「挫折した経験もすべて武器になる」――劣等感を乗り越え、映像翻訳者へ。プロへの道を支えたJVTAの「個別サポート」の魅力とは?
JVTAでは2026年10月期より、映像翻訳コースがリニューアル。「映像翻訳VODプログラム」として、“オンデマンド授業+個別サポート”の新形式へと生まれ変わる。30年の映像翻訳者育成で培ったノウハウを詰め込んだ「VOD授業」と、JVTAが大切にしてきた“個別に寄り添う指導”をパワーアップさせたトレーナー&メンターによる面談で、プロの映像翻訳者を育成する。 JVTAでは課題のフィードバック、コース修了毎の個別面談、プロ化試験(トライアル)受験者への個別の評価表配布など、これまでも受講生一人ひとりのサポートに力を入れてきた。「映像翻訳VODプログラム」は、その個別サポートを“さらに手厚くする”ということになる。 「受講中の個別面談やアドバイスが役に立った」というのは、英日映像翻訳者として活躍している水野可南子さんだ。水野さんはかつてミュージカルや演劇の世界を目指していたが、けがによって挫折。しかし、子育てのキリの良いタイミングで「自分の人生を生きたい」と決意した。①映画やドラマなど、好きなものに関われる、②子育てをしながら在宅でできる、③エンドロールに名前が出る、という自分の希望をすべて満たすのが映像翻訳だと考え、一念発起してJVTAに入学。努力を実らせ、現在は映像翻訳者としてミュージカル映画やアニメーション映画、情報番組などの翻訳に携わっている。一歩踏み出したきっかけは、「入学前の個別相談」で言われた一言 水野さんが映像翻訳を学ぶ場としてJVTAを選んだ理由は何か。翻訳受発注部門が併設されており、卒業後にプロとして仕事をする道筋が整っていることも魅力のひとつだったが、最終的に水野さんの背中を大きく押したのがスクールスタッフによる個別相談だ。 「入学前の個別相談では、スクールの方が受講や修了後のトライアルの詳細に加え、プロへの道のりは決して楽ではないことも包み隠さず話してくれました。そのうえで、もし受講中にくじけそうになった場合にはこんなサポートがある、と代替案までも提示してくれました。私が演劇・ミュージカルで挫折した経験を話すと『映像翻訳ではどんな経験も大きな武器になる』という言葉をくれました。実際にプロになってミュージカル関連の番組にも携わり、自分が歩んできた道は無駄ではなかったのだと心が救われた思いです。この最初の相談があったから、私は映像翻訳者への一歩を踏み出せました」(水野さん)「ここまで見てくれるのか!」多人数クラスでも実感した手厚い個別添削 水野さんが受講した当時はライブ配信の授業形式。1クラスに十数人の受講生が集まって学習していた。講師は毎週受講生から提出された課題を確認し、個別に添削したり授業内で取り上げてフィードバックをしたりしていた。 1人の講師が数十人の課題をまとめて見るとなると、一人ひとりへの指導が甘くなるのでは?と考える人もいるだろう。しかし、受講中に水野さんがそう感じたことはなかったという。むしろ、「クラスの人数に関わらず、一人ひとり丁寧に見てくれていることに驚いた」と話す。 「どの先生も、提出された課題をとても丁寧に見てくれていました。特に印象に残っているのは、桜井講師のフィードバックです。その授業ではエクセルを使って字幕案を提出したのですが、一つひとつの字幕を確認し、私が不得意な部分や癖になっているところを分析し、種類ごとにセルを色分けし指摘してくれました」(水野さん) このフィードバックに感銘を受けた水野さんは、その後他の授業の課題でも、自分なりに分析し色分けを実施。これを繰り返したことで、自分の直すべきところ、ブラッシュアップすべきところが客観的にみられるようになったという。
講師と話す水野さん
劣等感に寄り添ってくれた講師のアドバイスが、プロになってからも支えに 学習中、精神面で支えになった言葉もある。自分の翻訳に自信が持てず、「他の受講生に比べて自分ができていないのではないか」と常に劣等感を抱えていたという水野さん。段々自信がなくなってしまい、進級時の個別面談で講師に相談した。その際にもらったのが、「悩むのは真面目な証拠」という言葉だ。 「その時は、藤田奈緒講師が面談の担当でした。自信が持てず悩んでいるということを話すと、『悩むのは真面目な証拠で、悪いことではない』『受講が終わるまでに自信を持てるようになっていれば大丈夫』と力強く励ましてくれました。そして私の授業の評価表を一緒に見ながら、どこをどう改善すればいいのか一緒に時間をかけて考えてくれました」(水野さん) 藤田講師のアドバイスをもとに、「自信を持つ」ことも一つの目標にして学習。自分の翻訳原稿に自信を持つには、「やりきった!」と思えるほど見直すことが必要だろうと考え、作業スケジュールを徹底し、翻訳後に複数回見直し・修正ができるようなスケジュールを立てるように心がけた。 その経験が活き、プロになった今も作業スケジュールをしっかり立てる癖がついている。「これだけ見直したんだから大丈夫!」と、自信を持って納品できるようにもなった。翻訳技術だけでなく、「プロとして仕事をする」ことを前提にメンタル面もアドバイスをもらったことが、今の仕事に繋がっている。金言をまとめたシートをお守りに。見返すことで初心を思い出す 桜井講師や藤田講師以外にも、あらゆる講師から多くのアドバイスをもらった。水野さんは受講中に講師からもらった言葉、授業外のセミナーなどで心に残った言葉を、一枚のワードにまとめ残しているという。「字幕について」「吹き替えについて」「調べものについて」など、分野別に分けてまとめ、仕事で悩んだ時にはそのワードを見返している。それらを見返すことで、初心を思い出しているそうだ。 水野さんがプロとして活躍する背景には、映像翻訳者としてのスキルの指導だけでなく、一人ひとりの悩みや経験に寄り添う「手厚い個別アドバイス」があった。今後のJVTAは「映像翻訳者VODプログラム」で、これまで以上に受講生に寄り添い映像翻訳者育成をおこなっていく。
水野可南子さん 2025年にJVTA英日映像翻訳科を修了。現在は英日映像翻訳者として実写映画、アニメ映画、情報番組、バラエティー番組、企業向けPR動画などの日本語字幕翻訳や字幕チェックなどを担当。大好きなミュージカルの知識を活かし、関連番組の字幕制作にも携わっている。
まずは「リモート個別相談」で不安や悩みを相談してみませんか? JVTAでは、映像翻訳に興味がある方に向けた無料のリモート個別相談を随時実施しています。 ◆2026年10月スタート「映像翻訳VODプログラム」の詳しい進め方 ◆トレーナー&メンターによる個別の学習サポート体制 ◆受講後のキャリア形成やトライアルについて 一人ひとりのご状況や疑問に、スタッフが丁寧にお答えします。かつて水野さんが一歩を踏み出したように、まずは気軽に参加してみませんか?
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
【英日/日英 映像翻訳VODプログラムが2026年10月よりスタート!】VOD授業×個別サポートでプロへ。無料個別説明会を開催!
2025年1月12日(日)より、英日映像翻訳 総合コース・Ⅰの日曜集中クラスを開講中! 最終の受付締切は1/16(木)
字幕、吹き替え、多様なジャンルを学べるJVTAで 映像翻訳のプロを目指す!
日本映像翻訳アカデミー(JVTA)は、字幕・吹き替えの翻訳者として活躍するために必要なスキルを学ぶ職業訓練校です。英語から日本語へ翻訳する英日映像翻訳 と日本語から英語へ翻訳する日英映像翻訳 があり、目的に合わせたコースを選んでいただくことができます。コース修了後、当校独自のトライアル(プロ化試験)に合格すれば、併設する翻訳受発注部門よりお仕事を紹介させていただくので、学んだスキルを実践で生かしていただくことができます。 通常の、JVTAの開講月は例年4月と10月ですが、「10月の入学に間に合わなかった」「4月より早く学習をスタートしたい」という声にお応えして、2025年1月に「英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ」の日曜集中クラスを開講します! ご興味をお待ちの方は、「リモート個別相談」 にご参加ください。映像翻訳の世界やJVTAでの学びについて、深く知っていただくことができます。 ※1月入学に向けた体験レッスンが含まれる「リモート・オープンスクール」は、終了しました。4月入学を対象にした開催は1月下旬以降を予定しています。
【こんな方はぜひご参加ください】 ・映像翻訳に興味がある ・語学力を生かせる仕事に就きたい ・好きな映画や海外ドラマに関わる仕事に就きたい ・プロの映像翻訳者を目指したい ・フリーランスとして活躍したい ・手に職をつけたい ・映像翻訳の需要に関して知りたい ・字幕翻訳にチャレンジしてみたい
英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ コースの詳細は▶こちら その他、コースや入学に関するよくあるご質問は▶こちら 会社概要▶こちら
2025年1月 英日映像翻訳科 日曜集中クラスご検討者向け
リモート個別相談
1月開講 日曜集中クラスをご検討の方は、「リモート個別相談」へお申し込みください。お申し込み後、ご入力いただいたメールアドレス宛にご案内をお送りします。尚、このページで入力いただいた内容はSSLで暗号化されて送信されます。
リモート個別相談では、ご希望の日時で当校スタッフが入学に関するご案内のほか、コース選択や映像翻訳学習・修了後の進路などの不安や疑問にマンツーマンでお答えします。 ※リモート個別相談では字幕翻訳の体験レッスンはございません。 ※2025年1月の英日映像翻訳科 日曜集中クラスは1月16日(木)まで入学可能です。
※映像翻訳のプロとして仕事をする際の目安となる英語力については▶こちら
※入学には「リモート個別相談」の参加が必須です。
【参加条件】 英語力・翻訳経験不問 ※パソコンやタブレットなどで安定して動画配信サービスなどを視聴できる環境が整っていれば、どなたでも無料でご参加いただけます。
【参加形式】 リモートのみ(Zoom ) ※音声を聞き取りやすくするために、イヤホン・ヘッドホンの使用をお勧めします。また質疑応答のタイミングもありますので、マイクをお持ちでしたらご用意ください。
【動画で解説!】現役受講生が答える!受講にまつわる5つの質問
VIDEO
▶JVTAを動画でもっと知りたい方はJVTAの公式YouTubeチャンネル へ ▶映像翻訳を動画でもっと詳しく知る!JVTAのYouTubeチャンネルおすすめ動画集
【お問い合わせ】 電話 03-3517-5002
JVTAは情報セキュリティの国際規格「ISO/IEC 27001:2013」を取得しています。詳しくはこちら SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。
◆【映像翻訳にチャレンジしてみたい方におすすめ】 JVTAオリジナル VOD(ビデオ・オン・デマンド)で 字幕の基礎を学ぶ「映像翻訳講座」
※詳細・お申し込みはこちら
おすすめ記事・動画
●これからの映像翻訳者が目指すべき“字幕と吹き替えの二刀流” ●【映像翻訳者のAI戦略】AIにはない「創造力」で、新たな翻訳業界を生き抜く ●動画!【字幕翻訳実況】みんなで字幕翻訳実況【Zoom参加者と一緒に考えてみた】#10 ●動画!「現役受講生に聞いた!Why JVTA?」
遠い国の問題から「主食の崩壊」まで。学生インターンが字幕翻訳を通してみた、社会課題の現実
「WATCH 2026: For a Sustainable Future(以下、WATCH 2026)」は、国内外の大学生がSDGsをテーマにしたドキュメンタリー作品の字幕翻訳を手掛け、その上映とトークセッションなどを行うインターンシップ・プログラムだ。JVTAが主催、東京外国語大学(東京都府中市)が共催、神戸市外国語大学(兵庫県神戸市)が協力となる産学連携のプログラムで、今年は国内外から約25名の大学生がインターンとして参加。上映作品に日本語字幕・英語字幕をつけ、さらに上映イベントの企画・運営・広報をインターン生が主体となって行ってきた。 翻訳した作品の上映は、オンラインでのオンデマンド上映と東京外国語大学の「TUFS Cinema」で行われた。「TUFS Cinema」での上映には、作品テーマに関連したゲストによるトークセッションも実施。会場には100名以上の方が集まり、熱気あふれる一日となった。
「何を食べて生きていくのか?」真剣に考えなくてはならない米問題 一本目の上映作品は『主食、崩壊危機。』という日本発の短編ドキュメンタリーだ。同作のテーマは、高齢化が進み作り手の数が急激に減少している「米」。「令和の百姓一揆」を起こして所得補償を訴える小規模農家と、革命的手法を取り入れ効率化を図る大規模農家という対照的な農家への取材を通し、日本の米作りを考えるドキュメンタリーである。インターン生による英語字幕つきで上映された。 上映後のトークセッションには、同作の映像ディレクターである佐藤洋紀さんがゲストとして登壇。英語字幕制作に携わった東京外国語大学の山本真奈美さんと、交換留学生のオースティン・サバロさんが聞き手となって行われた。 自身も農家の家系に生まれた佐藤さんは農業を継ぐ人がいないという現実を目の当たりにしており、以前から農業問題に関心が高かった。そんな中、渋谷での農業従事者によるデモがあると聞きカメラを回したことで同作の制作がスタートしたという。 インターン生の山本さんは「お米の値段の変動については、よくテレビなどで目にしていたが、その背景にある問題に関してはあまり報道されてない印象」だと言い、なぜ農家の問題が社会に伝わりづらいのか?と佐藤さんに質問。佐藤さんは、「農家の問題となると、自分の事という意識から遠ざかるように感じるのでは」と答えた。 「お米の値段や流通の問題は消費者の関心が高いので、メディアで取り上げられやすいのです。でも根本的な問題である『農家がいなくなること』の背景は非常に複雑で、踏み込んでいっても結果的に『自分には分からない』となってしまうのではと思います。でも、だからこそ私はその根本的な問題を掘り下げたいと思っています」(佐藤さん) 同作の翻訳に携わったことで日本の農業問題を知るきっかけになったという山本さんとオースティンさん。2人は「この問題のために、自分達にできることはあるか?」を佐藤さんに問いかけた。 「何を食べて、これから生きていきたいのか。それを真剣に考えなくてはいけません。当たり前にお米を食べていますが、これからはそれが当たり前でなくなるかもしれません。」(佐藤さん) 「何を食べてこれから生きていくのか」。佐藤さんのその言葉は会場に集まった観客に深く刺さった。それを裏付けるように、トークセッションの最後には会場から「農業という職業が選ばれない理由は?」「儲かるなら人はやるのか?」「所得補償をすれば解決なのか?」など、熱心な質問が投げかけられた。さらには、セッション修了後の休憩時間に佐藤さんに直接質問をしに行く学生たちもいた。 映画とトークセッションを通して、自分達の周りに存在するのが当たり前だと思っていた「米」に対しての危機感を強めたようだ。この映画が突き付けているのは、不平等の問題 2本目の上映作品は『アマニを探して~少年が見た大地の真実~』という、ケニアを舞台にした長編ドキュメンタリー。ジャーナリストを志望する少年が、ケニアの自然保護区で起きた父親の不可解な殺害事件の真相を追い、その過程で地域を取り巻くさまざまな問題を目の当たりにするという物語だ。こちらはインターン生による日本語字幕つきで上映された。 上映後のトークセッションのゲストは、東京外国語大学 大学院総合国際学研究院・准教授の大石高典先生。東京外国語大学の河野凪さんが聞き手となり、ケニアや周辺国で起きている干ばつ問題の詳細やアフリカの自然保護区の成り立ちなどについて聞いた。 同作では、土地を追われた放牧民が保護区内を放火するというシーンがある。同シーンでは主人公のサイモンが「どうしても家畜のための牧草が欲しくて放火をしたのだろう」という旨の発言をする。このシーンについて、大石先生は次のように情報を補足した。 「サイモンは『なんとしても牧草が欲しいのだろう』と言っていましたが、実はそれだけではないんです。牧草地に火入れをすることは、それによって新芽を促すという効果があります。そしてその新芽は、家畜にとってとても栄養のある餌なのです。しかし乾燥によって、その火が延焼してしまい畑が燃えてしまったりする。これは、実はアフリカ全体でよくある問題なんです」(大石先生) 大石先生の解説により、アフリカ地域の干ばつ問題とそれに端を発した紛争問題、治安問題や経済事情などを理解し、映画内の各出来事に対する解像度が深まった。本トークセッションの最後にも、会場に集まった観客から多くの質問が寄せられた。参加者にとって、遠い世界の出来事だと思っていたアフリカのさまざまな問題に対して、イベントを通して「他人事で片付けてはいけない」という気持ちになったのだろう。 「この映画は、表面的に捉えれば気候変動がテーマだと言いたくなりますが、本当に突き付けられているのは不平等の問題です。なぜ、一握りの白人の富裕層が巨大な牧草地を支配しているのか?不平等の問題が問い直されない限り、紛争は繰り返されます。歴史的な背景を学んだ上で、何ができるか考える必要があります」(大石先生) 一部の人間による土地支配と先住民の抵抗によって起きる衝突は、アフリカだけで起きているものではない。現在、世界の各地で「土地・資源をめぐる人間同士の衝突」が起きている。今回の映画上映とトークセッションは、アフリカだけでなく世界中の問題を考えることに繋がる機会となった。 「WATCH 2026」のインターンシップ・プログラムの概要や上映作品情報は、公式HPで掲載している。さらにInstagramとnote、Xでは、インターン生視点での字幕翻訳の感想や、上映作品に関連するSDGsの国際目標についても詳しく解説。作品上映期間は終了したが、WATCH 2026の活動に少しでも興味を持った方は、ぜひこちらもチェックしてほしい。 「WATCH 2026」がインターン生、そして映画をご覧になったすべての人にとって、社会課題を考える大きな一歩になっていることを願っている。▶WATCH 2026公式サイト ▶公式Instagram ▶公式note ▶公式X
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
【日本からもリモートで受講可能】新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!リモート個別相談を実施中
6日間で9本の通訳を完走!映画祭のステージ通訳で見えた、映像翻訳と通訳の共通点
「映像翻訳の基礎が通訳に役立つ」。そう実感を込めて話すのは、JVTA修了生である内藤裕子さんだ。 内藤さんはドイツのベルリン在住。英日・日英の映像翻訳を学び、両方のトライアルに合格。現在は英日・日英の字幕翻訳や英日の文書翻訳、さらに英語でのコンテンツライティングなども手掛けている。加えて近年は、通訳者としてもキャリアの幅を広げている。▶内藤さんによるニッポン・コネクション現地レポートは こちら 6日間で9ステージを通訳!自らの売り込みでつかんだチャンス 内藤さんが通訳者として大きく活躍したのが、今年の6月にドイツのフランクフルトで開催された世界最大級の日本映画祭「ニッポン・コネクション」(以下、ニチコネ)だ。ニチコネでは日本で大ヒットした作品や話題作をはじめ、さまざまなジャンルの日本作品を6日間にわたって上映。日本から監督や俳優、プロデューサーなども多く駆け付け、日本のクリエイターとヨーロッパの観客が直接コミュニケーションをとれる機会が多く設けられていることも魅力のひとつだ。 内藤さんは今回のニチコネで、JVTAが主催する字幕翻訳ワークショップに講師の一人として参加。さらに上映会のQ&Aとアワード授賞式で、計9本のステージ通訳を担当した。この通訳としての活躍のきっかけは、「ゆるい売り込み」だったという。 「2月に開催されたベルリン国際映画祭にニチコネの関係者の方が来るという話を聞いたので、直接会いに行きました。そこで『字幕翻訳ワークショップを担当します』と名刺を渡しつつ、『通訳もできます』とお伝えしたんです。そうしたら、後日お声がかかりました」(内藤さん)各国からの観客の質問を想定し、入念に事前準備 担当する上映会の作品情報が内藤さんに届いたのは、開催の10日ほど前だった。映画上映の通訳は8本担当するため、約10日でそのすべてを鑑賞し、さらに周辺情報をできる限り調べて準備。『いもうとの時間』(鎌田麗香監督/2024年)という上映作品では、周辺情報のリサーチを特に念入りに行ったという。 「この作品はテーマが『冤罪』だったので、裁判関係の用語や日本とドイツ、さらにヨーロッパの司法制度の違い、近年社会的に指摘されているポイントなどを調べておきました。実際に本番のQ&Aでそのような質問が出てきたので、準備をしておいて良かったと思います」(内藤さん) 映像翻訳においても、リサーチは重要な作業のひとつだ。映像翻訳者は翻訳の際、作品の内容だけでなく制作者の情報、出演者の情報、作品テーマに関する周辺情報等を調べ、翻訳の参考にすることが多い。映像翻訳者としてすでに活躍している内藤さんだからこそ、ポイントを絞って効率的なリサーチができたのだろう。
通訳を担当したステージの様子
実際に経験して痛感した、字幕翻訳と通訳の類似性 映像翻訳、特に字幕翻訳では、文字数制限などの厳しいルールがあることから、一言一句をそのままを訳して文字にすることは難しい。そのため映像翻訳者は、「このセリフは何を一番言いたいのか?」「このシーンではどの情報がもっとも大切なのか?」を常に考え、言葉の取捨選択をする。このような情報の取捨選択が、通訳の現場でも役に立ったと内藤さんは言う。 「話者は何を一番強く伝えたいのか。それを汲み取るために、字幕制作で培った情報の取捨選択がとても役に立ったと思います。情報の優先順位を考えながら適切に伝えるという点では、字幕翻訳でも通訳でも同じだと思いました」(内藤さん)言葉を訳すだけじゃない。ステージ通訳で必要なこと 通訳や翻訳というと、「言葉をひとつひとつ訳せばいい」というイメージがあるかもしれない。しかし前述のとおり、映像翻訳でも通訳でも、「情報のポイントを掴んで分かりやすく伝える」ための表現力が必要となる。加えて、「場の雰囲気を壊さないことも大事だった」と内藤さんは付け加える。 「監督や俳優が観客と直接話しているように感じられるよう、話のテンポやテンションを話者にあわせることを意識しました。話の中で分からない単語が出てくると、話し方に自信がなくなったり声が小さくなったりしそうになります。でも、そこはこらえて堂々と話す。自分が話者になったつもりで、しっかりとした声を出して通訳することが大事です。話者が自分に『憑依』する感覚で取り組みました」 元々、人とコミュニケーションをとることが大好きだといい、会話の仲介役のような通訳は自分に向いているとも感じている。今回のニチコネに共に参加し、ステージ通訳を見学したJVTAの映像翻訳ディレクターである麻野は、内藤さんの通訳について「ステージ上だけでなく、前後のコミュニケーションも素晴らしかった」という。 「登壇前後のコミュニケーションの取り方によっても、通訳する相手に安心してもらえる、心強いと思ってもらえるのだと内藤さんを見て感じました。特に今回は若い監督の方も多く、登壇前は非常に緊張している様子でした。内藤さん自身も通訳に緊張を感じていたそうですが、その様子を周りに伝えない姿はまさにプロフェッショナル。『信頼感』や『コミュニケーションの取りやすさ』も、内藤さんが通訳として頼られる要素だろうと感じました」(麻野)語学人材が目指してほしい“コミュニケーションの仲介者” 今回内藤さんが務めた「ステージ通訳」は、まさしくJVTAが近年提唱している「新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)」の領域だ。JVTAでは「英語で伝える力」と、人と人をつなぐ「コミュニケーション力」を併せ持つ人材を「新・通訳」と定義している。高い英語力・日本語力を駆使し、持ち前のコミュニケーション力や異文化知識を活かして活躍する内藤さんは、まさに「新・通訳」だ。 今回の内藤さんの経験は、映像翻訳で培った「情報の伝え方」や「リサーチ力」が、形を変えて通訳の現場でも強力な武器になることを示している。JVTAで映像翻訳を学んだ人はもちろん、自身の語学力やコミュニケーション力を活かしてキャリアの可能性を広げたいと考えている人は、ぜひ「新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)」への一歩を踏み出してほしい。
JVTAのロサンゼルス校では現在、「新・通訳」を育成するための講座を各種開講。2026年10月からは、3カ月間で新・通訳を学ぶ「新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンス」を開講する。アメリカ国外からのリモート受講も可能で、ロサンゼルスの第一線で活躍している通訳者の授業を世界中から受けることができる。 エンターテイメント系の教材を使用する水曜クラスでは、通訳トレーニング以外に「効率の良い事前準備」や「通訳に必要な発声法」も学べるようになっている。まさしく、内藤さんがステージ通訳を通して大切だと実感したポイントが網羅されたカリキュラムだ。 身近な医療系の教材を使用する土曜クラスでは、通訳トレーニングや医療関係の現場での事前準備方法に加え、専門用語や緊急時の対応についても学ぶ。 水曜クラス・土曜クラスを同時に受講することも可能。講座内容や受講について、少しでも気になる方は無料のリモート個別相談へ。
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
ベルリン在住の修了生が大活躍!ニッポン・コネクション現地レポート
世界最大級の日本映画祭「ニッポン・コネクション」が今年も開催。JVTAは今年もアワードスポンサーとして参加するほか、現地で字幕翻訳ワークショップも行った。字幕翻訳ワークショップを担当したのはJVTA講師で映像翻訳ディレクターも務める麻野祥子と、修了生で翻訳者・通訳者として幅広く活躍する内藤裕子さんの2名だ。内藤さんは字幕ワークショップに加え、上映会でのステージ通訳も複数担当している。そんな内藤さんに、ニッポン・コネクションの盛り上がりと、字幕翻訳ワークショップやステージ通訳の様子をレポートしてもらった。
第26回 ニッポン・コネクション 現地レポート Written by 内藤裕子 世界最大の日本映画祭ニッポン・コネクション(以下、ニチコネ)が、今年も6月2日~7日までドイツ・フランクフルトで開催された。今年26回目を迎えたニチコネでは、6日間で140本以上の作品が複数の会場で上映され、監督や俳優、プロデューサーなど日本からのゲストも多数参加。ニチコネの上映作品の多くは、ドイツ初上映はもとより、ヨーロッパ初上映、日本国外初上映という作品が多く、製作者との直接のQ&Aもあり、熱心な日本文化&映画ファンが毎年数多く集結する。
ニッポンコネクションでは140本以上の日本映画が上映された
多様な日本の姿を伝えるラインナップ 映画祭にはニッポン・ライジングスター賞、ニッポン・シネマ賞、ニッポン・ヴィジョンズ審査員賞・観客賞、ニッポン・ドックス賞、ニッポン・ストーリーテリング賞、そして今年新たに創設されたニッポン・アニメーション・ショート賞を合わせ計7つの賞が設けられた。日本で大ヒット中の作品や話題作はもちろん、上映機会のそれほど多くないドキュメンタリーやインディー作品、実験的な作品やデビュー作などさまざまなジャンルの作品から、各受賞作が決まる。こうした多様な作品を上映することで、ニチコネは日本の姿をヨーロッパに伝えている。たとえば、今年のニッポン・ヴィジョンズ審査員賞受賞作品は、山内ケンジ監督の『アジアのユニークな国』。なんと観客賞とのW受賞だった。この“粋社会派深刻喜劇”(作品HPより)をご存じの方はあまり多くないと思うが、こうした作品が審査員からも観客からも高い評価を受けたということがうれしい。JVTAは、そんなニチコネの強力なスポンサーだ。2015年からニッポン・ヴィジョンズ審査員賞の受賞者の次回作品への字幕、ドイツとベルギーの大学生による英語字幕作成をJVTA講師がサポートする海外大学字幕プロジェクト(GUSP) 、そして字幕ワークショップを無償で提供している。「日本の映像作品を海外のより多くの人へ届けたい」というJVTAとニチコネは海を越えたベストタッグと言えるだろう。
賞を受け取る『アジアのユニークな国』の主演女優、鄭亜美さん(中央)
緊張の会場入り 私はこの映画祭に参加するのは今年で3年目となるが、毎年感じるのは熱量の大きさ。2万人を超える来場者、日本文化が好きすぎてドイツ各地からやってきた100名以上のボランティア運営スタッフが、6日間フランクフルト一画をニチコネカラーのピンク色で埋め尽くす。映画以外の日本文化体験も充実しており、キンツギや和食、はたまた相撲やアニメーションなどに触れられる80を超えるワークショップは、ほとんどが満員御礼だった。
会期中はピンクのポスターが街の至る所に
今年、ピンク色のフランクフルトに到着した私はとてもとても緊張していた。まずは、JVTAの映像翻訳ディレクターでありスクール講師でもある麻野さんとともに、字幕ワークショップを実施することになっていた。私はベルリン在住なので現地までそれほどハードルは高くないが、東京からはるばる来てくださった麻野さんに感謝だ。日英映像翻訳を学んでいた頃、いつも丁寧にそしてサクサクとクラス担当してくださった麻野さん。彼女がいれば間違いなく大丈夫。ここは自信を持つことができた。しかし、私はさらに作品上映後のステージ通訳もやることになっていた。「通訳もできますよ」と映画祭スタッフにゆるい営業をした結果、6日間で8作品+授賞式という集中的なスケジュールをいただいた。これは未知の領域だった。
和雑貨や食品なども販売され、いつもにぎやかな会場
監督の思わぬところで笑いが 結局、通訳として初日から最終日まで緊張しっぱなしだったが、監督や俳優と観客の対話のつなぎ役がとても刺激的だったし、毎回スイッチの入る感じで脳細胞が活性化した。しかし、通訳と言っても突然出ていって通訳するわけではなく、事前に作品を見たり、登壇者と打ち合わせをしたりする。その打ち合わせで印象に残っているのが、『ホウセンカ』の木下麦監督だ。木下監督がこうこぼしていたのだ。「ヨーロッパで数回上映したのですが、いつも必ずある箇所で、こちらが意図していないのに笑いが起きてしまうんです。どうしてでしょうね」その部分を事前に教えていただき、上映スタート。するとやはり該当箇所で笑いが。字幕は間違っていないのに、なぜ。個人的には、トーンとテンポの問題なのではないかと思った。シリアスな場面で強く重たく短い音声なのに、字幕が軽くてコミカルな印象を与えてしまったのかもしれない。「こちらの意図と観客からの反応の齟齬で、字幕翻訳についてちゃんと考える機会になりました」と木下監督。『ホウセンカ』はニチコネ参加にあたり、私も何度も拝見した美しい作品だ。日本語で見た時に伝わってくる製作者の意図を、海外の人にもそのまま味わってもらえる字幕を目指したいという気持ちを新たにした。
ニッポン・アニメーション・ショート部門授賞式で通訳をする私(左)
日本の若手アーティストを育む ニチコネは日本の次世代のアーティストの支援にも力を注いでいる。今年はニッポン・アニメーション・ショート部門が新設され、大学生など若い世代のアーティストによる作品が多数上映されたし、日本の登竜門PIAフィルムフェスティバル入選作品も毎年上映している。今年は『紅の空』(瀬川翔監督)、『宮沢さんは剥がさせないっ!』(金澤誠監督)、そして久保地穂乃監督の『僕はガタロウ』の三作品を上映。それぞれの作品には、海外大学字幕プロジェクト(GUSP)による字幕が付いている。JVTA講師との約半年に渡る字幕作りを経験したセリナ・ブロコフさんとサイモン・ピータースさんは、それぞれハインリヒ・ハイネ大学(ドイツ)とゲント大学(ベルギー)の字幕グループを代表して来場。シリアスでミステリアスな雰囲気の『紅の空』を担当したゲント大学チームのサイモンさんに、これはさぞかし訳が難しかったのではと聞くと、「最初は何が起こっているのかわからず、グループで話し合いながら理解を深めていったが、最後まで完全に理解しきったとはいえない」。難解な作品だったが、私はゲント大学チームの英訳のおかげで理解が深まった。一方、『宮沢さんは剥がさせないっ!』と『僕はガタロウ』の喜劇2作品を担当したハインリヒ・ハイネ大学のセリナさんは、「翻訳作業がとても楽しかった。大画面で観て達成感いっぱい」と満足そう。2人とも何度か来日経験があり、周囲の友人も「TikTokなどで同じ内容の投稿があっても、それが日本のコンテンツだというだけで見る」というほど日本好きが多いそう。「日本に何度も行ったし、桜などの日本の美を見るとノスタルジックに感じるほど」とセリナさん。ヨーロッパでは老若男女問わず日本への注目度はますます高まるばかりだ。
会場からの質問に答えるGUSP参加者のサイモンさん(右から2人目)とセリナさん(中央)。 『僕はガタロウ』の久保地監督(左から2人目)と俳優の高見亮子さん(左)も登壇。
字幕ワークショップでの気づき 映画祭の終盤、字幕ワークショップには、大学生から80代の方まで幅広い年齢層の20人に参加いただき、日本映画を素材に、字幕作りを体験してもらった。字幕という限られた形式の中で、場面のどの情報を取捨選択するのか、その場面にぴったりな言葉は何かなど、グループで話し合ってもらい、その場で作った字幕を映像に合わせて見てもらった。皆さんそれぞれ楽しそうだったし、英語がそれほど得意でないという方からも「知的な作業がとても楽しかった」と喜んでいただいた。字幕の楽しさを知っていただくのを目標に定めていたので、とてもうれしいコメントだった。頑張って準備した甲斐があった!そして、参加者の皆さんの字幕作りを見ていて、字幕作りの基礎は通訳にとても役立つということを発見した。情報を全部伝えるのではなく取捨選択し、ちょうどよい強弱を付けて、話者の気持ちや意図をいかに相手に聞いてもらうか。ニチコネの大先輩通訳者にこのことを話すと、実は彼女も昔映像翻訳の仕事をされており、「私もそう思ってた!」と激しく同意いただいたので、きっと本当なんだと思う。
字幕ワークショップを進行中の私と麻野さん
最後に 映画祭を通して何人もの映画製作者の方が「ニチコネは本当に温かい映画祭」だと仰っていた。最終日の授賞式の最後、運営ボランティアが全員舞台に上がり、一礼する。するとその日一番とも思える万雷の拍手が起こった。何かを作り上げる者同士の敬意みたいなものが感じられ、私は勝手に感動していた。素晴らしい作品を生み出してくださるアーティストの皆さん、この唯一無二の映画祭を運営してくださったチームの皆さん、ボランティアの皆さんに、心から感謝申し上げます。また来年もお会いできますように!
執筆者:内藤裕子
1984年生まれ、新潟県出身。JVTAの映像翻訳Web講座・日英映像翻訳科を修了。 2015年からベルリン在住、2022年からフリーランスとして字幕翻訳や通訳、コンテンツライティングなどを行う。大学では日本文学、英国の大学院では国際政治を学んだ後、フェアトレード会社やNGOなどを経て渡独。ベルリンの気ままさが性に合うのか居心地がよく、在独10年を越えた。
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
現役大学生がドキュメンタリー映画2本を翻訳!「外国語のスキル以上に、作品理解や日本語表現力が必要だと感じた」
「WATCH 2026: For a Sustainable Future(以下、WATCH 2026)」は、国内外の大学生がSDGsをテーマにしたドキュメンタリー作品の字幕翻訳を手掛け、その上映とトークセッションなどを行うインターンシップ・プログラムだ。JVTAが主催し、東京外国語大学が共催、神戸市外国語大学が協力の産学協同プロジェクトで、今回で5回目の実施となる。国内外から約25名の大学生がインターンとして参加し、字幕翻訳から上映イベントの企画・運営・広報活動に取り組んでいる。今回上映するのは、日本語字幕をつけた長編ドキュメンタリー1本と英語字幕をつけた短編ドキュメンタリー1本の計2本だ。 『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』は、アフリカが舞台となった長編ドキュメンタリー。ジャーナリストを志望する少年が、ケニアの自然保護区で起きた父親の不可解な殺害事件の真相を追う。そして事件を調べる過程で、地域を取り巻くさまざまな問題をも明らかにしていくという物語だ。インターン生は本作の日本語字幕を制作している。 『主食、崩壊危機。』は、高齢化が進み作り手の数が急激に減少している「米」がテーマ。「令和の百姓一揆」を起こして所得補償を訴える小規模農家と、革命的手法を取り入れ効率化を図る大規模農家。対照的な2つの農家への取材を通し、日本の米作りを考えるドキュメンタリーだ。日本語で作られている本作については、インターン生が英語の字幕を制作している。
プロの映像翻訳者の指導を受けながら、日本語字幕・英語字幕を制作 インターン生のほとんどは翻訳未経験者だ。インターンの初期にJVTAのプロの映像翻訳講師から指導をうけ、それから上映作品の字幕翻訳実務に取り組む。インターン生の鈴木夕佳さん(東京外国語大学卒業、大学院進学予定)は初の字幕づくりを通して、「字幕翻訳には高い外国語スキルが必要だと思っていたが、実際は日本語表現力が必要だと感じた」という。 「字幕翻訳に挑戦する前は、高い外国語のスキルが何よりも重要だというイメージを持っていました。しかし実際に翻訳に携わってみると、それ以上に作品の背景を理解し、自然で分かりやすい日本語に落とし込む表現力が求められると感じました」(鈴木さん)
研修の様子
インターン生は数人でチームを組み、チーム毎にシーンを分担して翻訳作業を進める。お互いに考えた字幕案を比較しフィードバックしあうことで、より良い字幕にすることを目指す。 「字幕翻訳は単に外国語を日本語に置き換える作業ではなく、作品や場面に即した表現を熟考し、限られた文字数で情報を伝える力が求められます。そこに難しさを感じています。チーム内では、このような制約がある中で、どうすれば必要な情報を落とさず、かつ読みやすい字幕にまとめられるか話し合いを重ねてきました。複数の訳案を比較することで、一人では気づけなかった表現や言葉選びを学び合い、それぞれの翻訳に活かすことができています」(鈴木さん) インターン生が翻訳した両作品は、オンライン上映と東京外国語大学での上映会「TUFS Cinema SDGsを考える映画特集」の2カ所で見ることができる。アフリカの干ばつや日本の米農家減少の問題について、前知識がない人達にも分かりやすく、かつ映画としても楽しめるよう、インターン生は心血を注いで字幕翻訳に取り組んでいる。ぜひその成果を、オンライン上映または東京外国語大学での上映会で見ていただきたい。上映情報、お申込みはWATCH 2026の公式ウェブサイトでチェックを。
■上映作品情報
『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』 ニコール・ゴームリー&デブラ・アロコ監督/2024年/アメリカ、ケニア/80分
トライベッカ映画祭「最優秀新人ドキュメンタリー監督賞」、レインダンス映画祭「最優秀長編ドキュメンタリー賞」受賞作品
ジャーナリストを志望する少年が、ケニアの自然保護区で起きた父親の不可解な殺害事件をめぐって調べを進める。そして真相究明を進める中、地域を取り巻くさまざまな問題が明らかになっていく。 学生が制作した日本語字幕つきで上映。
『主食、崩壊危機。』 佐藤洋紀監督/2025年/日本/11分
Yahoo!ニュース「ベスト エキスパート 2026」グランプリ受賞作品分
社会の変化によって、私たちの主食が大きな危機に直面している。本作は日本の主食である米の生産現場を取材しながら、食料をめぐる問題の背景と未来への課題を探っていくドキュメンタリー。 学生が制作した英語字幕つきで上映。
本作品はYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」の協力のもと上映します。 ※Yahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートするメディアです。 Yahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」:https://news.yahoo.co.jp/documentary/
■オンライン上映 配信期間:2026年7月9日(木)~7月19日(日) 形式:オンデマンド上映 参加費:無料 視聴方法:WATCH 2026ウェブサイトの「上映作品」より事前申し込み■上映会「TUFS Cinema SDGsを考える映画特集」 開催日時:2026年7月19日(日)13:00~16:00(12:40開場) 会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバルプロメテウス・ホール(東京都府中市) ※同時にZoomでのライブ配信も実施。 参加費:会場・オンライン共に無料 参加方法:会場参加は東京外国語大学 TUFS Cinema申込ページより申し込み
https://www.tufs.ac.jp/event/2026/260719_c01.html
ライブ配信は下記より申し込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWtEqAYQOEDY-czLpLE7urKuW6w8o27FvDMqF41A5z2oml0A/viewform 【当日の内容】
映画『主食、崩壊危機。』本編上映(11分) 上映後トーク(30分) 講演者 佐藤 洋紀(映像ディレクター)
休憩
映画『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』本編上映(80分) 上映後トーク(45分) 講演者 大石 高典(東京外国語大学大学院総合国際学研究院・准教授) 各作品やインターンシップ・プログラムの詳細はWATCH 2026公式ウェブサイト から
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
あなたの「学び直し」と「新たな学び」を全面サポート! コマ単位受講制度
東京校の本科で1コマ(授業)単位の受講が可能
JVTAでは2024年10月より、受講生・修了生の学びをさらにサポートするための「コマ単位受講制度」を開始しました。本制度は東京校とロサンゼルス校の映像翻訳本科、また映像翻訳Web講座の受講生・修了生が、JVTAの最新カリキュラムを1コマから再度受講できるという制度です。 ✓トライアル合格に向けて苦手分野を復習したい ✓プロの映像翻訳者としてより活躍するために、スキルを磨きたい ✓しばらく映像翻訳から離れていたが、再度学びたい など、改めて映像翻訳を学び直したい方や、これまで受けたことのない授業を受けたみたいという方におすすめです。現在は全面リモートで授業を行っていますので、日本・海外を問わずどこからでも受講可能です。ぜひ本制度を活用し、映像翻訳者としての更なるステップアップにつなげてください。
現在は2025年10月期のコマ単位受講の申し込みを受付中です。受講に関する詳細は下記をご確認ください。
【対象者】
・東京校の英日・日英映像翻訳を学んでいる方(いずれのどちらか、または両方)
・東京校の英日・日英映像翻訳を修了した方
・LA校で映像翻訳を学んでいる方
・LA校で映像翻訳を修了した方
・映像翻訳Web講座で学んでいる方 、修了した方
※メディア・アクセシビリティ科(旧バリアフリー講座)、English Clock、日本語表現力強化コースのみを受けた方は対象外とさせていただきます。
【受講可能コース】 下記のうち、ご自身がすでに受講を修了した各コースから選択していただくことができます。 受講可能な授業については、こちら でご確認ください。<東京校> 英日映像翻訳(総合コースⅠ 、総合コースⅡ 、実践コース ) ※総合コース・Ⅰ→2013年以前の「入門」または「基礎Ⅰ」 総合コース・Ⅱ→「基礎」または「基礎Ⅱ」と同等。 日英映像翻訳(総合コース 、実践コース ) 【受講形式】 リモート(Zoom) リモート配信にはZoomを使用しています。ご自宅と教室をオンラインで繋ぎ、リアルタイムで授業を受けていただくことができます。・ご用意いただくもの PCまたはタブレット カメラ(PC内蔵のものでもOK) マイクロフォン(PC内蔵のものでもOK)※質問をしていただく際に必要です。 安定したネット接続の環境 ※よりクリアにお聴きいただくために、ヘッドホンかイヤホンのご使用をおすすめしています。【料金】 1コマ:6,050円(税込)
【制限受講数】 1コース最大5コマでの受講が可能です。 例)英日映像翻訳実践コースを修了した方 「総合コース・Ⅰ」最大5コマ、「総合コース・Ⅱ」最大5コマ、「実践コース」最大5コマ【ルール】
・すでに受けたことがあるコースの授業の取り直し、または受講当時にカリキュラムになかった授業を受けることができます。
・まだ受講していないコースの授業を受けることはできませんのでご注意ください。
例)英日映像翻訳を総合2 まで修了している方が、実践 コースの授業を受ける→NG
日英 映像翻訳を実践まで修了している方が、英日 映像翻訳総合コース・Ⅰの授業を受ける→NG
・受けられる授業が確かでない方は、メールにてお問い合わせください。
宛先:seminar(at)jvta.net ※ (at)は@に置き換えてください。
件名:「コマ単位受講制度について」
・ご希望のクラスが上限人数に達した場合は、曜日もしくは期の変更をご相談させていただきます。
・授業はリモートでの出席が必須です。録画受講は対応しておりませんのでご了承ください。
【申し込み締め切り】 各授業の2週間前【支払い方法】 クレジットカードまたは銀行振込 ※銀行振込をお支払い後にキャンセルを希望された場合は、手数料を引いた金額で返金させていただきます。
※クレジットカードの第三者による不正利用を防止するため、カード発行会社の本人認証サービス(3Dセキュア2.0)のご登録が必要となり、未登録のクレジットカードを支払方法に選択された際は決済できない場合がございます。 本人認証サービスの内容はご利用のカード発行会社によって異なりますので、登録方法につきましては、ご利用のカード発行会社へご確認ください。
【申し込み方法】 下記フォームよりお申し込みください。 お支払い情報やその他詳細は、別途メールにてご案内させていただきます。【問い合わせ先】 seminar(at)@jvta.net ※ (at)は@に置き換えてください。
<キャンセルポリシー> ■受講のキャンセルについて 授業当日の8日前(課題配布日の前日)をキャンセル期日とします。 ・期日までのご連絡の場合:以下「■返金額について」の規則に則って返金 ・授業当日から8日前から3日前:キャンセル料 50% ・授業当日から2日前以降:キャンセル料 100% ■返金額について 受講料のお支払い方法によって返金額が異なります。 ・クレジットカード決済でお支払いの方:全額返金 ・銀行振込でお支払いの方:振込手数料を引いた金額を返金 ■キャンセルに関するお願い 定員を設けておりますため、ご都合が悪くなった場合はできるだけ早めにご連絡いただくようお願いいたします。
人気の講座や実際に受けた人の感想を聞いてみたい!と思ったら…
【コマ単位受講制度】 おすすめ授業&体験談を紹介
※講師の動画や受講生の体験レポートの詳細は画像をクリック
自分にぴったりの授業があるかな?と思ったら…
おすすめの授業を紹介
※詳細は英日・日英各画像をクリック!
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
SDGsの目標達成期限まであと4年半。映画上映を通して、「一人ひとりができること」を考える
「WATCH 2026: For a Sustainable Future(以下、WATCH 2026)」は、国内外の大学生がSDGsをテーマにしたドキュメンタリー作品の字幕翻訳を手掛け、その上映とトークセッションなどを行うインターンシップ・プログラムだ。国内外から約25名の大学生がインターンとして参加し、上映作品の日本語字幕・英語字幕の制作に取り組んでいる。さらに、翻訳した作品の上映イベントの企画・運営・広報まで、インターン生が主体となって行う。社会課題への理解を深めるため、作品テーマにまつわるトークセッションも実施 映像翻訳では、言語を置き換えること以外にも様々な作業が求められる。作品のテーマに関する周辺情報をリサーチすることもその一つだ。今回の上映作品の翻訳にあたっては、「気候変動」や「食糧生産」などの社会課題に対する理解が必要となる。インターン生はこのような問題について自ら学び、学んだ知識を字幕翻訳に取り入れている。 そしてその知識が活かされるのは、翻訳作業だけではない。WATCH 2026の特長のひとつとして、上映会と共にゲストを招いたトークセッションの実施がある。そのトークセッションの企画もインターン生自身が行っており、翻訳を通して学んだ知識はその企画で大いに活かされる。 トークセッションの企画を行う「イベントチーム」に参加する河野凪さん(東京外国語大学4年生)は、「上映後のトークセッションまで参加してもらうことで、作品や作品にまつわる社会課題についてより深く考えてもらいたい」と願う。 「イベントチームが中心となって東京外国語大学での上映イベントの準備を進めています。上映後のトークセッションにてゲストの方に聞きたい質問はインターン生から募集しました。字幕翻訳のために入念な下調べをしたからこそ生まれた、学生の疑問や感想をトークセッションでぶつけることで、活発な議論が交わされると思います。ご来場のお客さまには、映画本編だけでなくトークセッションまでご参加いただくことで、より深く作品について、また作品にまつわる社会課題について考えていただけると嬉しいです。」(河野さん) 河野さんをはじめとするイベントチームは、上映会当日にスムーズな進行が出来るように打ち合わせを重ねているという。本上映会はZoomでのライブ配信も実施予定なので、ぜひ多くの方に参加してもらいたい。1人でも多くの人にWATCH 2026を知ってもらうために。各所で情報を発信 上映会の実施にあたり重要となる「広報活動」も、インターン生が自ら行っている。「PRチーム」では、東京外国語大学をはじめとする大学や学外に掲示するポスターの制作、InstagramやX、そしてnoteでの情報発信を行っている。 古賀双葉さん(津田塾大学3年生)は、「WATCH 2026の趣旨であるSDGsにまつわる社会課題について知るきっかけを人々に届けたい」という想いで、PRチームに参加している。 「PRチームでは少しでも多くの人に作品やトークセッションをご覧いただけるよう、イベント情報をnote、X、Instagramで発信、また映画館や大学各所に掲示させていただいたポスターで宣伝しています。 PRの活動を通して、私は人に伝えることの難しさも学びました。翻訳過程で得た社会課題に関する知識や発見の発信では、専門的な内容を分かりやすく伝えることが大変難しく感じます。しかし、“専門的な内容を分かりやすく、新しい言葉で表現して伝える”ことも一種の翻訳活動であると感じました」(古賀さん)
せっかく時間をかけて作品を翻訳し、入念な準備を重ねて上映会を開催しても、人々に見てもらえないのでは意味がなくなってしまう。一人でも多くの人に作品を見てもらい、テーマとなっている社会課題について考えてもらうため、翻訳作業と並行してPR活動にも力を入れている。 今後は上映作品の見どころや、トークセッションに関する詳細を各所で発信予定だという。各SNSをフォローして、ぜひ最新情報をキャッチしていただきたい。【各種SNSはこちら】 ▶X ▶Instagram ▶note
上映会は7月19日(日)に東京外国語大学にて、「TUFS Cinema SDGsを考える映画特集」として実施される。 『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』のトークセッションでは、現代アフリカ地域研究を専門とする東京外国語大学 大学院総合国際学研究院・准教授の大石高典氏が登壇。同作の舞台になっているアフリカ地域の環境問題を中心に話を聞きながら、SDGsの目標13である「気候変動に具体的な対策を」について考えていく。 『主食、崩壊危機。』のトークセッションでは、同作の映像ディレクターである佐藤洋紀氏が登壇。同作制作の背景や取材の裏話を聞きながら、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」や目標8「働きがいも経済成長も」について考えていく。 SDGsの目標達成期限は2030年。残り4年半ほどになった今、本上映会を通して「自分にできることはなにか?」を考えるきっかけにしてはいかがだろうか?上映会の詳細情報、参加お申込みの詳細は、WATCH 2026の公式ウェブサイトでチェックを。
■上映作品情報
『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』 ニコール・ゴームリー&デブラ・アロコ監督/2024年/アメリカ、ケニア/80分
トライベッカ映画祭「最優秀新人ドキュメンタリー監督賞」、レインダンス映画祭「最優秀長編ドキュメンタリー賞」受賞作品
ジャーナリストを志望する少年が、ケニアの自然保護区で起きた父親の不可解な殺害事件をめぐって調べを進める。そして真相究明を進める中、地域を取り巻くさまざまな問題が明らかになっていく。 学生が制作した日本語字幕つきで上映。
『主食、崩壊危機。』 佐藤洋紀監督/2025年/日本/11分
Yahoo!ニュース「ベスト エキスパート 2026」グランプリ受賞作品分
社会の変化によって、私たちの主食が大きな危機に直面している。本作は日本の主食である米の生産現場を取材しながら、食料をめぐる問題の背景と未来への課題を探っていくドキュメンタリー。 学生が制作した英語字幕つきで上映。
本作品はYahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」の協力のもと上映します。 ※Yahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」は「人々の心を動かして、社会課題を解決する」をミッションにクリエイターの作品発信をサポートするメディアです。 Yahoo!ニュース エキスパート「ドキュメンタリー」:https://news.yahoo.co.jp/documentary/
■オンライン上映 配信期間:2026年7月9日(木)~7月19日(日) 形式:オンデマンド上映 参加費:無料 視聴方法:WATCH 2026ウェブサイトの「上映作品」より事前申し込み■上映会「TUFS Cinema SDGsを考える映画特集」 開催日時:2026年7月19日(日)13:00~16:00(12:40開場) 会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバルプロメテウス・ホール(東京都府中市) ※同時にZoomでのライブ配信も実施。 参加費:会場・オンライン共に無料 参加方法:会場参加は東京外国語大学 TUFS Cinema申込ページより申し込み
https://www.tufs.ac.jp/event/2026/260719_c01.html
ライブ配信は下記より申し込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWtEqAYQOEDY-czLpLE7urKuW6w8o27FvDMqF41A5z2oml0A/viewform 【当日の内容】
映画『主食、崩壊危機。』本編上映(11分) 上映後トーク(30分) 講演者 佐藤 洋紀(映像ディレクター)
休憩
映画『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』本編上映(80分) 上映後トーク(45分) 講演者 大石 高典(東京外国語大学大学院総合国際学研究院・准教授) 各作品やインターンシップ・プログラムの詳細はWATCH 2026公式ウェブサイト から
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から
SSFF & ASIA 2026受賞3作品の翻訳者が語る、“短編作品を翻訳するおもしろさ”
6月10日(水)、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2026(SSFF & ASIA 2026)」のアワードセレモニーが開催された。セレモニーでは映画祭代表の別所哲也さん、アンバサダーのLiLiCoさんを始め、審査員を務めた俳優の北村一輝さんや水野美紀さん、映画監督の石井裕也さんなど豪華ゲストが登場。各部門の受賞時には、映像クリエイター陣の想い溢れるスピーチが繰り広げられ、非常に刺激的な一夜となった。 JVTAは毎年同映画祭を字幕翻訳でサポートしている。今年も250本ほどの上映作品を約140名の修了生が翻訳。米国アカデミー賞ノミネートにつながる受賞作5本の中では、3作品の翻訳を修了生が担当した。映画祭の最高賞「ジョージ・ルーカス アワード」は『スピーディ!』(ジイン・オ監督) 『スピーディ!』の字幕翻訳を手掛けたのは田地野麻里奈さん。アジア人の少女が速読を学ぶ物語である本作について、田地野さんは「独特の雰囲気を持っていて、翻訳していて楽しかった」という。 「グランプリを受賞した作品に携われたことを、大変うれしく思います。また、このような貴重な機会をくださったJVTAの皆様にも感謝いたします。 『スピーディ!』はコメディでありながらどこか奇妙な雰囲気をまとっており、短編ながら非常に引き込まれる作品でした。場面展開が早く、解釈に悩むシーンもありましたが、作品が持つ独特の魅力に惹かれながら翻訳作業を進めました。翻訳を通じてこの作品に携わることができ、とても光栄に思います」(田地野さん)
『スピーディ!』(ジイン・オ監督)
ノンフィクション部門 優秀賞は『3人の調律師』(パヴェウ・ピョートル・ホゼパ監督) 世界で最も権威あるピアノコンクールの舞台裏で働く「調律師たち」にスポットライトを当てた本作を担当したのは青井夕子さん。青井さんはアワードセレモニーの様子をオンライン配信で見ており、受賞の瞬間は思わずガッツポーズをしたそうだ。 「授賞式は夕飯のシュウマイを包みながら見ていたのですが、豪華なゲストが登場し、会場も満員で、その華やかさに驚きました。『3人の調律師』のタイトルが呼ばれた時は、思わず『やった!』とガッツポーズです。同時に、字幕翻訳者として、監督が伝えたかったメッセージを届けられたのだと、ホッとしました。また、受賞作品となったことで、より多くの方に見ていただけるのではないかと思うと、シュウマイを包む手にも力が入ってしまいました」(青井さん)
『3人の調律師』(パヴェウ・ピョートル・ホゼパ監督)
アニメーション部門 優秀賞は『シャリとライカとミックステープ』(キアナ・ナグシネ監督) 不治の病と戦いながら現実の苦悩に向き合うという重くなりがちなテーマを、軽やかで想像力豊かなタッチで描く本作。字幕を担当したのはルマー・レイラさんだ。授賞式ではナグシネ監督の受賞コメントの映像が流れ、監督は作中に登場するライカのモデルとなった愛犬と登場。ルマーさんもその映像を見たという。 「まず、キアナ・ナグシネ監督、受賞おめでとうございます!授賞式の映像を拝見し、作品に登場するライカのモデルになったワンちゃんを見ることができて、心が温まりました。悲しいテーマだったので翻訳しながら泣いてしまったのですが、監督の伝えたかったメッセージが審査員の方々にも届いたと思うと、翻訳者として関わることができたことをとてもうれしく思います」(ルマーさん)
『シャリとライカとミックステープ』(キアナ・ナグシネ監督)
映像翻訳者が考える、短編作品を翻訳するおもしろさとは? SSFF & ASIA 2026の上映作品は、短いものだと1分程度、長くても25分ほどの作品ばかりだ。一般的に劇場で公開される映画は2時間前後が中心であることを考えると、非常に短い映画である。しかしその「短さ」こそが、翻訳者にとってやりがいを感じる要素でもある。 「短編作品は、スピード感あふれる展開の中に、監督の思いがぎゅっと詰まっています。だからこそ字幕制作では、限られたセリフや映像から何をすくい取り、何を字幕に託すか、長編以上に慎重な判断が求められます。そこが難しさであり、面白さだと私は思います」(青井さん) 「長編映画では時間をかけて登場人物に愛着を持たせることができますが、短編映画では短い尺の中で人物の性格や役割を示し、なおかつ観客の心を動かさなくてはなりません。限られた文字数の中で、どう観客に伝えるか。それを考えることが、楽しくて仕方がありませんでした」(ルマーさん) 「短編映画は説明が少ない分、観る人の解釈に委ねられる部分も多いように感じます。そのため、『自分の捉え方は合っているだろうか』と悩むこともありますが、前後の流れや作品全体の雰囲気を手がかりに訳を考える過程が、短編ならではの面白さだと思います」(田地野さん) 作品自体が短く、得られる情報が限られているからこそ、映像翻訳者に作品を読み解くスキルが求められる。セリフだけでなく画面に映る人やもの、シーンの移り変わり、BGMの変化など、あらゆる手掛かりから作品のメッセージを読み解いて字幕に落とし込んでいく。それこそが短編作品を手掛ける映像翻訳者の腕の見せ所だ。 今回紹介した受賞3作品をはじめ、多くの上映作品は6月末までオンラインで視聴可能。またアワードセレモニーの様子もYouTubeで見ることができる。各翻訳者たちが心血を注いだ字幕にも注目しつつ、お気に入りの1本を見つけてほしい。 ■アワードセレモニーのアーカイブ視聴は▶こちら
■SSFF & ASIA 2026 公式サイトは▶こちら
関連記事
・アカデミー賞受賞者同士による作品も上映!ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2026を、今年も字幕翻訳でサポート
・アカデミー賞俳優のミシェル・ヨーが1人5役!『サンディワラ』の字幕を担当した映像翻訳者にインタビュー
・【JVTAが字幕ガイドと音声ガイドを制作】SSFF&ASIAのユニバーサル上映会に声優の佐々木望さんが登壇!
・あなたの言葉が、誰かの“目”になる——「ディスクライバー」という、もう一つの言葉のプロ
◆【映像翻訳VODプログラムを2026年10月より開講!】 ~VOD授業×個別サポートで、より効果的かつ効率的にプロを目指す~ 10月からの新プログラムスタートに向け、リモートで無料の個別説明会を開催中。新たな映像翻訳VODプログラムの詳細はもちろん、映像翻訳業界の最新情報やプロまでの具体的な道のりなどをマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みは▶こちら
◆【LAで活躍するプロ通訳者の授業を、日本からもリモートで受講可能!】 新・通訳(バイリンガル・コミュニケーター)養成講座 アドバンスを10月開講!「エンターテイメント」と「身近な医療」の2種のテーマで、通訳の基礎技術+専門用語・知識を習得。現在リモート個別相談を実施中です。詳細は▶こちら から