「挫折した経験もすべて武器になる」――劣等感を乗り越え、映像翻訳者へ。プロへの道を支えたJVTAの「個別サポート」の魅力とは?
JVTAでは2026年10月期より、映像翻訳コースがリニューアル。「映像翻訳VODプログラム」として、“オンデマンド授業+個別サポート”の新形式へと生まれ変わる。30年の映像翻訳者育成で培ったノウハウを詰め込んだ「VOD授業」と、JVTAが大切にしてきた“個別に寄り添う指導”をパワーアップさせたトレーナー&メンターによる面談で、プロの映像翻訳者を育成する。
JVTAでは課題のフィードバック、コース修了毎の個別面談、プロ化試験(トライアル)受験者への個別の評価表配布など、これまでも受講生一人ひとりのサポートに力を入れてきた。「映像翻訳VODプログラム」は、その個別サポートを“さらに手厚くする”ということになる。
「受講中の個別面談やアドバイスが役に立った」というのは、英日映像翻訳者として活躍している水野可南子さんだ。水野さんはかつてミュージカルや演劇の世界を目指していたが、けがによって挫折。しかし、子育てのキリの良いタイミングで「自分の人生を生きたい」と決意した。①映画やドラマなど、好きなものに関われる、②子育てをしながら在宅でできる、③エンドロールに名前が出る、という自分の希望をすべて満たすのが映像翻訳だと考え、一念発起してJVTAに入学。努力を実らせ、現在は映像翻訳者としてミュージカル映画やアニメーション映画、情報番組などの翻訳に携わっている。
一歩踏み出したきっかけは、「入学前の個別相談」で言われた一言
水野さんが映像翻訳を学ぶ場としてJVTAを選んだ理由は何か。翻訳受発注部門が併設されており、卒業後にプロとして仕事をする道筋が整っていることも魅力のひとつだったが、最終的に水野さんの背中を大きく押したのがスクールスタッフによる個別相談だ。
「入学前の個別相談では、スクールの方が受講や修了後のトライアルの詳細に加え、プロへの道のりは決して楽ではないことも包み隠さず話してくれました。そのうえで、もし受講中にくじけそうになった場合にはこんなサポートがある、と代替案までも提示してくれました。私が演劇・ミュージカルで挫折した経験を話すと『映像翻訳ではどんな経験も大きな武器になる』という言葉をくれました。実際にプロになってミュージカル関連の番組にも携わり、自分が歩んできた道は無駄ではなかったのだと心が救われた思いです。この最初の相談があったから、私は映像翻訳者への一歩を踏み出せました」(水野さん)
「ここまで見てくれるのか!」多人数クラスでも実感した手厚い個別添削
水野さんが受講した当時はライブ配信の授業形式。1クラスに十数人の受講生が集まって学習していた。講師は毎週受講生から提出された課題を確認し、個別に添削したり授業内で取り上げてフィードバックをしたりしていた。
1人の講師が数十人の課題をまとめて見るとなると、一人ひとりへの指導が甘くなるのでは?と考える人もいるだろう。しかし、受講中に水野さんがそう感じたことはなかったという。むしろ、「クラスの人数に関わらず、一人ひとり丁寧に見てくれていることに驚いた」と話す。
「どの先生も、提出された課題をとても丁寧に見てくれていました。特に印象に残っているのは、桜井講師のフィードバックです。その授業ではエクセルを使って字幕案を提出したのですが、一つひとつの字幕を確認し、私が不得意な部分や癖になっているところを分析し、種類ごとにセルを色分けし指摘してくれました」(水野さん)
このフィードバックに感銘を受けた水野さんは、その後他の授業の課題でも、自分なりに分析し色分けを実施。これを繰り返したことで、自分の直すべきところ、ブラッシュアップすべきところが客観的にみられるようになったという。

劣等感に寄り添ってくれた講師のアドバイスが、プロになってからも支えに
学習中、精神面で支えになった言葉もある。自分の翻訳に自信が持てず、「他の受講生に比べて自分ができていないのではないか」と常に劣等感を抱えていたという水野さん。段々自信がなくなってしまい、進級時の個別面談で講師に相談した。その際にもらったのが、「悩むのは真面目な証拠」という言葉だ。
「その時は、藤田奈緒講師が面談の担当でした。自信が持てず悩んでいるということを話すと、『悩むのは真面目な証拠で、悪いことではない』『受講が終わるまでに自信を持てるようになっていれば大丈夫』と力強く励ましてくれました。そして私の授業の評価表を一緒に見ながら、どこをどう改善すればいいのか一緒に時間をかけて考えてくれました」(水野さん)
藤田講師のアドバイスをもとに、「自信を持つ」ことも一つの目標にして学習。自分の翻訳原稿に自信を持つには、「やりきった!」と思えるほど見直すことが必要だろうと考え、作業スケジュールを徹底し、翻訳後に複数回見直し・修正ができるようなスケジュールを立てるように心がけた。
その経験が活き、プロになった今も作業スケジュールをしっかり立てる癖がついている。「これだけ見直したんだから大丈夫!」と、自信を持って納品できるようにもなった。翻訳技術だけでなく、「プロとして仕事をする」ことを前提にメンタル面もアドバイスをもらったことが、今の仕事に繋がっている。
金言をまとめたシートをお守りに。見返すことで初心を思い出す
桜井講師や藤田講師以外にも、あらゆる講師から多くのアドバイスをもらった。水野さんは受講中に講師からもらった言葉、授業外のセミナーなどで心に残った言葉を、一枚のワードにまとめ残しているという。「字幕について」「吹き替えについて」「調べものについて」など、分野別に分けてまとめ、仕事で悩んだ時にはそのワードを見返している。それらを見返すことで、初心を思い出しているそうだ。
水野さんがプロとして活躍する背景には、映像翻訳者としてのスキルの指導だけでなく、一人ひとりの悩みや経験に寄り添う「手厚い個別アドバイス」があった。今後のJVTAは「映像翻訳者VODプログラム」で、これまで以上に受講生に寄り添い映像翻訳者育成をおこなっていく。

水野可南子さん
2025年にJVTA英日映像翻訳科を修了。現在は英日映像翻訳者として実写映画、アニメ映画、情報番組、バラエティー番組、企業向けPR動画などの日本語字幕翻訳や字幕チェックなどを担当。大好きなミュージカルの知識を活かし、関連番組の字幕制作にも携わっている。
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◆2026年10月スタート「映像翻訳VODプログラム」の詳しい進め方
◆トレーナー&メンターによる個別の学習サポート体制
◆受講後のキャリア形成やトライアルについて
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