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[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 『最後の晩餐』

今週の1本 『最後の晩餐』
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1月のテーマ:約束

 
「約束」というテーマで、私が思い出した1本は『最後の晩餐』だ。

 
陶芸家を目指すチャオチャオ(バイ・バイホー)と、三ツ星シェフを目指すリー・シン(エディ・ポン)は、ずっと一緒に過ごしてきた恋人同士。しかし、ある日、プロポーズしたリーにチャオチャオは、“5年後にお互い独身だったらその時結婚しましょう”と提案する。その後の5年間、上海と北京でお互いの夢のために必死に生きる2人。そして5年後の約束の日、彼女の元に彼から思わぬ電話がかかってくる。「結婚式に出て欲しい…」と。

 
前半は2人が激しく言い合うシーンが多く、コメディのようにテンポよく進む。相手を傷つける言葉を投げかけてしまうその裏には、自分への気持ちを確かめたいお互いの切ない想いがある。

 
再会は、リーの作ったスープをきっかけに、またお互いの探り合いから始まる。2人にとって特別な料理であるこのスープをめぐるやりとりにも深いセリフがあるのでぜひ注目してほしい。

 
後半は次第にシリアスな展開へ。お互いに隠していた秘密が明かされ、やっと本音で冷静に語り始める。2人の姿を見ていると「相手のためにここまでお互いにできるだろうか? これこそが真の愛なのではないか」と感じる。でもこんな切ない約束が自分にとっては現実にならないよう、願うばかりだ。

 
ちなみにこの作品は中国と韓国の合作で、台湾のスター俳優、エディ・ポンと中国出身の人気女優バイ・バイホーの共演も話題となった。監督は、韓国のオ・ギファン。彼が手がけた映画『ラスト・プレゼント』は日本でもドラマとしてリメイクされている。2人の恋と夢の行方をぜひ見届けてほしい。感動しやすい人はハンカチを用意したほうがいい。

 
Written by 李寧

 
最後の晩餐
監督: オ・ギファン
出演: バイ・バイホー、エディ・ポン、ペース・ウー、ジアン・ジンフー
製作年:2013年
製作国:中国/韓国

 
[JVTA発] 今週の1本☆ 1月のテーマ:約束
当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

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