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[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 『ワイルド・スピード』

今週の1本 『ワイルド・スピード』
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3月のテーマ:忘れられないこと
 

皆さんにも好きな俳優が亡くなってしまったという経験があるのではないだろうか。
映画『ワイルド・スピード』シリーズのファンである私にとって、ポール・ウォーカーの死は辛いものだった。シリーズ7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影期間中、ポールはプライベートで友人の車に乗っていたところ、事故に遭い亡くなった。
 

ポールの最後の出演作となった『ワイルド・スピード SKY MISSION』のラストシーンと”FOR PAUL”のテロップが切なくて忘れられない。それは、シリーズ1作目『ワイルド・スピード』の名シーンを再現していたからだ。
 

『ワイルド・スピード』は、ポール演じる警察官ブライアン・オコナーが、相次ぐトラック襲撃事件の解明のために、若者のストリートレーサー集団への潜入捜査を命じられるところから始まる。夜な夜な公道で行われるストリートレースにブライアンも参加し、集団の中で一目を置かれる存在であるドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)に勝負を挑む。ある日警察に通報され、逃げ遅れたドミニクは、追われているところをブライアンに助けられ、ブライアンを仲間(ファミリー)として迎え入れるようになった。ファミリーの一員となり、親交を深めていくブライアンだったが、彼らの倉庫でトラック襲撃事件に関与する証拠を見つける…。警察官としての自分の立場と、ドミニクとの友情のどちらをとるのか。ブライアンの選択はドミニクとの最後のストリートレースへと持ち越される。
 

1作目の『ワイルド・スピード』では、最後のレースで2人が今後どうなるか明示される。顔を見合わせながらスタートの合図を待ち、そしてレースが始まる。同じ直線を競いながら駆け抜けていく様子が2人の関係性を表現していて印象的だった。一方で、『ワイルド・スピード SKY MISSION』では、1作目とは変化した関係性がレースで表現される。直線を走っていた2人の道がやがて二手に分かれていく。レースのように熱い疾走ではなく、ただドライブを楽しんでいるかのように…。ポールがそのまま遠くへ行ってしまうような雰囲気が悲しくて何度観ても号泣してしまう。
 

来月28日には、シリーズ最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』が公開される。非常に楽しみだが、ポール・ウォーカーの姿を見られないのがやはり寂しい。
 

『ワイルド・スピード』
監督:ロブ・コーエン
出演者:ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲスほか
制作国:アメリカ
制作年:2001年
 

Written by 吉原明日香
 

[JVTA発] 今週の1本☆ 3月のテーマ:忘れられないこと
当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

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