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<イベントレポート>WATCH 2022 WINTERが閉幕!映画を通じてSDGsへの理解を深めるきっかけを発信

<イベントレポート>WATCH 2022 WINTERが閉幕!映画を通じてSDGsへの理解を深めるきっかけを発信
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2022年12月9日(金)~12月18日(日)にかけ、学生がSDGsに関連する海外ドキュメンタリー作品に字幕をつけて上映する無料のオンラインイベント「WATCH 2022 WINTER For a Sustainable Future(以下、WATCH 2022 WINTER)」を開催した。本イベントは東京外国語大学(東京都府中市)が共催、神戸市外国語大学(兵庫県神戸市)が協力となる産学連携のインターンシップ・プログラムだ。インターン生が主体となり翻訳、プロモーション、イベント制作を行うことが大きな特徴である。
 

■プロの映像翻訳者の指導を受けながら、2本のドキュメンタリー作品を翻訳!
今回のインターンシップでは7校の大学から、計36名が参加。2本の長編ドキュメンタリー映画を翻訳した。
 

上映作品①『80億人の天使たち ~地球と人類の未来~』(原題:8 Billion Angels、2019年、Victor Velle)
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本作は人口増加と資源不足の問題を、様々なインタビューを通して世界に訴える作品だ。アメリカやインドの他、日本で撮影されたシーンもあり、学生にとって作品がより身近に感じられただろう。
作中では様々な専門家が登場し、それぞれの分野における問題点などを語る。インターン生が苦戦した1つが、調査員が井戸の水位の計算をする場面だ。日本ではなじみのない「フィート」が用いられ、さらに多数の数字が出てきたことから混乱。該当場面を担当したインターン生たちの間でも数字や表現に差異があり、最終的には実際に井戸の図を書き、内容を整理しながら訳出したそうだ。
 

翻訳作業を監修したJVTAの伊原実希(翻訳事業推進部)によれば、「翻訳作業を通してインターン生たちの視野が広がった」そうだ。本作は30名以上の学生によるチーム翻訳だった。そのため1つのテーマについて語られているパートを複数名で担当することもあり、当初は要点を掴むのに苦戦していたという。しかし話者ごとに論点を整理するなど、各自が担当箇所の前後で工夫して連携を取りながら作業を進行。改稿を重ねるたびに個人のパートからテーマの塊、そして全体へと視野が広がっていった。そしてその変化は、翻訳作業の後半でさらに段階を上げる。
「作業の後半戦に入るとさらに一歩踏み込んで、作品の世界観を引き出す表現探しや視聴者に違和感を抱かせない言葉選びが議論の中心となり、類似の記事や辞典を活用して訳を洗練させるようになりました。あらゆる手を尽くして作品を分析し、より良い言葉を紡ごうとする学生たちの熱量は、言語や文化の壁を越えて日本の視聴者にも届いたと信じています。」(伊原)
 

上映作品②『フォレスト・フォー・ザ・ツリーズ ~植樹者たちの物語~』(原題:Forest for the Trees、2021年、監督:Rita Leistner)
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様々な悩みや問題を抱えた人々が植樹活動を通して自らと向き合う姿を捉えた本作。登場人物が自身の抱える葛藤について語る様子に、どこか自分と重なるものを感じさせる作品だ。
こちらは「植樹」というめずらしいテーマを扱っている。そのため、植樹に関する専門用語の翻訳が大変だったそうだ。専門的な単語や表現が頻出するドキュメンタリー作品では、その意味や使い方を確認する「裏どり」が必須である。インターン生は毎週ミーティングを行い、各自が調べた用語について何度もすり合わせをして翻訳を進めた。
 

例えば作中に出てくる“highballer”という言葉は、“植樹仲間で一番多く木を植える人”という意味で「稼ぎ頭」と訳している。しかしこの言葉にたどり着くまで、インターン生は議論を重ねたという。その様子を、翻訳作業を監修したJVTAの田中葵(翻訳事業推進部)は次のように語った。
「『稼ぎ屋』という言葉も候補に出ましたが、昨今のメディアでは○○屋という表現は避けられることが多いです。また『ハイボーラー』という候補もありましたが、こちらはお酒の種類と勘違いされてしまうだろうと議論になり、中々結論が出ませんでした。1つの言葉を訳すためには、膨大なリサーチが必要であること、また視聴者に理解してもらえる言葉を生み出すことの難しさについて理解を深めてもらえたのではないかと思います。」(田中)
 

インターン生の熱心な翻訳作業を経た両作品に対し、視聴者からは「翻訳もシンプルで読みやすく、映像にも集中しやすかった」「言葉遣いで出演者の印象が分かりやすかった」などの感想が多く届いた。また「世界的な視野で地球の未来を考えられた」「気づきを得られる映画を見られてよかった」のような作品の内容に対する感想も届き、「世界中の社会・環境問題への理解を深める機会になってほしい」というWATCH 2022 WINTERの目的が達成されたことが伺えた。
 

■イベントの一環として、監督インタビューやワークショップもインターン生が実施!
作品上映の他に、『80億人の天使たち ~地球と人類の未来~』の監督&プロデューサーへのオンラインインタビュー、そして生配信で「知って、学んで、やってみよう!体験型字幕翻訳ワークショップ」も実施された。
 

字幕制作した学生が聞く!WATCH上映作の制作陣に独占インタビュー
インタビューを行ったのは東京外国語大学の小林花澄さん、同大学の白井祐美加さん、そして名古屋外国語大学の千葉政宗さんの3名。『80億人の天使たち~地球と人類の未来~』の監督であるヴィクター・ヴェーユ氏とプロデューサーのテリー・スパール氏に、英語でお話を聞いた。インタビューでは「世界的な人口増加が問題視される中、日本のように人口減少が問題になっている国もある。そういった国々にはどんな提案ができると思うか?」「日本にいながらで人口問題に対してできることはあるか?」など、作品の制作過程だけでなく、作品を翻訳して理解が深まった人口問題に関する質問も多く行われた。ヴェーユ氏とスパール氏は日本人学生と話す機会は初めてだという。「非常にいい議論ができた」と笑顔でインタビューを終えた。インタビュアーを務めた3人は一様に「この作品をより多くの人に届け、メッセージを伝えたいという思いが強まった」と話し、作品に対する思いが一層強まった様子だった。
 
インタビュー_小
インタビューの様子
※インタビュー映像はこちら
 

知って、学んで、やってみよう!体験型字幕翻訳ワークショップ
そして12月17日(土)には、視聴者参加型のワークショップ「知って、学んで、やってみよう!体験型字幕翻訳ワークショップ」も開催。ワークショップではインターン生が自らの字幕翻訳経験を通して感じた「字幕翻訳のポイントや工夫」を解説。さらに『80億人の天使たち~地球と人類の未来~』のワンシーンを用い、実際に視聴者にも字幕を作る体験をしてもらった。最後は視聴者が考えた字幕を実際に映像に載せて確認しつつ、WATCH 2022 WINTERの総合プロデューサーであるJVTAの桜井講師が講評をしていった。
 
ワークショップ①
ワークショップ②
オンラインワークショップの様子。実際に参加者に字幕案を考えてもらった。
 

終了後のアンケートでは「字幕のおもしろさと難しさを両方体験できた」「(ワークショップ内で学生が紹介した)直訳から意訳へ修正された実例が興味深かった」などの感想があり、「もっと字幕翻訳に触れてみたい」と感じた参加者が多かったようだ。
 

SDGsをテーマに字幕翻訳、インタビュー企画、ワークショップ開催と盛り沢山のイベントを、インターン生が中心となって行ったWATCH 2022 WINTER。インターンシップ・プログラムを終えて、総合プロデューサーの桜井徹二は次のように語った。
 
「学生にとって、これだけ長期間のインターンシップに参加するというのは大きなチャレンジだったことでしょう。また私たちにとっても、36名という大人数のインターン生と共にイベントを開催するというのは、そう簡単なプロジェクトではありませんでした。それでもこうして無事にイベントを実現できたのは、インターン生が向上心を持ち、努力を惜しまずに取り組んでくれたからです。このプロジェクトを通じて、インターン生たちのSDGsやビジネスに対する理解が深まり、自主性、責任感、コミュニケーション能力、翻訳力といったスキルが伸びていく姿を目にするのは、私たちにとって大きな喜びでした。それとともに、このインターンプロジェクトが、語学を学び、語学の力で世の中に貢献したいと願っている学生たちの成長につながる非常に有意義なものであることを再確認できました。この先も社会貢献の一環としてこうしたプロジェクトは続けていきたいと考えていますので、今後もぜひ応援してください。」(桜井)
 

これからもJVTAは、「コトバで世界を結ぶ」という企業ミッションのもと、映像翻訳を通してSDGsへの高い関心や理解とグローバルな視座をあわせもった、将来を担う人材の育成を目指すインターンシップ・プログラムを企画していく。
 


メディア掲載情報:
2022年12月16日 ON AIR 「JK RADIO TOKYO UNITED」
現在開催中のオンライン映画祭「WATCH 2022 WINTER」の取り組みに注目 – J-WAVE 81.3 FM JK RADIO TOKYO UNITED
 

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