

 
2019年10月から新講座「ロジカルリーディング力強化コース」を開講。英文読解を高度な知的活動と捉え、英文を「何となく読める」レベルから脱却し、確実な根拠に基づいて理解した内容を自分の言葉で説明できるようになるまで考え抜くトレーニングを行います。英字紙の社説やドキュメンタリー番組のスクリプトなど、深い内容の素材を訳しながら、英文を貫く論理の見出し方、筋の通った訳文の作り方を学びます。

 
この講座で何を学ぶのか、自らも映像翻訳者として活躍する山根克之講師に聞きました。

 
◆English Clock主任講師 山根克之講師
 

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根拠のある訳文作りができていますか?
皆さんが翻訳会社のチェッカーだとしましょう。仕事を依頼した翻訳者から届いた原稿を読んでいると、腑に落ちない部分がいくつか出てきました。翻訳者に連絡を取り、訳文の根拠を尋ねると、「いや、なんとなく流れで…」との頼りない答えが。そのような翻訳者とこれからも仕事を続けたいと思いますか? あるいは自信たっぷりの答えが返ってきたものの、その説明が支離滅裂で全くロジカルでなかったとしたら? 自信がある分だけ、むしろ厄介だと感じるのではないでしょうか?

 
翻訳者は何よりもまず根拠のある訳文作りができないとなりません。それは具体的にどういうことなのか? 例文をあげてお話ししましょう。

 
◆シーンごとのテーマを見つけよう

翻訳の課題を仕上げた時、英文と突き合わせてみると一文一文は正しく訳せているにもかかわらず、全体的には今ひとつまとまっていない訳文になってしまったことはないでしょうか? その原因の1つは段落のテーマが見出せていないことです。

 
下記はヒラリー・クリントンがアメリカ国務長官を務めていた時に語ったセリフです。

 

I think it helps a lot. I don’t want to just talk to leaders I want to talk to people. And that celebrity gives me the opportunity to get on the television shows that people are actually watching. I mean most people in the world don’t watch news programs, with all due respect, I mean I’m a junkie I watch them. But most people don’t.

 

この英文に対して、下記の訳文をどう思いますか?

 
(訳例)
知名度の高さは私にとって大きな力になります。各国の指導者だけでなく、国民にも語りかけたいと思っていますからね。私は知名度があるおかげで人々が実際に見ている番組に出演する機会がめぐってきます。こう言っては失礼ですが、多くの人はニュース番組を見ませんよね。私は大好きだから見ますよ。でもたいていの人は見ません。

 

上の訳文は、一文一文を見れば正しく訳せています。ただ、1つの段落として見た場合、結局何が言いたいのか伝わってきません。通常、日本語の文の構成は最も言いたいことが最後に来ます。その観点に立つと上の訳文の最も言いたいことは「私はニュースを見るが、たいていの人は見ない」ということになってしまいます。ヒラリーが言いたいのはそんなことでしょうか? もっと大事な彼女の政治姿勢が述べられている部分はありませんか? その部分こそがこの段落で最も伝えたいことです。この「段落で最も伝えたいこと」を「段落のテーマ」と言います。

 
では、この英文の中でテーマとなるセンテンスを1文だけ選ぶとしたら、皆さんはどれを選びますか? 答えは下記の一文です。

 

I don’t want to just talk to leaders I want to talk to people.

 
これがこの段落のテーマです。つまりこの段落は「国民に語りかけたい」というヒラリーの政治姿勢が伝わるように訳すべきなのです。

 
<上記を踏まえた訳例>
知名度の高さは私にとって大きな力になります。各国の指導者だけでなく、国民にも語りかけたいと思っていますからね。私は知名度があるおかげで普段から人々によく見られている番組に出演する機会がめぐってきます。それがニュースを見ない国民にも声を届ける機会となるのです。


 

このように、英語で読んだ内容を頭の中で整理し、自分の言葉(日本語)で再構築して説明する力、それがロジカルリーディング力です。10月開講のロジカルリーディング力強化コースは、毎回さまざまな角度からそのための方法を考えていきます。今回の問題のような段落のテーマについては、全8回のうち、第6講と第7講で学びます。 (その他のカリキュラムはこちら)。

 
次回は、この全訳を字幕として完成するためのスキルをお話しします。お楽しみに。
(Text by English Clock 主任講師 山根克之)

 
【下記の問題にも挑戦】
English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える②
English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える③
English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える④

 
◆ロジカルリーディング力 強化コース、無料体験レッスンを開催中
お申し込みはこちら
 

English Clock主任講師 山根克之が登壇するイベントのご案内
2019年10月6日(日)JVTA東京校で開催します。

glolab20191006
 

◆当サイト内お申し込みページ
 
https://www.jvta.net/tyo/lab2019-ec/
 

◆Peatix(ピーティックス)
 
http://ptix.at/U1zSGP
 



この機会に、ぜひJVTAにお越しください!
 
 

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