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「ひろしまアニメーションシーズン」(HAS)で上映「HAS×比治山翻訳プロジェクト」の字幕翻訳を指導

JVTAでは、比治山大学(広島県)とアニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン」(HAS)が連携して実施する「HAS×比治山翻訳プロジェクト」の字幕翻訳指導を担当する。本プロジェクトは、8月の映画祭で上映されるアニメーション作品の字幕翻訳を大学生・高校生が手掛けるというものだ。

HASは、2022年から始まった「ひろしま国際平和文化祭」メディア芸術部門のメイン事業として開催されている映画祭。米国アカデミー賞公認のアニメーション映画祭で、国際平和文化都市・広島市の魅力を発信する重要なイベントである。比治山大学・比治山大学短期大学部では、地域活動に貢献するとともに学生のさらなる成長につながることを目標として、観光企画、広報宣伝、運営サポートなどでHASをバックアップしており、翻訳プロジェクトもその活動の一環として実施される。

HASのメディア芸術プロデューサーも務める比治山大学短期大学部美術科の宮﨑しずか准教授によると、前回、同大学の学生たちは上映作品の予告編などの映像制作などで映画祭に関わっていた。そこから今回は、「さらに間口を広げてはどうか」という学内の提案を受けて、字幕翻訳プロジェクトを立ち上げることになったそうだ。さらに系列校との連携を深めるべく比治山女子中学・高等学校の生徒にもプロジェクト参加を呼びかけたところ、生徒からは大きな反響があったという。

4月23日に行われた第1回のレッスンは、大学・高校側の要望を受け、JVTAの桜井徹二講師が比治山大学を訪問して行われた。レッスンでは、上映作品の翻訳に向けてまずは字幕翻訳のルールや考え方をレクチャー。さらに映画のワンシーンに字幕をつける演習も行った。自分が作った字幕が映像に載って流れると、参加した高校生は「すごい!」と反応。地元・広島のテレビ局の取材も入る中、学生・生徒たちは周囲の視線も忘れて字幕づくりに取り組んでいた。オープンスペースでのレクチャーだったため、その様子を見た学生が興味を示し、急遽新たに4人がプロジェクトに参加することが決まるという一幕もあった。

最終的にプロジェクトには、比治山大学言語文化学科国際コミュニケーションコースと比治山女子高校の計17名が参加することになった。学生・生徒たちは4月から6月まで、学業の合間を縫って翻訳に取り組む。第2回のレッスンは5月にオンラインで実施予定だ。次回からはいよいよ上映作品の字幕翻訳作業に入っていく。

◆ひろしまアニメーションシーズン 公式サイト

◆RCC中国放送 掲載記事はこちら

◆比治山女子中学・高校のブログ紹介記事はこちら

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Tipping Point Returns Vol.29 「一歩の粘り」がキャリアを分ける ~GRITを持つ人、持たない人~

今という時代の特徴の一つは「場」を追い求めやすいことだ。

自分にとって一番居心地がいい「場」、自分が認められて輝ける「場」。ネットの世界にはそうした「場」がたくさん存在しているように見える。そして手を伸ばせばリアルな感触を得ることもできる。

ここではないどこかへ――。そんな小説のタイトルのような生き方を誰もが手にできそうな時代になった。

しかし、それは諸刃の剣でもある。危険だなと感じる理由は2つ。まず、そこはほんとうに願望通りの「場」なのか。ネット上で横行する詐欺サイトのようなものは論外としても、その「場」が自分の見立て通りであるという保証はない。もう1つの心配は「現状への否定癖(ぐせ)」がついてしまうことだ。(上手くいかないのは自分のせいじゃない。この環境、この役割、この処遇、この人たちが悪い)。願望通りに見える「場」が他にあると感じることで、現状の違和感に憤り、ストレスに苛まれることが常態化してしまう。

こう書くと「場」を変えることを否定するのかと感じるだろうか。(動くな、我慢しろってこと!)などと怒りの声が聞こえてきそうだ。しかしそうではない。ほんとうにミスマッチだったり理不尽だったりする状況なら、一分一秒でも早く「場」を変えるのは当然だ。

事実、私自身もこれまでの人生で大きく2回、「場」を変えた。ただ、このコラムを読んでいただいている皆さんには正確にこう伝えたい。「40年の仕事人生で、『場』を変えてしまいたいという思いが湧き上がった経験は無数にある。しかし実際に変えたのは2回だけ」。壁にぶつかっても動かずに粘り、やり抜いたことで得られたものは多い。そしてそれらが今の私を形作っているという実感がある。

今は現状に不満を抱くのとほぼ同時に外の世界の‟桃源郷“が視界に入ってくる。この「場」で上手くいかないならあっちへ移ればいい――。それは最後の手段としては有効だと思う。しかし、壁にぶつかり前が見えないながらももう一歩だけ粘る、やり抜くという特別な期間の特別な機会を失うことでもある。

アメリカの心理学者、アンジェラ・ダックワース博士は「社会で成功する人の共通点は高いIQや才能ではなく、目標に向かう情熱と壁にぶつかっても諦めない忍耐力。つまり、<やり抜く力=GRIT(グリット)>をもっていることだ」と言う。私はこの考え方に強く共感する。

あらゆる分野の成功者に共通する特長は「才能」以上に「GRIT=やり抜く力」だという博士の研究は世界で注目され、著書はベストセラーとなった。継続は力なりとも言い換えられるGRIT。かつて日本では広く重んじられていた価値観だが、いつの間にか「古い、意味がない、我慢は美徳ではなく心を痛める一因だ」などと忌み嫌われるようになってしまった。

しかし、それは社会のある一面からの見方にすぎない。一部の成功する人とその他のそうでない人を見分けられる特別なスコープで世界を眺めたとしよう。明暗を分けるのは、才能やもともとのバックグランドなどではなく「情熱とやり抜く力」である。米国で「天才賞」と呼ばれるマッカーサー賞を受賞したダックワース博士は膨大な研究データをもとにそう呼びかける。

「TEDカンファレンス」のサイトで<GRIT>を検索すると、博士自身がGRITについて6分ほどで説明している動画が見つかる。著書もお薦めだ。

現状への不満や違和感、ピンチは成長の好機でもあると考えたい。一定期間でもいい。この「場」にとどまって改善や課題に一心不乱に向かうモード、つまりGRITを発揮するモードに切り替えてほしい。そうすることで苦しかった「場」が違ったものに変わった経験が、私にはある。そこまで力を尽くしたうえで「場」を変えるのは良しとしよう。それなら成功の確率はぐっと高まるはずだから。(了)

今回のコラムで思ったことや感想があれば、ぜひ気軽に教えてください。

☞niiraアットマークjvtacademy.com 
※アットマークを@に置き換えてください。
☞JVTAのslackアカウントを持っている方はチャンネルへの書き込みやniira宛てのDMでもOKです。

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Tipping Point Returns by 新楽直樹(JVTAグループ代表)
学校代表・新楽直樹のコラム。映像翻訳者はもちろん、自立したプロフェッショナルはどうあるべきかを自身の経験から綴ります。気になる映画やテレビ番組、お薦めの本などについてのコメントも。ふと出会う小さな発見や気づきが、何かにつながって…。
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Tipping Point Returnsのバックナンバーはコチラ
https://www.jvta.net/blog/tipping-point/returns/
2002-2012年「Tipping Point」のバックナンバーの一部はコチラで読めます↓
https://www.jvtacademy.com/blog/tippingpoint/
 

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2024年3月 オープントライアル(英日・日英)、2023年10月期 実践日曜集中修了トライアル 合格発表

【2024年3月英日オープントライアル合格者発表

合格6名、次点17名です。
以下順不同、敬称略。
■合格

浜崎弥生
204
410
426
473
476
■次点

三上奈津美
新地茜
安住菜那
佐俣真理子
山内徹
河村綾音
盛岡雅恵
012
038
040
081
442
455
458
459
465
470

【2023年10月期英日実践修了トライアル合格者発表

合格4名、次点11名です。
以下順不同、敬称略。
■合格

染野日名子
512
525
528
■次点

小笠原愛子
中原美香
佐藤緩奈
鹿野裕人
501
503
504
506
517
527
535


以上
【2024年3月日英オープントライアル合格者発表】
合格 3名、次点 6名です。
以下順不同、敬称略。
■合格

立川陽子
005
015
■次点

茂貫牧子
平井万莉
シュレーゲル 京 希伊子
003
012
017
【2023年10月期 日英実践修了トライアル合格者発表】
合格 3名、次点 8名です。
以下順不同、敬称略。
■合格

内藤裕子
505
506
■次点

Christopher Tam
田代悠一
508
511
513
514
515
519


以上
※※従来の「Q&Aセッション」を廃止し、
あらたに受験者全員に「ポイント解説」資料を配布しております。
送付日は「結果発表」の翌週内を予定しています。
詳細は、下記をご覧ください。※※
https://www.jvta.net/mtc/trial-new-rule20200219/

◆【2024年度 前期】トライアルスケジュール
https://www.jvta.net/mtc/202404-trial-schedule/

●MTC…メディア・トランスレーション・センター
トライアル事務局
Tel:03-3517-5550

ニーズが高まる医療翻訳の基礎を身につける! ロサンゼルス校特別講座 実務翻訳・初級クラス<医療>(全6回) 

ニーズが高まる医療翻訳の基礎を身につける!

ロサンゼルス校 特別講座

実務翻訳・初級クラス<医療> (全6回)

この度、JVTAロサンゼルス校では、医療分野に特化した実務翻訳のクラスを開講します。通常、ロサンゼルス校の実務翻訳クラスでは、様々な分野の翻訳スキルを学びますが、今回は特にニーズが高まっている医療分野に特化し、その分野での経験が豊富な講師から基礎的な知識とスキルを学びます。

インバウンド対策で医療機関の多言語化が急務

近年、日本の人口が減少する一方で、日本で暮らす外国人が急増しています。法務省の出入国在留管理庁の統計によると、2023年6月時点で、在留外国人の数は約320万人。国の想定よりも1.5倍で増えており、2067年頃には人口の1割を超えると言われています。日本が多国籍社会へと向かう中、対策として求められるのが言語対応です。滞在期間が増えるにつれて日本語も上達し、日常生活に支障のない程度にはなるものの、病院での対応に不便さを感じる人も多いようです。

(引用:“日本語に対する在住外国人の意識に関する実態調査”. 文部科学省)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/nihongokyoiku_jittai/zaiju_gaikokujin.html

通訳サービスなどを導入する医療機関も増えてはいるものの、治療に関連する資料までも多言語化しているケースは多くありません。

一方で、海外に住む日本人の中にも、症状は伝えられても現地の言葉で書かれた資料を読むのに苦労したという方も多いはずです。

医療機関における多言語化は、日本国内だけではなく、どの国においても課題の1つであり、早急な対策が求められています。生命や健康に関する医療分野の翻訳は、常に需要があり、それに関わることが社会貢献への参加にも繋がります。

■ 医療翻訳のプロが指導!

全6回の講座は、初級者を対象としており、翻訳スキルだけではなく、身体の仕組みや専門用語などをテーマに分けて学びます。指導するのは医療系の翻訳に従事し、メディカルリサーチャーとしても活躍するトルバート恵子講師です。初めて実務翻訳を学ぶ方から、翻訳者としての幅を広げたい方まで、医療翻訳の分野で活躍するために必要な基礎知識を習得することができます。

<開講期間>

LA時間:2024年4月27日~2024年6月8日 毎週土曜日 13:00~16:00

日本時間:2024年4月28日~2024年6月9日  毎週日曜日 5:00~8:00

<受講形式>

オンライン(Zoom)

<受講レベル>

・高校卒業以上まはた同等の日本語・英語運用力を要すること

・TOEIC 730点以上、または英検準1級を有するレベルを目安とする (必須ではない)

・翻訳経験は不要。(ただし、授業についていくことが難しいと講師により判断される場合は課題範囲を短くする、補助教材などを利用するなど、個々の対応でサポート予定です。)

<受講料>

全6回: 775USドル (登録料を含む)

※日本からお申し込みの方は、お支払い時の為替レートで換算した金額になりますので、ご了承ください。

<主任講師>

トルバート恵子氏 (翻訳者、メディカルリサーチャー)

留学生として渡米し、アメリカの大学および大学院を卒業。その後、医療研究所に10年以上勤務。また、日系企業にてビジネスや技術などの社内翻訳・通訳にも携わる。キャリアをさらに活かすため、数々の医学薬学翻訳・通訳コースに通い、医療翻訳を極める。

<対象>

・初めて実務翻訳を学ぶ方

・翻訳業務の経験が浅い方

・医療翻訳に興味がある方

・英語の読解力、翻訳スピード、語彙力を向上させたい方

<申し込み方法>

下記フォームに必要事項をご入力の上、送信してください。その後、ご入力いただいたメールアドレスに、自動返信メールが送られます。支払い方法に関する案内を必ずお読みいただいた上で、お支払い手続きに進んでください。

<お問い合わせ>

ご不明な点は下記にお問い合わせください。

contact(アット)jvta-la.com

※(アット)を@に置き換えてください。

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    【冬セミレポート】制作者の意図をくみ取り、ガイドするポイントを見極める

    開催日時:2月22日(木)19:30~20:30 ※日本時間

    登壇者プロフィール

    ゲスト:川北ゆめき氏(映画監督)

    1994年生まれ。神奈川県出身。中央大学入学と同時に映像制作を始める。中編映画『変わらないで。百日草』が、TAMA NEW WAVEやカナザワ映画祭などの多くの映画祭で入選を果たす。2018年に監督した長編映画『満月の夜には思い出して』は、映像と音楽の祭典 MOOSIC LAB 長編コンペティション部門に正式出品され、音楽を担当した大槻美奈が特別賞を受賞した。同作は、2019年に渋谷シネマ・ロサ、京都出町座などで劇場公開された。

    2020年には、ヨコハマ映画祭で監督賞を受賞した城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』のメイキング監督を務めた。

    公式HP:合同会社ユメキラメクhttps://yume.kirameku.co.jp/

    進行役:石原彩(日本語字幕ガイド制作ディレクター・講師)

    日本映像翻訳アカデミー(JVTA)「バリアフリー講座」修了生。10年以上にわたり、劇場公開映画・アニメ・ドラマ作品の日本語字幕ガイド制作に携わる。

    見えづらい人のための、映像作品の「画」が伝えている情報を言葉で説明する音声ガイドや、聞こえづらい人に「音」が伝えている情報を文字にして表示する日本語字幕ガイドの普及が進んでいる。このセミナーでは川北ゆめき監督が自身の体験を基に5年かけて制作した映画『まなみ100%』を題材に、監督が作品にこめた思いを聞きながらガイド制作の裏側を解説し、参加者もセミナー内で字幕ガイド作りに挑戦した。この日、取り上げたのは、主人公の「ぼく」と学生時代に憧れていた瀬尾先輩との再会のシーン。ガイド制作者が気になったポイントは、就活中の瀬尾先輩が手にしているお酒が缶ビールでも酎ハイでもなく、カップ酒だという点だ。

    ◆作品の背景や人物の関係性などを踏まえて字幕化する

    瀬尾先輩は容姿端麗な部活のマドンナ。そんな先輩がカップ酒を手に夜の公園で酔っ払ってふざけているシチュエーションや、「ぼく」との関係を踏まえた上で字幕を作ることが求められる。この作品は「ぼく」自身の、一人称視点の青春物語。「ぼく」と自分の青春時代を重ね合わせて懐かしむ視聴者もいれば、全く新しい体験として見る視聴者もいる。視聴者に作品の楽しみ方を委ねるため、制作者はどちらの立場も取らず、客観的に読みやすい字幕を制作することが求められるが、主観を入れた字幕表現で演出しなければならないセリフもある。題材となったシーンはラストにも伏線がある重要なシーン。千鳥足になっている先輩の楽しそうな、たどたどしいセリフにこだわり、あえて崩した表現の「きもち~よ~」と「気持ちいいよ」を使い分けた。こうした判断にも字幕制作者は丁寧に時間をかけて考えているのだという。

    ◆映像に映る何をどんな言葉で音声にしてガイドするのか

    一方、音声ガイドにはまた別の視点が必要だ。映像から得る視覚情報はとても多い。すべての情報を漫然とガイドするのはではなく、色、形、場所、位置、動きなどの中で何を優先して伝えればよりその映像を楽しめるかを常に考える必要がある。字幕作りに取り上げた同じシーンの音声ガイドも参加者と共に聞くと、ここでも瀬尾先輩が手にする「カップ酒」がガイドされていた。また、スーツ姿の瀬尾先輩が始めは束ねていた髪を公園でほどいていることにも言及。ガイドを聞いた川北監督が、彼女が手持ち無沙汰のように自分の指に触れながら話すしぐさの描写が面白かったと話していたのが印象的だった。

    参加者からは、「とても素敵な作品で字幕/音声ガイドのグッとさせる工夫に感動しました」「ディスクライバーという職業を初めて知りましたし、映像のどの部分を音声ガイドとして視聴者に届けるのか、という視点がとても面白いと思いました」などの声が寄せられ、翻訳字幕や吹き替えとは違う難しさを実感したようだ。

    メディア・アクセシビリティ科 無料説明会を開催

    2024年5月11日 音声ガイドコース開講

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    リモート受講のクラスメート8名がJVTAに初訪問 リアル対面で語り合った学びの思い出 

    JVTAではコロナ禍になった2020年から、すべてのコースを全面リモートで開講している。PCがあれば自宅から繋いでクラスに参加できるようになり、地方都市や海外在住の受講生も大幅に増えた。

    先日、英日映像翻訳の実践コースを受講の8名がJVTAに初めて来校。リモート授業の前後に設けられた歓談タイムや別の日にオンラインで集まるなど交流を深めてきたそうだが、JVTAのスタッフや講師、クラスメートと直接顔を合わせるのはこの日が初めてとなった。クラスメートの一人が福島から上京したのをきっかけにJVTAに集まったという皆さんに、入学したきっかけや、受講中の思い出を聞いてみた。

    講師やスタッフと共に集合写真を撮影

    JVTAで学び始めた理由は十人十色だ。会社の先輩がJVTAの修了生だったと話すのは、林友理恵さん。実は職場に3、4人お仲間がいたという。

    「先輩からJVTAの先生や授業が良かったと聞き、さらに実際に映像翻訳のお仕事をしていると聞いたのが受講のきっかけです。受講は大変でしたが楽しくて充実していました。それまでは、『この字幕違うのでは?』と思うこともありましたが、『これは字数などの関係でこうせざるを得なかったのだろう』と思うようになり、映画やドキュメンタリーを観るのが楽しくなりました。」(林友理恵さん)

    佐藤那奈さんも映画の見方が変わったという一人だ。映画や英語が好きでいくつかの翻訳学校の募集イベントに参加後、JVTAに興味を持ち入学した。

    「今まで視聴者として観ていた時と映画の見方が変わりました。この訳になるにはどんな理由があったのだろうと考えるようになり、なぜこの訳?ともやもやしていたことがクリアになり、翻訳を学んだからこそ、これでいいんだと思えるようなりました。」(佐藤那奈さん)

    JVTAの授業の特徴の一つに「作品解釈」がある。映像の本質を伝えるためには、異なる言語にただ置き換えるのではなく、作品全体の流れや背景を理解し、オリジナル言語で観て感じる面白さを翻訳した言語で観ても同じように伝える必要がある。「作品解釈」を学んだことで、映画を観る時、常に作品の構成や流れを考えるようなったという声も複数あがった。

    「映像翻訳の課題は想像を絶する難しさでした。数字が出てきたら裏取りのことを考えるようになって…。映画を観ていても時計を気にしながら、ここが“重要なことが起きるミッドポイント”かな?と浅川先生に習った作品解釈を考えたりするようになりました。配信だとタイムコードも見えて便利なのですが、巻き戻してばかりいて、なかなか観終われません(笑)。」(K.K.さん)

    「僕も最近映画見る時、今ミッドポイント通ったとよく巻き戻します。ダラダラとみていて“ターニングポイントとなるプロットポイント”に気づかずに32分などになるともう、ゾワゾワしてきます(笑)。知識は簡単に手に入りますが、管理してもらって課題を添削してもらう経験はスクールに入らないとできない。そこに価値があると思って受講を決めたので、自分の殻は破れたと感じています。」(鹿野裕人さん)

    JVTAでは各自の過去の学習経験を考慮した編入制度を導入しており、通信講座の映像翻訳Web講座や、他校で学んでから編入する人も増えている。

    「アルクの教材をずっと定期購読していたのがきっかけでアルクとJVTAによる映像翻訳Web講座を受講。はじめは英語の勉強に近い気持ちでしたが、ベーシックコース、プラクティスコースを受講し、もっと積極的にスキルを学びたいと思い始めました。そこでJVTAのオープンスクールに参加したら、先生たちの情熱に心を掴まれて…。リモート受講の総合コース・Ⅱのコースに編入しました。」(佐藤緩奈さん)。

    「今後を見据え、自分の好きなことで定年など関係なくできる仕事を探していた中で、翻訳がいいなと思いました。最初は翻訳のジャンルも何がいいのか分からなくて実務、出版、映像のすべてを学べる学校に行きました。3カ月を終えたあと、やはり映像が楽しいと思い、映像翻訳に特化したJVTAに編入。授業が終わるタイミングで次の課題が出て毎週提出するのは大変でしたが、実践的な授業でとても勉強になりました。」(鈴木直子さん)

    過去にJVTAに通いながら途中で断念したものの、再度挑戦し実践コースに辿り着いたという嬉しい声もある。

    「実は10年前くらいにJVTAに通学していました。当時仕事で残業が多く、途中で断念してしまったものの、ずっと心の中にはあったんですね。寄り道をしてしまったのですが、JVTAのサイトやYouTubeチャンネルの番組を時々見ていました。再受講のきっかけはコロナ禍でリモートになったこと。仕事との両立も可能になり、有難かったです。」(Y.M.さん)

    JVTAのコースでは、英文解釈や日本語表現力に特化した授業もあり、総合的なスキルを学べるのも大きな学びとなったという。

    「映画が好きで翻訳にも興味があったのですが、実務翻訳は分野が分かれ過ぎていて何を選べばいいのか分かりませんでした。最近は動画配信も増えた中で映像翻訳に需要があるのではないかと思ったので、JVTAのオープンスクールに参加。先生のお話を聞いてやはり映像翻訳に興味を持ちました。受講してみたら、思っていた以上に大変で、こんなことまで考えて訳しているのか!と衝撃でした。私は帰国子女で日本語に自信がない部分もあるので、山根先生の『翻訳って日本語の表現力や文法が一番大事』という言葉にくじけそうになりましたが、授業の中でさまざまなスキルを学び、なんとかやってこられました。」(松澤瞳さん)

    学びのきっかけはそれぞれだが、目指すゴールは全員同じ。皆さんの和気あいあいとした雰囲気からは、コースを通して共に切磋琢磨したことによる絆が感じられた。リモートでも十分学びを深めることはできる。しかしクラスメートや講師とリアルで会うことは、新しい刺激を得ることにもなるだろう。仕事をすることを前提にした実践的な授業で、今後プロになるためのスキルを学び、映像翻訳に携わる自信がついたという声が頼もしかった。

    受講生・修了生の皆さん、ぜひお気軽にJVTAへ遊びにいらしてください。お待ちしています。

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    ダマー国際映画祭が4月13日~14日開催 字幕翻訳者が語る「人の心に深く響く作品の魅力」

    4月13日(土)、14日(日)、日比谷コンベンションホールで「ダマー国際映画祭」が開催される。JVTAはこの映画祭に字幕制作で協力しており、上映作品の中の4作品の字幕を修了生が手がけている。

    「ダマー国際映画祭」は、2001年にワシントン州シアトルでスタートした国際短編映画祭。『パッション』や『ナルニア国物語』、『Ray / レイ』などの企画やマーケティングを手掛けたマーク・ジョセフ氏が代表を務めている。「ダマー」とはヘブル語(ヘブライ語)で「隠喩」や「たとえ話」を意味する言葉だ。この映画祭では、露骨な暴力描写や過激な映像に頼らず、人間の多様な感情や体験を芸術的に表現することを評価することが特徴で、30分未満であることが応募の条件とされている。バイオレンスシーンが苦手という人も安心して観られるが、視聴者の心に深く響く作品が集められている。

    日本語字幕を担当し、作品とじっくり向き合った翻訳者に見どころをきいた。

    ◆『Pinwheel Horizon』

    (Director Ian Ebright, 2019 Damah Winner)

    日本語字幕 丹黑 香奈子さん

    ある任務を担って旅する戦士たちの物語です。抽象的なことばの奥に深いテーマがあり、翻訳しながら、人生について考えを巡らせていました。

    正しいと信じた道の先で、思い描いた結果が得られなかったら、どうしますか?3人の戦士たちが旅の果てに何を思うのか、ぜひ見届けてください。

    すばらしい作品に出会えたことに感謝しております。作品に込められたメッセージを的確にお伝えできるよう、翻訳者としてこれからも努力し続けます。

    ◆『Hide and Seek

     (Director Rositsa Trayanova) Bulgaria

    日本語字幕 坂下亜子さん

    1人の女性ロージーが少女から大人になるまでが、祖母とのかくれんぼを通して描かれています。

    目を閉じて10数えるように、彼女の子供時代もあっという間に過ぎ去ります。

    2人の会話はちょっとした言い合いのようですが、その中にも互いを愛おしく思う気持ちがにじみ出るよう、口調に気を付けて翻訳しました。

    ブルガリアの作品ですが、世界中の孫がおばあちゃんとの時間を振り返り、その思い出を抱きしめたくなるような物語です。

    ◆『On My Way』

     (Director Ho Ching Fong) Hong Kong

    日本語字幕  武富香子さん

    この度は「On My Way」の日本語字幕を担当させていただき大変光栄に思います。この映画祭は近年まで広島で開催されていたそうで、広島出身の私は勝手に特別な縁を感じております。「On My Way」は香港を舞台に、複雑な家庭環境にある少女と、闘病中の妻を見守るタクシー運転手の一期一会を描いた作品です。最後にしみじみと「いい映画を見たな」と感じられる、心に染みる作品です。ぜひ多くの方に観ていただけたらと思います。

    ◆『Empty Heights, Moonlit Night

    (Director Canghai Lu) China

    日本語字幕 武政涼子さん

    中国が舞台の本作の主人公は、一人暮らしの老人。何年も帰省しない子どもたちに腹を立て、裁判を起こします。そんな老人の悲しい想いとは対照的に長閑な風景とゆったりと流れる時間が印象的な本作。それは老人の心情をそのまま映し出しているようで、誰にでも訪れる「老い」について改めて考えさせられる作品です。鑑賞後は思わず実家に電話したくなる、そんな作品かと思います。

    ——————————————————————————————————

    今年はトークゲストにバリー・クック氏が登壇する。彼は、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』、『アラジン』にアニメーターとして携わったほか、『ムーラン』や『ウォーキング with ダイナソー』、では自ら監督を務めている。CGアニメーターのパイオニアとして知られるバリー・クック氏のトークを聞ける貴重な機会、こららもどうぞお見逃しなく。

    ダマー国際映画祭

    2024年4月13日(土)~14日(日)

    日比谷コンベンションホール

    ※日比谷図書文化館 (B1

    https://www.damahfilm.com/

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    明けの明星が輝く空に 第171回:特撮俳優列伝29 志穂美悦子

    髪の長い女性が、大空をバックに見事な跳び蹴りを決めている1枚の写真がある。まっすぐ伸びた右足の美しさはもちろん、折りたたんだ左足、こぶしを前に突き出した右腕、わきを閉め、肘を曲げた左腕。そのすべてが一つになって、完璧な“造形美”を生み出している。その女性とは、1970年代の空手映画ブームの中でスクリーンデビューした志穂美悦子。特撮テレビ番組『キカイダー01』にも出演し、「悦ちゃん」と親しみを持って呼ばれた人気者だった。

    志穂美さんは、デビュー前からJAC(ジャパンアクションクラブ)でトレーニングを積んだ、生粋の“アクション女優”だった。(JACとは、世界に通用するアクションスターの育成を目標に掲げ、千葉真一氏によって設立された組織で、真田広之さんも輩出している。)1974年公開の『女必殺拳』では映画初主演を務めたが、それに先だって重要な役を得たのが、1973年に始まった『キカイダー01』だった。まだ高校生だった彼女がキャスティングされた役は、先月の記事(https://www.jvta.net/co/akenomyojo170/)で紹介した、マリという名の女性型ロボットである。

    マリは普段、人間とは見分けのつかない姿をしている。戦闘時には特殊能力を発揮できる姿に変身するのだが、人間の姿のままで闘う場面も少なくなかった。つまり、志穂美さん自身が空手技を披露する場面が、ふんだんにあったのだ。こういうとき、アクションの素養がない役者が立ち回りを演じると、共演者たちがうまいこと倒れたり投げ飛ばされたりするのが見えてしまって興ざめだが、志穂美さんの場合そんなことは全くなく、マリのアクションは実にサマになっていた。「女が男を倒す際に、もっとも華麗で、しかも納得いくのが空手技」とは、師匠である千葉さんの考えだ。マリ=志穂美さんはその言葉を証明するかのように、美しく敵をなぎ倒していった。

    志穂美さんが俳優を目指すきっかけとなったのは、バレーボールを題材にしたドラマ、『サインはV』(1969年~70年)を観たことだったそうだ。そして、千葉真一さん出演のアクションドラマ、『キイハンター』(1968年~1973年)で、演技者への思いは決定的になったという。もともと陸上部で活躍するなど運動神経が良く、体を使って何かを表現したいと考えていた彼女は、女がアクションをしたらさぞカッコイイだろう思い、日本で女性初のアクション俳優になろうと決意を固めたのだ。ただし、やりたかったのは、ロープウェーからぶら下がったり、爆発の合間を走り抜けたりといったような、まさに『キイハンター』的なアクションだったのだが、世の中はブルース・リーの影響で空手ブーム。必然的に、そんな格闘アクションが求められた時代だった。

    ところで、ブルース・リーと言えば、技を繰り出す際の怪鳥のような声とともに、敵を倒した後の悲しげな表情も印象的だった。志穂美さんも、「女が闘わなくてはいけないのは悲しいことだ」という思いから、そういった表情を常に意識するようにしていたという。そもそも、マリというキャラクターが哀しみを抱えたヒロインであったから、そういった意味でもアクションシーンは演じやすかったのではないだろか。キリッとした眉や切れ長な目をした志穂美さんは、悲しげな表情がよく似合った。アクションがうまいだけでなく、思い悩み苦しむ心の内も表現できていたからこそ、マリを軸としたドラマ性豊かなエピソードの数々も可能になったに違いない。

    そう考えると、『キカイダー01』の放映終了後、今で言うスピンオフのような形で、マリを主人公に据えた新番組―もちろん、志穂美さんの続投は絶対条件だ―が作られていても良かったのではないかという気がする。しかし、残念ながら、そうはならなかった。実現していれば、女性主人公が圧倒的に少ない特撮映像作品の世界が、今とは違ったものになっていたかもしれない。志穂美さん自身はその後、『女必殺拳』シリーズのほか、『若い貴族たち 13階段のマキ』(1975年)など、多くの作品で空手アクションを披露。『柳生一族の陰謀』(映画版は1978年公開、テレビ版は1978年~79年放映)などの時代劇では、刀を使った殺陣も披露している。

    映画評論家の山田宏一氏や山根貞男氏によると、それまで女性が主役の剣劇には“エログロ”の要素があり、「邪険」や「妖婦」といったイメージがつきまとっていたが、志穂美さんは全く異なっていたそうだ。いわく、「女の情念とは無関係な存在感」があり、「お嬢さん的魅力」のある「青春スター」で、それでいて「活劇」をやるところが新しかったと評している。(もちろん俳優である限りは、どんなイメージの役でもこなせるのが理想だろう。それでも、演技者の肉体からにじみ出てくるものはそれぞれ違っており、それが個性=魅力になるのだろう。)現代の感覚からすると、いかにも“昭和の男性目線”的な評論と言えなくもないが、それはさておき、志穂美さんが当時、女性としてはいかに新しいタイプの演技者だったか、ということが伝わってくる。

    アクションもの以外でも、『熱中時代』(1978年~79年)といった学園ドラマなどに活躍の場を広げていった志穂美さんは、1986年に結婚したのを機に俳優業から引退。最近では、フラワーアーティストと活動している。それでも体を動かすのが好きなところは変わっていないようで、昨年出演したイベントで、足が頭の上にまで上がるような見事なハイキックを披露している。もう引退して40年近くにもなるというのに。悦ちゃん、おそるべし!

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    Written by 田近裕志(たぢか・ひろし)
    JVTA修了生。子供の頃から「ウルトラセブン」などの特撮もの・ヒーローものをこよなく愛す。スポーツ番組の翻訳ディレクターを務める今も、初期衝動を忘れず、制作者目線で考察を深めている。
    【最近の私】アニメの絵コンテ講座の続報です。課題の講評をいただきまして、自信を持って盛り込んだアイデアにダメ出しをもらいました(トホホ)。それがない方が、スッキリしてわかりやすいと。変に凝ったことをやろうとし過ぎたようです。

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    明けの明星が輝く空に
    改めて知る特撮もの・ヒーローものの奥深さ。子供番組に隠された、作り手の思いを探る 

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    【ロジカルリーディング力強化コースの修了生】「英文の構造や前後の関係を突き詰めて根拠を持って訳せるようになりました」

    ロジカルリーディング力強化コースの修了生、佐々木香奈さんは、英日映像翻訳 総合コース・Ⅰを修了後にこのコースを受講。「何となく読んで何となく訳している」という状態から脱却し、根拠を持って訳すことができるようになったという。このコースで具体的に何を学び、何が変わったのか? お話を聞いた。

    ◆ロジカルリーディングを受講しようと思った理由、きっかけを教えてください。

    JVTAに入学する前から興味があって、いつか絶対受講しようと決めていました!総合Ⅰを修了した時点で、やはり総合Ⅱに進む前に「何となく読んで何となく訳している」という状態を脱却しておきたくて、このコースに進むことを決めました。いざ始まってみると、クラスメートのほとんどが実践まで修了されている方だったので、最初は授業についていけるか不安もありました。それでも毎回必死に食らいつき、英文とじっくり向き合うことができたため、このタイミングで受講して本当によかったと思っています。

    ◆授業中に指摘されたことで印象に残ったことはどんな点でしたか?

    授業でいただいたアドバイスはどれも勉強になるものばかりで、挙げれば切りがないくらいです。例えば、翻訳する際どこまで追求すべきなのか、その塩梅について質問したときにいただいた、“キラーインスティンクト”を働かせる(全体の中で絶対に押さえておかなければならないポイントを見抜く)という言葉は特に印象的で、実践において意識すべき大切なポイントだと感じました。山根先生の講義はいつも分かりやすく、私のしつこいほどの質問にも毎回毎回じっくり丁寧に考えて答えていただき、とても感謝しています!

    ◆クラスの雰囲気はいかがでしたか?

    とにかく楽しくて、アットホームな雰囲気が心地よくて、毎回の授業が楽しみでたまりませんでした!なにより山根先生の人柄がとても素敵で、真剣な講義のさなか、所々に差し挟んでくる小話やシュールな一言に、みんないつもクスッと笑わされていました(むしろ私はミュートした画面の向こうで終始、大爆笑していましたが…)。このように、クラスはとても和やかな雰囲気で発言や質問もしやすく、先生やクラスメートのみなさんと、各テーマについて活発に議論することができたと思います。最終日は本当に名残惜しく、今でももう一度最初から受講したいと思うほどです。

    ◆受講前と比べて何が変わりましたか?

    以前はつい雰囲気や感覚で訳してしまうこともありましたが、受講後は英文の構造や前後の関係を突き詰めて考え、しっかりとした根拠を持って訳すことができるようになったと思います。各回で取り組んだ「対の関係」や「引継ぎと展開」、「段落の構成」などは、この講座で教わらなければ絶対に意識することのできなかったポイントだと思います。また、政治・経済・歴史・科学など、これまで個人的にあまり触れてこなかった分野や難しいテーマも、課題で取り組むことによって自然と興味が湧き、論理的思考を鍛えるとともに自分自身の視野もさらに広げることができたと思います!

    ◆「English Clock ロジカルリーディング力 強化コース」(全8回)

    次期は2024年5月に開講です。(全面リモート受講)

    まずは無料体験レッスン(リモート開催)にご参加ください!

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    ◆【山根克之講師のコラム】ロジカルリーディング力を鍛える

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    【JVTA課外講座】スケジュール一覧

    ※JVTAでは受講生・修了生の皆さんを対象に、苦手な分野を集中的にスキルアップできる課外講座を開講しています。
     

    ◆作品解釈ワークショップ

    2024年4月19日(金)19:00-21:00
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    ◆120分でマスター!最強の調べもの術

    2024年5月10日(金)19:00-21:00
    講師:屋鋪桂子(JVTA 英日映像翻訳 講師)
    対象:全 受講生・修了生
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