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[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 『ラストベガス』オスカー俳優4人がベガスで共演

今週の1本 『ラストベガス』オスカー俳優4人がベガスで共演
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1月のテーマ:イベント
 
 

今回は新しい年の第1回目ということで、映画好きなら誰もが絶対に楽しめる作品を紹介したいと思う。先日、レンタル店でそんな作品を探していたところ、新作コーナーに気になるパッケージを見つけた。そう、『ラストベガス』だ。正装したおじいさん4人が並んで立っているだけなのだが、なんと全員が“70前後でいぶし銀のオスカー俳優”という豪華な顔ぶれ。新年1作目にふさわしい1本はこれしかない! と即決した。
 
 

ビリー(マイケル・ダグラス)と、パディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)、サム(ケヴィン・クライン)は子ども時代から60年以上も仲良しの4人組。現在は離れた場所に暮らしている。ある日、ビリーが、70歳を目前にして32歳のリサと結婚することになり、彼らはバチェラー・パーティのためにラスベガスで再会する。しかし、それぞれに問題を抱えており、パディは4人と幼馴じみのソフィーと結婚したが1年前と死別して以来、閉じこもりがちな毎日。また、ソフィーの葬式に来なかったビリーに腹を立てており、2人は険悪なムードだ。アーチーは脳梗塞で倒れた後、息子一家と暮らしているが規制ばかりの窮屈な生活に辟易中。一方、サムは妻からベガスでの浮気を公認されて浮かれている。
 
 

大物俳優4人の初共演とあって、バカ騒ぎの中にも友情や家族の絆がしっかりと描かれている。ビリーとパディが少しずつ和解していく様子やアーチーが息子に本音を吐露する場面でほろりとさせられ、アーチーが真っ赤なスーツを着こなして名曲『セプテンバー』で魅せるダンスや、ビリーが花束を手にプロポーズしたりするシーンにときめくのだ。何より、大勢の人たちが集まった豪快なパーティーの中にいても、4人がお互いの様子を見守っている姿がきちんと盛り込まれているのがいい。一緒に年を重ねた友達は宝物だなと思わせてくれる。
 
 

マイケル・ダグラスというと、1988年に日本でも大ヒットしたサスペンス映画『危険な情事』を思い出す。一夜の火遊びからとんでもない恐怖を味わうことになる弁護士を演じていた。あれから約30年経った今でも40歳近い年の差婚をしようとする設定に違和感がないのはさすがマイケル・ダグラス! 実生活でも2000年に25歳年下のキャサリン・ゼタ=ジョーンズと結婚したので、まさに地でいくハマリ役といえる。日本では昨今、40代の人気独身俳優たちの年の差婚が次々と報道され、がっかりしているアラフォー女子が多いはず。しかし、ビリーの結婚とサムの浮気の行方はそんなアラフォー女子にはちょっと嬉しい結末となっている。他にも年齢を重ねてきたからこそ胸に沁みる深いセリフや、子ども時代と変わらない遊びごころのあるやりとりが随所にちりばめられているので、ぜひお見逃しなく。
 
 

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『ラストベガス』
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインほか
製作国:アメリカ
製作年:2013年
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Written by 池田明子
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[JVTA発] 今週の1本☆
当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

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