豊富な海外経験があっても英語力に自信がない… トライアル合格後、プロデビュー前にロジカルリーディングを学ぶ
修了生の宮城久美さんは、3人の子育てをしながらJVTAで映像翻訳を学び、2024年12月にプロデビュー。現在は、映画祭の上映作品や動画配信サイトの映画やドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルの作品の字幕を手がけている。しかし、意外にも受講中は英語力に自信がなかったという。そんな宮城さんが、トライアル合格後、プロデビュー前に確かな英語力を身につけたいと受講したのが、ロジカルリーディング力強化コースだ。このコースを受けたきっかけや受講後に変わったことを聞いた。
◆海外生活の経験が豊富 でも英語力に自信がなかった
宮城さんは大学院で1年間イギリスに留学、その後、家族の帯同で東アフリカ(ケニア、タンザニア)に5年滞在と海外生活の経験が豊富だ。しかし、JVTAに入学する際は英語力に自信がなかった。それでも入学を決めた理由は、説明会で受けた「毎回提出する課題に取り組むなかで英語力は上がっていく」というアドバイスだったという。JVTAの映像翻訳のカリキュラムでは、字幕だけでなく吹き替えの手法も学ぶ。また、課題となる素材も映画やドラマ、ドキュメンタリーなどジャンルも多様だ。さらに英文解釈力や日本語表現力に特化した授業もある。宮城さんも多くの課題と向き合い、実践的なスキルを身につけていった。
◆プロデビュー前にロジカルリーディングを受講
JVTAでは、映像翻訳の本科以外に、英文解釈に特化した「ロジカルリーディング力強化コース」や日本語のアウトプット力を磨く「日本語表現力強化コース」を開設している。宮城さんは、映像翻訳のコースで学ぶなかで課題の誤訳を指摘されることもあり、修了後にこのままデビューすることにまだ不安があったため、トライアル合格直後に「ロジカルリーディング力強化コース」を受講した。
「約3カ月で集中的に学べるこのコースでは、『なぜこの訳に辿り着いたのか』を論理的に考えるトレーニングを受けました。クラスの中でも訳文の根拠を山根講師から細かく問われます。そのおかげで英語に引きずられず、その場面で何が言いたいのかを考える癖がつき、今もお仕事の際に役立っています。受講前は、流れで何となく英文を読んで、思い込みでミスをすることが多かったのですが、授業を受けてみて一つひとつの英文の中で、その単語や代名詞などが何を指しているかを全体の中できっちり考えていくことが正確な理解につながるのだと分かり、一歩立ち止まって考えるようになりました。」(宮城久美さん)
◆3カ月の集中講座で英文解釈を学び直すことができた
ロジカルリーディングは文字通り、英文の文法および構成を理解した上で論理的に読み解いていくというスキル。字幕や吹き替えとは違い、原文をすべて訳す全訳に取り組むのが特長だ。授業では英字新聞や雑誌、歴史ドキュメンタリー番組のスクリプトなどを題材に、英文解釈にフォーカスして学ぶ。各授業には、原文の中の「対の概念」「引き継ぎと展開」「段落のテーマ」などの主題があり、それについて細かく考察しながら理解を深めていく。
「山根講師の脳内でどういう風に考え、調べ、その訳に至っているかを、詳しく説明していただけたのがとても勉強になりました。『対の概念』は特にわかりやすかったので、翻訳の際は常に意識したいと思っています。また、これまでも、流れが大事ということはずっと教わってきましたが、この授業でさらにその理解が深まりました。」(宮城久美さん)
◆ロジカルリーディングの学びが映像翻訳の実務で役に立っていると実感
宮城さんはプロデビュー後、即時性が問われるアワード番組など納期も短い特急案件や映画祭の上映作品なども担当。チーム翻訳のリーダーとして複数の翻訳者の字幕をまとめて一つの字幕として整える大役も果たした。
★宮城さんのプロデビュー後の仕事についてのインタビューはこちら
「ロジカルリーディングの授業で、『細部まであやふやなままにせず、いろいろな視点から自分で納得できるまで調べたり考えたりすれば訳せる』ということを叩き込んでいただいたことが、今でも実務で大変役に立っていると思います。より深く調べものができるようになり、一つひとつの訳語選びをより慎重に出来るようになりました。」(宮城久美さん)
ロジカルリーディングを学んだ修了生の多くが、「この授業を受けたことで、今まで自分はなんとなく分かったつもりで訳していたことに気づいた」と話す。原文をしっかり理解せずに曖昧なまま、字数制限に囚われて言葉を整えても視聴者に伝わる字幕は作れない。ロジカルリーディングの授業では、まず自分自身で英文を深く解釈し、論理的な思考に基づいて翻訳するという実践的なトレーニングを繰り返すことで、プロの映像翻訳者に必要なスキルを身につけていく。ライブ配信の授業なのでその場で山根講師に質問できることも魅力だ。
トライアルを受け続けているがなかなか結果に結びつかない、プロデビューした今だからこそ、もう一度英文解釈力をきちんと高めたいという人にもおすすめだ。
宮城久美さん
イギリスの大学院で国際開発を学び、卒業後、外務省で有給インターンとして勤務。結婚後は、開発援助に従事する夫に随伴し、東アフリカ(ケニア、タンザニア)に計5年以上滞在。3人の子育てをしながら映像翻訳を学び、2024年12月にプロデビュー。世界の現状や問題を伝えられるような作品や、滞在経験のあるアフリカ関連の作品、また、大好きなエンタメ系の作品など、幅広く手がけていきたいと考えている。
◆「ロジカルリーディング力強化コース」の詳細はこちら
※オンラインのライブ配信の授業です。
◆次期は2026年11月24日から順次開講
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