【ロジカルリーディング力 強化コース修了生インタビュー】 「全体を俯瞰し、作り手のメッセージを丁寧に受け取れるようになりました」
「英文をなんとなくわかるつもりで訳していたが、受講後はクリアに理解できるようになった」これは、ロジカルリーディング力強化コースの修了生の多くから聞く言葉だ。映像翻訳者の古川陽子さんは、2021年10月期に同コースを受講し、翌年のトライアルに合格。現在は映画祭で上映予定のショートフィルム、作者のインタビュー動画、IT関連のビジネス動画などを手がけている。「翻訳する際、モヤモヤとしてはっきりしない」と感じていた古川さんがこのコースで何を学び、何が変わったのか。お話を聞いた。
◆ロジカルリーディングを受講しようと思った理由、きっかけを教えてください。
翻訳する際に何かモヤモヤとしてはっきりしない、消化しきれていない部分があるな、と感じることがありました。それを理論的に読み解くことができたらいいなと思ったのが受講のきっかけでした。字面だけで訳すのではなく、メッセージの送り手が言わんとしていることを、全く英文を見ていない人が自然に読めるレベルの日本語に落とし込むには何が必要なのか、学ぶことができるのではないかと思いました。
◆受講していた当時を振り返って特に印象に残っていることはありますか?
段落のテーマ、段落どうしのつながり、対比の関係など、全体を俯瞰することの大切さを改めて認識しました。すると字幕翻訳をする際に、情報の取捨選択が楽になりました。山根先生は提出した課題の添削を丁寧にして下さいます。修正すべき点のみならず、良かった訳出も取り上げ、その理由についても説明があるのでモチベーションの後押しになりました。
◆クラスの雰囲気はいかがでしたか?
先生のお人柄もあると思いますが、とても和やかで、疑問点やよく分からない点を臆さずに質問できる雰囲気でした。サンプル訳はもちろん、クラスメートの皆さんの訳出からも多くを学ぶことができました。
講義時間終了後も女子会と称して(先生も教務の方ももちろん参加!)そのまま講義で扱ったテーマについて話し合うことや、本音トークが飛び出すこともありました。クラスメートとは受講期間が終了して半年以上経った今でもSNSなどを通じた交流が続いています。
◆受講前と比べて何が変わりましたか?
各段落のテーマや関係を意識するようになりました。場合によっては言葉を足す必要性を認識するようになり、情報の取捨選択も以前より楽になりました。
以前は字幕のハコ1つひとつに訳を付けようとして、文脈を見失いがちだったのですが、この部分が全体の中でどういう役割を持つのかを考えるようになりました。
◆映像翻訳の仕事を始めてから、ロジカルリーディングの講座の内容が生かされていることがあれば、教えてください。
まだ駆け出しで大それたことは言えないのですが、まずはメッセージの送り手の意図を丁寧に受け取る努力をしていることでしょうか。メッセージを正しく受け取るために、講義のテーマでもあった「原文の構成意図」、「思考の流れ」を見失わないように気をつけています。また、どんなに英語力が十分にあったとしても、背景知識がなければ、メッセージを正しく受け取ることができないこともあります。文脈や文法、単語・語句レベルの確認に合わせて、時間の許す限りリサーチをして背景知識を高め、「論拠を持って訳す」ことができるように心がけています。
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