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【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #18
思わぬ長所●村西亜矢子(バリアフリー事業部ディレクター)

【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #18 <br>思わぬ長所●村西亜矢子(バリアフリー事業部ディレクター)
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「ひと言で自己PRを!」と言われたら、皆さんはなんて答えるだろうか。「情熱やガッツがあります」「スケジュール管理は得意です」など多様な長所が挙がることだろう。かくいう私は、こう答える。「声の聞き分けに少し自信がある」と。

バリアフリー日本語字幕では映像作品の“音”を文字にして表示するため、「誰がセリフを発話しているのか」ということも伝えるべき重要な要素である。台本ナシで字幕制作をすることもあるため、画面に映っていない話者を声から判断して字幕にしないとならない。普段から邦画やアニメ作品、ラジオ番組などを視聴している私にとっては造作のないことだが、なじみのない方々には声の判別は難しいようだ。バリアフリーの字幕制作に携わるまでは“声の聞き分け”が長所になるなんて思いもしなかったが、実際に役に立っているのは言うまでもない。

思いもしないといえば、先日とあるショート漫画* をSNSで見つけた。病院で採血することになった際「いい血管してますね」と褒められた著者の藤田里奈さん。そこで突如現れたのがピッカピカの新人看護師。ド緊張の看護師が一発で血を採れたことにその場の全員が安堵した。そのとき藤田さんは、今度から履歴書に「長所・採血しやすい血管」と書こうと思ったそうだ。自分では長所だとは思っていなかったが、ある人物やシーンにおいては長所になりえるのだなと、この漫画を読んでふと感じた。

映像翻訳にかかわることで皆さんも思いがけない自分の長所に気付き、開花させることができたのであれば、同じ業界で働くスタッフとしては非常にうれしいことである。
* 漫画『はとにっき』(著・藤田里奈さん)
『思いがけず自分の長所を教えてもらった』

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Written by 村西亜矢子

むらにし・あやこ●JVTAバリアフリー事業部ディレクター。MASC×JVTA バリアフリー視聴用音声ガイド&字幕ライター養成講座のアニメ字幕の講義を受け持つ。
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「Fizzy!!!!! JUICE」は月に1回、SNSで発信される、“言葉のプロ”を目指す人のための読み物。JVTAスタッフによる、示唆に富んだ内容が魅力です。一つひとつの泡は小さいけど、たくさん集まったらパンチの効いた飲み物に。Fizzy! なJUICEを召し上がれ!
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