祝! 濱口竜介監督の『偶然と想像』がベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞! 英語字幕をJVTAが手がけました!

濱口竜介監督の『偶然と想像』が第71回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で審査員大賞(銀熊賞)を受賞しました! この作品は「偶然」と「想像」をテーマにした3つの短編からなるオムニバス形式。濱口監督自身が手がけたオリジナル脚本に基づき、豊かなニュアンスをたたえたセリフが交わされ、繊細で濃密なドラマが展開する作品です。この英語字幕をJVTAが担当、3人の修了生が手がけました。JVTAではこれまで、『ハッピーアワー』『なみのおと』『親密さ』『不気味なものの肌に触れる』など、いくつもの濱口監督の作品を英語字幕でサポートしてきました。今回の受賞は、私たちにとっても大変嬉しいニュースです。濱口監督、関係者の皆さま、おめでとうございます!
Wheel of Fortune and Fantasy | Official Trailer | Berlinale 2021
英語字幕を手がけた翻訳者の皆さんのコメントをご紹介します。
第一話 『魔法(よりももっと不確か)』
英語字幕を担当 修了生・本郷みほさん
(c)2021 NEOPA / Fictive
素晴らしい映画なので、何かを受賞されるのではないかと予感していましたが、実際にそのニュースを聞くと格別です。
(c)2021 NEOPA / Fictive
まず初めに一通り拝見した時、「言葉のマジックがストーリーを動かしているエンジン」のようなイメージが浮かびました。そして「これは大変な仕事になる」と直感しました。偶然の出来事に翻弄される人々が言葉を発し、自分の運命を形作っていく様を描かなければいけないのだと思って翻訳に臨みました。期日がなければ今でも修正を繰り返しているかもしれないお仕事でした。銀熊賞(審査員大賞)、心よりお祝い申し上げます。
第二話『扉は開けたままで』
英語字幕を担当 修了生・横山治奈さん
(c)2021 NEOPA / Fictive
『偶然と想像』の受賞について、すごく嬉しく、誇りに思います。
私は第二話の「扉は明けたままで」の字幕を手がけ、第1話と第3話のチェックを担当しました。第2話は、大学教授と男子学生、そしてかつて教授の講義を受けた女性が登場します。
(c)2021 NEOPA / Fictive
この大学教授は文学賞を受賞する作家でもあったため、学生に比べて、セリフの解釈がとても難しく、翻訳に苦労したのを覚えています。クライアントからのフィードバックでやはり解釈が間違っていたことが判明し、自分の箇所を修正し、第1話と第3話のチェックに関しては、さらに登場人物の性格や年齢に合った表現になるようブラッシュアップしました。本当に大勢の人の力によってより良い作品が出来るんだなぁとしみじみ実感しました。制作に携わった皆さん、本当におめでとうございます!
第三話『もう一度』
英語字幕を担当 修了生・勝呂悠香さん
(c)2021 NEOPA / Fictive
おめでとうございます! 作品を広く世に送り出すお手伝いができて光栄です。
一見すると日本での普通の日常を舞台にした物語ですが、特殊な時代設定が基盤にあるので、冒頭の画面テロップによる背景説明は簡潔に分かりやすく世界観が伝わるよう気をつけました。物語が進むにつれて、登場人物2人の距離感やお互いへの感情が絡み合い、二転三転しながらどんどん変化していくので、その面白さを的確に伝えられるよう細心の注意を払いながら翻訳に臨みました。携わらせていただき、本当にありがとうございました! 受賞おめでとうございます!
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『偶然と想像』は今後日本でも劇場公開が予定されています。ぜひ更新情報をチェックしてください!
関係者の皆さま、おめでとうございます!
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