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発見!キラリ★ うちのお猫様

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6月のテーマ:STRANGE
 

帰宅して、私が真っ先にすることがある。
 
それは愛猫ジャスミンのごはんの用意だ。私が家のドアを開ける度に彼女は玄関にきちんとおすわりして私をお出迎えし、というわけにはいかないがそれに近い場所にちょこんと座り、こちらをじっと見る。そして私が鞄を下ろすか下ろさないかのタイミングでにゃあにゃあとごはんの催促をする。一生懸命におなかがすいていることをアピールする姿を見ると、自分の食事なんて二の次。早く彼女を満たしてあげないといけないという気持ちにかられてこちらも焦る。ジャラジャラとキャットフードを空の器にいれると、もうお皿の中に夢中である。ご機嫌にしっぽを立てて、時々こちらを伺いながらぺろりと平らげてしまう。
 

今でこそ彼女は私の前でごはんを食べたり、ごろんと寝転んだりするけれど、うちに来た当初はずっとテレビ台の下に隠れて姿も見せず、私が同じ部屋にいる時はごはんも水もとらなかった。野良出身ということもあるかもしれないが、とても憶病な子だったのだ。
 

野良猫だった彼女がわたしのもとにやってきたのは、私の友人がお世話になっているマンチカンのブリーダーさんのもとで彼女が保護されたためである。友人はいたく彼女を気に入ったが、連れて帰ることは家族の同意を得られなかったため断念。それを聞いた私はなぜだかわからないが、まだ直接会ってもいない彼女を引き取りたいと決めた。見せてもらった写真が、以前留学中に出会った猫とよく似ていたからかもしれない。それからすぐにブリーダーさんに連絡し、メールのやりとりなどを経て、はるばる東京から京都まで彼女を迎えに行った。こうして、彼女と私は家族となった。
 

最初はすべてのことにビビり倒していたジャスミンも、今では我が物顔でソファに横になり必要以上に場所をとってくつろいでいる。おなかを見せて眠る姿を見ると私はとても幸せな気分になる。元々は犬派だった実家の父母もすっかり彼女の虜で、写真や動画を送るととても喜び、ふてくされた顔が私にそっくりだと余計なことまで言う。
 

ジャスミンとの出会いが人だけでなく、動物との出会いにも不思議な縁があることを教えてくれた。彼女が猫じゃらしを苦手にしていることや、よく“おしゃべり”することもお伝えしたかったが、それはまたの機会にしよう。
 

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Written by 清水 佑子
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  6月のテーマ:STRANGE
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

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