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今度は戦争だ! エイリアン軍団 in 『エイリアン2』

今度は戦争だ! エイリアン軍団 in 『エイリアン2』
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【最近の私】『チャイルド・プレイ』の新作が今年公開されます。そしてチャッキーの声をマーク・ハミルが! 楽しみです。

 
映画がシリーズ化されると、製作陣はストーリーや悪役の造形に変化を必要とする。前作を越えるキャラクターを作らないと観客にそっぽを向かれるからだ。今回はそのシリーズものの中から、『エイリアン2』で登場したエイリアンたちを紹介したい。

 
前作『エイリアン』で、エイリアンのいた惑星から1人生き残ったリプリー(シガニー・ウィーバー)は、冷凍睡眠のまま救助艇で宇宙を彷徨っているところを無事救出される。だが冷凍睡眠から目覚めたリプリーは、57年間も眠っていたと知り愕然とする。しかも現在、リプリーがエイリアンに遭遇した惑星には、移住者が暮らしているという。ある日、その惑星からの連絡が途絶える。海兵隊が調査のために出撃するが、リプリーもアドバイザーとして同行することに。海兵隊員とリプリーは惑星に着陸するが、移住者の居住地には少女1人がおり、他の住民の姿はない。不安が増すメンバーたち。そして、彼らの元にエイリアンの大群が押し寄せる…。現場はパニック状態になり、隊員たちは1人また1人とエイリアンの犠牲になっていく。

 
リドリー・スコットが監督を務めた『エイリアン』では登場するエイリアンは1体のみ。宇宙船内に潜むエイリアンから乗組員が逃げ、また反撃する描写をじっくり描いていた。またスイスの芸術家H・R・ギーガーが創造したエイリアンのデザインも素晴らしく、SFホラーの金字塔と呼ばれる作品となった。その続編を任されたジェームズ・キャメロン監督は第1作目のクラシカルな恐怖映画から、無数のエイリアンと武装した海兵隊員たちがバトルを繰り広げる戦争アクション映画を目指した。公開時の宣伝コピーは「今度は戦争だ」。また『エイリアン2』の原題は『Aliens』、複数形になっている。タイトルだけで「今回はエイリアンがたくさん出る」とシンプルかつ分かりやすい表現なのだ。また第1作目で登場したエイリアンは、どちらかと言うとスローな動きだったが、続編のエイリアンたちは戦闘バージョンと呼べるような、動きが早いバージョンになっている。その辺も続編を作るにあたって工夫された点だろう。

 
海兵隊員たちが移住者を救いに惑星に向かう途中、「エイリアンたちなんて、簡単に殺せる」など話しており、「そんなこと言っていると、大変な目に遭うよ」と観客に思わせる。そして隊員たちの運命は…である。でも兵士たちの中には鬼軍曹、タフな女性兵士、そして頼りになる兵士も登場し、それぞれのキャラクターも描かれている。

 
続編で新たに登場したのが「エイリアンクイーン」だ。クイーンはエイリアンの卵を産む役割を担っており、女王アリのような生物である。通常のエイリアンよりも巨大で、戦闘能力も高い。クライマックスではリプリーとクイーンが一騎打ちをするが、リプリーが対決するために使う秘密兵器には、燃えましたね(どんな兵器なのかは、ぜひ観てください)。

 
前作とはがらりとイメージが変わったため、好き嫌いが分かれるが、自分は好きだ。『エイリアン』シリーズではそれぞれ異なる生態のエイリアンが登場するので、シリーズを通してエイリアンの変貌をチェックするのも面白いと思いますよ。

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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