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これがイチ押し、アメリカン・ドラマ  第83回 “INVINCIBLE”, “Harley Quinn”, and “CARMEN SANDIEGO”(アニメ特集)

これがイチ押し、アメリカン・ドラマ  第83回 “INVINCIBLE”, “Harley Quinn”, and “CARMEN SANDIEGO”(アニメ特集)
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    今、アメリカ発のテレビドラマが最高に熱い。民放系、ケーブル系各社に[…]

    “Viewer Discretion Advised!”
    これがイチ押し、アメリカン・ドラマ
    Written by Shuichiro Dobashi 

    第83回“INVINCIBLE”, “Harley Quinn”, and “CARMEN SANDIEGO”(アニメ特集)
    “Viewer Discretion Advised”は海外の映画・テレビ番組等の冒頭で見かける注意書き。「バイオレンスやセックス等のコンテンツが含まれているため、視聴の可否はご自身で判断して下さい」という意味。

    今、アメリカ発のテレビドラマが最高に熱い。民放系・ケーブル系に加えてストリーミング系が参戦、生き馬の目を抜く視聴率レースを日々繰り広げている。その結果、ジャンルが多岐に渡り、キャラクターが深く掘り下げられ、ストーリーが縦横無尽に展開する、とてつもなく面白いドラマが次々と誕生しているのだ。このコラムでは、そんな「勝ち組ドラマ」から厳選した、止められない作品群を紹介する。

     
    “Rick and Morty”に続くのは?
    米国製アニメの最高傑作は“Rick and Morty”(本ブログ第66回参照)で、筆者が勝手に殿堂入りさせた。だが、お勧め作品は他にもある。
    今回は最近のベスト3(+1)を紹介するので、もうしばらく続きそうなコロナストレスの解消に役立てて欲しい。
     
    ★アニメの殿堂入り “Rick and Morty” (Netflix)
    映画やドラマのパロディ満載、『バック・トウ・ザ・フューチャー』から生まれたハチャメチャで奇想天外な爆笑Sci-fiコメディ!
    (5シーズン、21-24分 X 全51話)
     
    第1位 “INVINCIBLE” (Amazon Prime Video)
    本作は“The Walking Dead”の原作者ロバート・カークマンによる、血みどろのスーパーヒーロー・アニメだ!
     

    ―スーパーヴィラン(スーパーパワーを持つ悪党)や好戦的エイリアンに脅かされる世界
    これらの脅威から地球を守るために、銀河系最強のビルトラム星から派遣されたのがオムニマンだ。オムニマンは地球人の女性デビーと恋に落ち、結婚し、息子のマークが生まれた。17歳になったマークはようやくビルトラム人のパワーが開花し、スーパーヒーローとなるべく父親からトレーニングを受け始める。マークは自らを”Invincible”と名乗る。
     

    オムニマンは、地球防衛局が組織したスーパーヒーロー軍団”The Guardians of Globe”を率いて、無敵の強さを誇っていた。だが、ある日メンバー全員が揃ったところを何者かに奇襲される。あろうことかオムニマンは瀕死の重傷を負い、他のメンバーは皆殺しにされた。
     

    マークは“Guardians”の2軍チームと共に、地球の平和を担うことになった。
    そして“Guardians”惨殺の真相は?
     

    本作は今回紹介する作品の中では最もドラマ性が高く、ストーリーは予測不能で一筋縄では行かない。
    声優陣も豪華で、マークをスティーブン・ユアン(“The Walking Dead”)、マークの母親デビーをサンドラ・オー(“Grey’s Anatomy”、“Killing Eve”)、オムニマンをJ.K.シモンズ(『スパイダーマン』 『セッション』)が担当する(マーク・ハミルも某役で声の出演)。乾いたユーモアと、アニメ版『スラムダンク』タッチの画調もクールだ。
     

    最終話では、アニメ史上例を見ない壮大なスケールのアクションが展開し、驚愕の真相が明かされる。
    “Invincible”は勧善懲悪のセオリー無視、ユニークな超能力者たちが血みどろの死闘を繰り広げるアクション巨編なのだ!
     

    本作は、アニメとしては珍しい1話約45分で、既にシーズン3までの制作が決まっている。Amazonのメガヒット作“The Boys”に匹敵するシリーズに成長するのか、期待が膨らむ。
    (1シーズン、42-49分 X 全8話)
     

    第2位 “Harley Quinn” (日本未公開)
    ハーレイ・クインは、元々はDCコミックスのバットマン・シリーズのわき役だ。『スーサイド・スクワッド』 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』でマーゴット・ロビーが演じ、日本でもお馴染みのキャラとなった。
    このアニメ版では、“The Big Bang Theory”のペニーことケイリー・クオコがクインに生命を吹き込み、破天荒なアクションコメディが生まれた!
     

    ―ゴッサムシティ
    ハーリーン・クインゼルは優秀な精神科医だった。訪問した刑務所で世紀の悪党ジョーカーと出会い、恋に落ちるまでは。彼女はジョーカーの恋人&犯罪パートナーとなり、ハーレイ・クインの名で街のギャングたちからも恐れられる存在となる。
    ある日、クインはジョーカーを救うために自ら投獄される。いつか彼が助けに来てくれるものと信じて疑わなかった。だが冷酷でエゴのかたまりのようなジョーカーの本性を知り、自分が徹底的に利用されていたことに気付く。
     

    怒りに燃えるクインは、あらゆる植物を操るポイズン・アイビー、テレキネシスの使い手ドクター・サイコ、シェイプシフターのクレイフェイス、サメ人間のキングシャークを仲間に引き入れ、打倒ジョーカーを誓う。
    トレードマークのベースボール・バットを振りかざし、ゴッサムシティを牛耳るのだ!
     

    ハーレイ・クインのバックストーリーを知れば知るほど、彼女の粗野で屈折したキャラが深みを増す。シーズン2では婚約者のいるアイビーとの微妙なロマンスが発展し、面白さが増幅する。
    バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュなどの“Justice League”のメンバー、さらにリドラー、ベイン、トゥーフェイス、ペンギン、Mr.フリーズなどのスーパーヴィランも勢ぞろいし、DCユニバースを一気に俯瞰できる。一瞬も飽きさせない極上のエンターテインメントだ!
     

    シーズン3の制作も決まっていて、日本での放映を切に望む。
    (2シーズン、約23分 X 26話)
     

    第3位 “CARMEN SANDIEGO” (Netflix)
    本作のキャッチフレーズは、“Where in the world is Carmen Sandiego?”
    異国情緒たっぷりに描かれる、女性版『ルパン3世』+『ミッション:インポッシブル』だ!
     

    ―謎の島パラダイス島
    世界最強の秘密結社VILE(“Villains International League of Evil”)。彼らが極秘に運営するエリートスパイ養成学校「バイルアカデミー」では、才能豊かな生徒たちが、スリの技術、格闘技、リベラルアーツなどを学ぶ。このアカデミーに最年少で入学した孤児のブラックシープは、すべての科目で抜きんでた才能を発揮する。
     

    卒業が待ちきれないブラックシープは、ある日、卒業生たちが初任務に赴く飛行機に紛れ込む。だが目的地のカサブランカで彼女が見たのは、遺跡から美術品を略奪し、殺人も辞さない先輩たちの姿だった。バイルアカデミーを「ユニークな泥棒学校」だと能天気に信じていたブラックシープはショックを受け、パラダイス島から単身脱出する。
     

    深紅のトレンチコートに身を包んだブラックシープは’カルメン・サンディエゴ’と名乗り、現代の義賊となる。VILEのオペレーションを妨害し、悪の結社を破滅させるのだ!
     

    原作はビデオゲームで、‘90年代にもアニメ化されている。カルメンはどこか中性的で透明感ある美人さんで、彼女の華麗な変装とファッションも観どころの一つだ。
    カルメンの仲間となるのは、凄腕ハッカーのプレイヤーと、ボストン生まれの泥棒姉弟アイビー&ザック。他にもVILEの幹部たち(特に忍者のシャドーさん)、インターポールの刑事ドヴィノーとジュリアなど、魅力的で愉快なキャラが次々に登場する。
     

    カラフルにデフォルメされた世界各国の主要都市・名所を舞台に、カルメンとVILEの刺客とのスリリングな戦いが描かれる。硬質な切り絵のような画調も新鮮だ。
    脚本は意外に緻密、スタイリッシュでシャープなアクションが炸裂する“caper story”(略奪ドラマ)で、加速度的に面白くなる。
    (4シーズン完結、24-33分 X 全32話、プラス約30分の“interactive episode”あり)
     

    次点 “Castlevania” (『悪魔城ドラキュラ ーキャッスルヴァニアー』 Netflix)
    ドラキュラ伯爵&モンスター軍団と、男女3人の美形ヴァンパイア・ハンターの凄絶な戦いを描くダーク・ファンタジー。原作はコナミのファミコン用ソフト。
    (4シーズン完結、23-31分 X 全32話)
     

    上記の作品はいずれも甲乙つけがたい面白さ。シリアスドラマに疲れたときは、アニメで一息つくに限る。
     

    <今月のおまけ> 「My Favorite Movie Songs」#59
    Title: “Why Should I Warry?”
    Artist: Billy Joel
    Movie: “Oliver & Company” (1988)

    映画の邦題は『オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり』。出来はイマイチだったが、サウンドトラックはイケてる。

     
    写真Written by 土橋秀一郎(どばし・しゅういちろう)’58年東京生まれ。日本映像翻訳アカデミー第4期修了生。シナリオ・センター’87年卒業(新井一に学ぶ)。マルタの鷹協会会員。’99年から10年間米国に駐在、この間JVTAのウェブサイトに「テキサス映画通信:“Houston, we have a problem!”」のタイトルで、約800本の新作映画評を執筆した。映画・テレビドラマのDVD約1300本を所有。推理・ハードボイルド小説の蔵書8千冊。’14年7月には夫婦でメジャーリーグ全球場を制覇した。
     
     

     
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      今、アメリカ発のテレビドラマが最高に熱い。民放系、ケーブル系各社に[…]

      “Viewer Discretion Advised!”
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      第84回“HEELS”
      “Viewer Discretion Advised”は海外の映画・テレビ番組等の冒頭で見かける注意書き。「バイオレンスやセックス等のコンテンツが含まれているため、視聴の可否はご自身で判断して下さい」という意味。

      今、アメリカ発のテレビドラマが最高に熱い。民放系・ケーブル系に加えてストリーミング系が参戦、生き馬の目を抜く視聴率レースを日々繰り広げている。その結果、ジャンルが多岐に渡り、キャラクターが深く掘り下げられ、ストーリーが縦横無尽に展開する、とてつもなく面白いドラマが次々と誕生しているのだ。このコラムでは、そんな「勝ち組ドラマ」から厳選した、止められない作品群を紹介する。

       
      “In the world of professional wrestling, the heroes are known as faces.
      The villains are heels”

       

      本年度のベストドラマを見逃すな!
      プロレスとはショー形式のドラマだ。試合は台本に沿って進行し、ときに「八百長」、「やらせ」とさげすまれる。レスラーたちは創られたキャラを演じ、成功するためには、観客から愛されるか、憎まれるか、二つに一つしかない。
      この世界では、ヒーロー役は”Face”、悪役は”Heel”と呼ばれる。
       

      “Heels”は、プロレスラーという生き方を選んだ兄弟と、その家族、仲間の夢と葛藤を謳いあげる、怒涛のヒューマンドラマ。少し早いが、本年度のベストドラマだと断言する!
       

      スペードのジャック対スペードのエース!
      ―アメリカ南部ジョージア州の小さな町ダフィ
      ジャック・スペード(スティーヴン・アメル)は朝のトレーニングを終えて、パソコンで今夜の試合の台本を書いている。ジャックは、1年前に自殺した父親の後を継いで、独立系プロレスリーグDWL(”Duffy Wrestling League”)の共同オーナーとなった。レスラーとしては悪役専門で、地域の子供たちから恐れられている。
      ジャックには妻のステイシー(アリソン・ラフ)と、8歳の息子トーマスがいる。スペード家の生活は苦しく、ジャックはパートタイムで芝刈り機のセールスマンをしている。
       

      エース・スペード(アレクサンダー・ルドウィグ)はジャックの弟だ。長いブロンドがトレードマークのイケメンマッチョで、次期王座を狙うDWLの若きヒーローとして絶大な人気を誇る。エースは悪い人間ではないが、短気で浅はかで女たらしで、ジャックの頭痛の種だ。ジャックの息子トーマスは、父親よりエースを慕う。
       

      ジャックの夢は、DWLを全国区のプロリーグに育てること。DWLは地元では人気があり、レスラーたちは友情と強い信頼関係で結ばれている。だがダフィは小さな町で、会場は雨漏りがするし、撮影機器は古く、DWLは常に資金難だ。
      さらに、派手な流血ショーを売り物にする隣州のライバルFWD(”Florida Wrestling Dystopia”)が、豊富な資金力でDWLを潰しにかかる。
       

      そこへ、かつて全米チャンピオンだったワイルド・ビル・ハンコック(クリス・バウアー)が現れる。ハンコックは元DWLのメンバーで、人気の出てきたエースを引き抜きに来たのだった。
      今エースが去れば、DWLは破産する。

       

      チャンピオンベルトを持つ悪役ジャックは、今夜の試合でエースと闘う。観衆はエースの勝利を期待し、チケットは完売だ。
      この因縁の兄弟対決の行方は?
       

      愛憎入り混じる兄弟レスラーを体現する2人
      ジャック役のスティーヴン・アメルはカナダ出身で、DCコミックスの人気ドラマ”Arrow”ではタイトルロールを8年間演じた。本作では、悪役に徹する善良な兄を厚みのある演技で体現した。アメルはWWE(”World Wrestling Entertainment, Inc.”、世界最大のプロレス団体)などのプロレス経験者でもある。
       

      強面だがメンタルは弱いエースを演じるアレクサンダー・ルドウィグも、カナダ出身だ。代表作は人気ドラマ”Vikings”と、大ヒットシリーズ『ハンガー・ゲーム』。ルドウィグは大のプロレス好きで、今回はハードな特訓を経て、かなりの部分で自ら格闘シーンを演じている。
       

      本作の隠し玉は、エースの付き人クリスタルを演じたケリー・バーグランドだ。一見可愛いだけのグルーピーに見えるクリスタルは、実は愛情深く才能豊かでしたたか、しかも優れたレスラーでもある。バーグランドは汗臭い男だらけのドラマでひときわ輝いた。
       

      ワイルド・ビル・ハンコックを演じたクリス・バウアーは、”True Blood”、”The Deuce”、”For All Mankind”などで記憶に残るベテラン・バイプレーヤーだ。本作では狂言回しとして圧倒的な存在感を見せる。
       

      さらに、ジャックを支える2人の女性、―しっかり者の妻ステイシー役のアリソン・ラフ、DWLのタフな共同経営者ウィリー・デイを演じたメアリー・マコーマックが、堅実な演技でドラマを下支えする。
      配役は脇役のレスラーたちを含めて、隅々まで行き届いている。
       

      「俺たちには汗の絆がある!」
      プロレスをテーマにした作品には意外と傑作・佳作が多い。Netflixオリジナルの女子プロレス・コメディ”Glow”がイチ押し。ピーター・フォークが主演した『カリフォルニア・ドールズ』(1981、古いね、わかってる)、ミッキー・ロークがオスカー候補となった『ザ・レスラー』(2008)、実話ベースの感動作『ファイティング・ファミリー』(2019)もお勧めだ。
      ”Heels”はこのジャンルの決定打となった。
       

      ショーランナー(兼共同脚本)のマイケル・ウォルドロンは、”Rick and Morty”でエミー賞アニメ作品賞を受賞、Disney+の”Loki”のクリエーターでもある。今回はまったくテイストの違うヒューマンドラマを大成功させ、とてつもない才能と実力を証明した。(ウォルドンは『スター・ウォーズ』第10作の脚本を担当する予定!)
       

      ストーリーは、単にジャックとエースの愛憎劇では終わらない。
      普通の生活では飽き足らず、プロレスラーとなった者たち。常に危険と隣り合わせで、長年の酷使により体はボロボロだ。リングで観客と一体化した瞬間、彼らは生きていることを実感する。
      何となくいかがわしく、過酷で、経済的にも報われないローカルのプロレスラーという生き方が、胸に迫ってくる。
       

      そして”Heel”=悪役こそがヒーローを光らせる存在、プロレスの神髄だ。負けに徹するのが悪役の美学で、真のプロフェッショナリズムが問われる。ジャックはリング外でも悪役のイメージを維持しながら、良い人間であり続けようとする。一方エースは、自分を善人だと信じてヒーローを演じるが、平気で他人を傷つけてしまう自分自身に困惑し、怒りを発散させる。
      このドラマは、プロレスラーという生き方を深堀りするのだ。

       

      完成度の高いパイロット(第1話)は、導入部から視聴者を引き付ける。その後のエピソードでは、プロレスの真の魅力と舞台裏の苦労、そして各登場人物の人生が驚くほど真摯に、正直に、ヴィヴィッドに描かれる。そして細部まで考え抜かれた最終話の展開とツイストの鮮やかさときたら…。これほど優しくて、楽しくて、感動的で、満足度の高いシーズン・フィナーレにはお目にかかったことがない!
       

      “Heels”はプロレスの派手なパフォーマンスを前面に出しながら、レスラーという生き方を選んだ兄弟と、その家族、仲間の夢と葛藤を謳いあげる、怒涛のヒューマンドラマなのだ!
       

      邦題は『ヒール:レスラーズ』。制作は”Power”、”Outlander”、”P-Valley”などを手掛けたSTARZで、シーズン1(約60分X 全8話)をAmazon PrimeかApple+経由で視聴できる。
       

      本作は、筆者のようにプロレスファンでなくても存分に楽しめる。<今月のおまけ>で雰囲気に触れてみよう!
       

      <今月のおまけ> 「心に残るテレビドラマのテーマ」⑯
      Title: “Love in War”
      Artist: Ben Bridwell
      Drama: “Heels” (2021)

      映画の邦題は『オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり』。出来はイマイチだったが、サウンドトラックはイケてる。

       
      写真Written by 土橋秀一郎(どばし・しゅういちろう)’58年東京生まれ。日本映像翻訳アカデミー第4期修了生。シナリオ・センター’87年卒業(新井一に学ぶ)。マルタの鷹協会会員。’99年から10年間米国に駐在、この間JVTAのウェブサイトに「テキサス映画通信:“Houston, we have a problem!”」のタイトルで、約800本の新作映画評を執筆した。映画・テレビドラマのDVD約1300本を所有。推理・ハードボイルド小説の蔵書8千冊。’14年7月には夫婦でメジャーリーグ全球場を制覇した。
       
       

       
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