News
NEWS
voiceinTYO

【レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~】運営・翻訳に携わる修了生・今井祥子さん インタビュー

【レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~】運営・翻訳に携わる修了生・今井祥子さん インタビュー
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page

セクシュアル・マイノリティをテーマとする作品を上映する「レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」が開催中だ。今年で30年目を迎える歴史あるこの映画祭は、これまで多様で自由な社会の創出に貢献してきた。JVTAは字幕翻訳で協力し、毎年多くの修了生が活躍している。この映画祭の運営に深く携わっているのが、修了生の今井祥子さんだ。2003年から字幕翻訳のボランティアとして参加。翌年、コアスタッフになり、字幕制作コーディネーターを3年務めた。現在はプログラミング業務なども担当する今井さんにこの映画祭との歩みや今年のみどころを聞いた。
 

img_top_mv
 

「2015年に運営母体としてNPO法人レインボー・リール東京を設立し、映画祭の名称を『レインボー・リール東京』というキャッチーで覚えやすいものに変更したことや、昨今のLGBTQ映画やドラマの人気もあり、一般映画ファンの間でもこの映画祭の認知度が上がってきていると感じます」(今井さん)
 

セクシュアル・マイノリティをテーマにした作品の字幕を作る際、翻訳者は言葉をより慎重に選ぶことが求められる。専門的な用語に間違いがないか、差別的なニュアンスになったり、不快に感じたりしないかなどを見極めるために、さまざまなリサーチを重ねていく。
 
As We Like It_ロザリンドとオーランドー
※今年の上映作品『ロザリンドとオーランド』
 

「翻訳に取り組む基本的な姿勢は変わっていません。映像翻訳者としては、LGBTQ用語であれ何であれ、その言葉がシーンの文脈においてどう使われているのか、話し手はどんなキャラクターなのか、どんな時代や場所の設定なのかを総合的に読み解き、適切な訳を当てることに尽きるからです。とはいえ、LGBTQ関連の言葉や概念の普及・変化のスピードは速いので、日常的に日本語と英語両方のメディアに触れ、知識や情報をアップデートする努力はしています」(今井さん)
 
Great Freedom_大いなる自由
※今年の上映作品『大いなる自由』(※今井さんが字幕を担当)©FreibeuterFilm
 

今井さんは字幕翻訳に加え、2012年から上映作品のプログラミング業務も担当。こうした実績から2017年のベルリン国際映画祭でセクシュアル・マイノリティを題材にした作品に与えられるテディ賞の国際審査員という大役を務めた(今井さんの現地の関連記事はこちら)。この映画祭の運営を通じて多くの作品に携わってきた今井さんに、特に印象に残っている作品は何か、聞いてみた。
 

IMG_01
※ベルリナーレのメイン会場、Berlinale Palast
 

「2018年に上映した『ゴッズ・オウン・カントリー』です。ベルリン国際映画祭で出会い、観客の熱気にじかに触れて、『絶対に日本でも上映したい!』と突き動かされた作品だけに、個人的にとても思い入れが深いです。当映画祭でのジャパンプレミア上映が完売し、その後のシネマートでの限定公開も全回完売、反響の大きさから配給が付いて全国公開につながるという、異例の作品でした」(今井さん)
 
0528fe500270f9b016147815a3b902b1
※『ゴッズ・オウン・カントリー』より 
© Dales Productions Limited/The British Film Institute 2017
 
※日本で劇場公開時の今井さんのインタビューはこちら
 

同映画祭からは、他にも“ゲイ版『ビフォア・サンライズ』 ”と評される『WEEKEND ウィークエンド』や第26回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)のコンペティションでグランプリを受賞した『カランコエの花』(中川駿監督、主演は今田美桜さん)、男性として生まれた真境名が性の壁を乗り越え、本当の自分を手に入れるまでを、ドラマパートとドキュメンタリーパートを交えて描く『ハイヒール革命!』などの名作が生まれ、日本で劇場公開となった。今井さんが作品選定で最も意識しているのは、ジャンルや地域などのバラエティーだという。今年の見どころを聞いてみた。
 

Framing Agnes_アグネスを語ること
※今年の上映作品『アグネスを語ること』

Sweetheart_スウィートハート
※今年の上映作品『スウィートハート』
 

「『アグネスを語ること』や『大いなる自由』(※今井さんが字幕を担当)は、LGBTQのたどってきた苦難の歴史を振り返るという意味で、30年という記念の年にふさわしい作品です。また、若い世代に世界のLGBTQ映画に触れてもらいたいという思いから、今年は青春映画に力を入れ、『サブライム 初恋の歌』、『スウィートハート』、『秘密のふたり』の3本を用意しました。そのほか、第三の性の人々を描いた『フィンランディア』、シェイクスピア翻案の『ロザリンドとオーランドー』、叙情的な人間ドラマ『遠地』と、個性豊かな作品がそろっています。日本作品では、フィクション(『ボクらのホ-ムパーティー』)とドキュメンタリー(『沖縄カミングアウト物語〜かつきママのハグ×2珍道中!〜』)両方からリアルなゲイの声をお届けします」(今井さん)
 

Finlandia_フィンランディア
※今年の上映作品『フィンランディア』©The Aurora Project
 

JVTAは今年も日本初公開となる6作品の字幕を担当、20人以上の翻訳者が活躍している。今年は東京と大阪で開催。ぜひ会場で今井さんがセレクトした傑作を堪能し、字幕にも注目してほしい。
 
RRT_newlogo

第30回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~
2022年7月8日(金)〜14日(木) @シネマート新宿
2022年7月15日(金)〜21日(木) @シネマート心斎橋
2022年7月16日(土)〜18日(月・祝) @スパイラルホール(スパイラル3F)

公式サイト https://rainbowreeltokyo.com/2022web/ 
※スパイラルホール上映回について会場でのチケット販売はありません。事前にチケットぴあから全席指定券をお求めください。
詳細はこちら
https://rainbowreeltokyo.com/2022web/ticket/spiral/
 

【関連記事】
961_RRT2022
【レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~】
代表・宮沢英樹さんインタビュー 30年の歴史とその先に目指すもの
https://www.jvta.net/tyo/2022rainbowreeltokyo/
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆【入学をご検討中の方対象】
映像翻訳のことが詳しくわかる無料リモートイベントへ!※英語力不問

リモート個別相談
※詳細・お申し込みはこちら


 

◆【映像翻訳をエンタメのロサンゼルスで学びたい方】
ロサンゼルス校のマネージャーによる「リモート留学相談会」

la soudankai
※詳細・お申し込みはこちら
 

Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page