<セミナーレポート>急増するオンライン会議の翻訳に自信を持って取り組めるヒントが満載
コロナ禍が1年以上続く今、テレワークが浸透し、働き方が大きく変わってきた。対面での交流が減った分、オンライン会議が日常的に行なわれ、その映像に字幕を付けるという新たなニーズが拡大している。JVTAでは「『オンライン会議』を訳すコツを身につける~超・集中レクチャーで学ぶ攻略法~」を8月23日(火)に開催し、46名が参加した。講師は本校MTC(メディア・トランスレーション・センター)で映像翻訳ディレクターを務める、藤田庸司と屋鋪桂子。急増しているオンライン会議の案件を多数取り扱ってきた2人だからこそ分かる翻訳のコツについてレクチャーした。
■“1秒4文字ルール“が適用されないことも!
映画などエンタメ系の翻訳とは違ったアプローチが必要となるオンライン会議の翻訳。まずオンライン会議には、画の動きが少なく、会話がずっと続いていくという特徴があるため、字幕を作る際には文章の流れと読みやすさを意識することが重要になる。一般企業がクライアントとなるオンライン会議の案件では、情報を盛り込むことを優先させるため、1秒4文字の映像翻訳のルールを適用せず、1秒5文字、または6文字となる場合もあるという。
■事前課題をもとに字幕のポイントを解説
続いて、参加者に事前に取り組んでもらった課題をもとに、オンライン会議ならではの字幕のポイントを解説。東京五輪銀メダリスト・五十嵐カノアさんも登場するオンライン学生サミットの映像につけた字幕を見ながら、専門用語の処理の仕方や名前の表記、キャプションの扱い方など細かな点を伝えていった。
これからも需要が増え続けていく可能性がある分野の一つとして、今学ぶことに意義のあるセミナーとなった。映像翻訳者にとっては活躍の場が広がるチャンス。ぜひ挑戦してほしい。
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