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~コマ単位受講のススメ④~需要が高まる「ゲーム翻訳」の知識を身につける

~コマ単位受講のススメ④~需要が高まる「ゲーム翻訳」の知識を身につける

~コマ単位受講のススメ④~
映像のジャンルに合わせた英語字幕をつくる
おすすめ講座:日英映像翻訳科 総合「ゲーム翻訳」

【JVTAの「コマ単位受講制度」】
JVTAでは2024年10月期から、修了したコースの授業をスポットで受講できる「コマ単位受講制度」がスタート。これにより、復習したい授業を改めて受けたり、自身が受講していた時にはなかった新しい授業を受けることが可能になりました。映像翻訳者としてさらにステップアップしたい方やトライアル合格を目指して弱点を克服したい方などにおすすめです!

日本のマンガやアニメの海外人気が高いことは、今では広く知られている。しかし海外で注目を集める日本のコンテンツ産業は他にもある。その1つが「ゲーム」である。2024年9月に開催された東京ゲームショウは、出展者数とブース数が共に過去最大規模となった。海外からの出展が年々増加していることからも、日本のゲーム産業に対する注目度の高さがうかがえる。

海外進出に向け、必要になるのは翻訳である。ゲームの翻訳は、実は映像翻訳との親和性が高い。そこでJVTAはゲーム翻訳の今後の必要性を鑑み、2024年10月期より日英映像翻訳科の総合コースに新しいゲーム翻訳の授業を導入した。

授業を担当するのは、ゲームおよびアニメ翻訳を専門とする日英翻訳者であるデビン・ニール講師だ。これまでに多くのゲーム・アニメの翻訳実績があり、『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』、『ポッ拳』などのゲームや、『未来少年コナン』、『ツルネ ―風舞高校弓道部―』、『宝石の国』などのアニメ翻訳を手掛けている。過去にJVTAのサマースクールにて、ゲーム翻訳を題材にしたセミナーに登壇した経験もある講師だ。

授業は前半でゲームのローカライズに関する裏側をニール講師が解説し、後半で受講生が事前に取り組んだ課題に対してフィードバックを行うという形式で進む。ゲーム翻訳にはナレーションやキャラクターの会話だけでなく、登場するアイテムの名前やその詳細、エラーメッセージやコマンドなどシステムに関わるテキスト、時にはゲームの販売に関わる資料翻訳などもあり、多岐にわたる作業となる。受講生は前課題としてそれらの一部を翻訳する。

ストーリーラインやキャラクターの性格を考慮して言葉を選ぶ点、また字数に制限がある点は映像翻訳と同様である。しかしゲームではプラットフォームやテキストを表示させる場所によって枠の大きさが様々であり、どの位置にどのように文字が入るのかを常に考えて翻訳することが必要だとニール講師は解説する。またゲームならではの「タグ」(キャラクターやアイテムの名前など、ゲームのテキスト内で状況によって変化する要素を指定するためのコード)が入ったテキストの注意点など、一人一人の原稿を見せながら、細かい点までフィードバックをしていく。

「ゲームに詳しくないと翻訳は難しいのでは」と思う人もいるかもしれないが、本授業で使われる題材は日本の国民的アニメをテーマにしたゲームのため、ゲーム初心者でも取り組みやすくなっている。実際に受講生からは、「ゲームにはあまり触れてこなかったけど、作品自体を知っていたので楽しく課題に取り組めた」という声があった。

近年はJVTAの受講生からも、「ゲーム翻訳に興味がある」という言葉を聞くことが多くなった。日英の翻訳業界において、ゲーム翻訳のニーズは今後もますます増えていくはず。すでに日英映像翻訳者として活躍している人が仕事の幅を広げるためにも、ゲームの翻訳の知識を身につけることはおすすめである。

英日映像翻訳科のコースディレクターであるジェシー・ナス講師より、メッセージをもらいました!


コマ単位受講制度の受講条件やカリキュラムは▶こちらからご確認ください