News
NEWS
[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 『ビッグ』

今週の1本 『ビッグ』
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page

3月のテーマ:チェンジ

 
「トム・ハンクスが出演する作品はきっと面白いはず」という固定概念が私にはある。実際にこれまで観てきた作品は印象に残るものが多い。『ターナー&フーチ/すてきな相棒』『めぐり逢えたら』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『ダ・ヴィンチ・コード』など、どれも期待を裏切らない。彼が主演している映画の中でも大好きなのが『ビッグ』だ。12歳の少年がある日突然大人に変身してしまい様々な経験をしていく物語で、大人になった役をトム・ハンクスが演じている。

 
12歳の少年ジョッシュの悩みは背が低いこと。ある日、遊園地のジェットコースターに身長制限で乗れずに落ち込んでいると、願いが叶うというコインゲーム機を見つける。ジョッシュは、そのゲーム機にコインを入れて「大きくなりたい」と唱える。その翌日、ベッドから起き上がった彼の足には毛が生え、声は低くなっていた。ひとりの大人の男性へと変身していたのだ。「元の姿に戻らなければ」と思ったジョッシュは慌てて家を飛び出し、親友ビリーと一緒にコインゲーム機の行方を追う。しかし、すでに他の街に貸し出されてしまった後で、その返却を待つ間、大人になったジョッシュはおもちゃメーカーで働くことに。最初はメールルームで働いていたが、社長との偶然の出会いでおもちゃ開発のスタッフに抜擢される。外見は大人でも心は子どものままのジョッシュが生み出すアイデアは大ヒットとなり、仕事で成功を収める。そして、同僚の女性との大人の恋も経験したジョッシュは、子どもに戻ることにためらいを覚えてしまう。果たして大人のままでいるのか? 子どもに戻るのか? その結末は、ぜひ映画を観てもらいたい。

 
私も子どもの頃から背が小さく、ジェットコースターに乗るのを諦めたことが何度もあった。もし、ジョッシュのようにコインゲーム機を見つけて「大きくなりたい」と唱え、次の日の朝に大人に変身していたら、一体どんなことに挑戦していただろう? そんな稀有な経験をした私はどんな大人になっていたのだろう? この映画を観るたびに、私の妄想は止まらない。

 
『ビッグ』
監督:ペニー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、ロバート・ロジアほか
製作年:1988年
製作国:アメリカ

 
Written by 小林由布子

 
[JVTA発] 今週の1本☆ 3月のテーマ:チェンジ
当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

 
バックナンバーはこちら

Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page