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英日総合コース・Ⅰの日曜集中クラスが1/18(日)開講!1/17(土)映像翻訳のすべて”がわかる!「無料リモートセミナー&学校説明会 140ver.」


2025年1月12日(日)より、英日映像翻訳 総合コース・Ⅰの日曜集中クラスを開講中!
最終の受付締切は1/16(木)

字幕、吹き替え、多様なジャンルを学べるJVTAで
映像翻訳のプロを目指す!

日本映像翻訳アカデミー(JVTA)は、字幕・吹き替えの翻訳者として活躍するために必要なスキルを学ぶ職業訓練校です。英語から日本語へ翻訳する英日映像翻訳と日本語から英語へ翻訳する日英映像翻訳があり、目的に合わせたコースを選んでいただくことができます。コース修了後、当校独自のトライアル(プロ化試験)に合格すれば、併設する翻訳受発注部門よりお仕事を紹介させていただくので、学んだスキルを実践で生かしていただくことができます。

通常の、JVTAの開講月は例年4月と10月ですが、「10月の入学に間に合わなかった」「4月より早く学習をスタートしたい」という声にお応えして、2025年1月に「英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ」の日曜集中クラスを開講します!
ご興味をお待ちの方は、「リモート個別相談」にご参加ください。映像翻訳の世界やJVTAでの学びについて、深く知っていただくことができます。
※1月入学に向けた体験レッスンが含まれる「リモート・オープンスクール」は、終了しました。4月入学を対象にした開催は1月下旬以降を予定しています。

【こんな方はぜひご参加ください】
・映像翻訳に興味がある
・語学力を生かせる仕事に就きたい
・好きな映画や海外ドラマに関わる仕事に就きたい
・プロの映像翻訳者を目指したい
・フリーランスとして活躍したい
・手に職をつけたい
・映像翻訳の需要に関して知りたい
・字幕翻訳にチャレンジしてみたい


英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ コースの詳細は▶こちら
その他、コースや入学に関するよくあるご質問は▶こちら
会社概要▶こちら

2025年1月 英日映像翻訳科 日曜集中クラスご検討者向け

リモート個別相談

1月開講 日曜集中クラスをご検討の方は、「リモート個別相談」へお申し込みください。お申し込み後、ご入力いただいたメールアドレス宛にご案内をお送りします。
尚、このページで入力いただいた内容はSSLで暗号化されて送信されます。

リモート個別相談では、ご希望の日時で当校スタッフが入学に関するご案内のほか、コース選択や映像翻訳学習・修了後の進路などの不安や疑問にマンツーマンでお答えします。
※リモート個別相談では字幕翻訳の体験レッスンはございません。
※2025年1月の英日映像翻訳科 日曜集中クラスは1月16日(木)まで入学可能です。

※映像翻訳のプロとして仕事をする際の目安となる英語力については▶こちら

※入学には「リモート個別相談」の参加が必須です。


【参加条件】
英語力・翻訳経験不問
※パソコンやタブレットなどで安定して動画配信サービスなどを視聴できる環境が整っていれば、どなたでも無料でご参加いただけます。
 

【参加形式】
リモートのみ(Zoom )
※音声を聞き取りやすくするために、イヤホン・ヘッドホンの使用をお勧めします。また質疑応答のタイミングもありますので、マイクをお持ちでしたらご用意ください。
 


 【動画で解説!】現役受講生が答える!受講にまつわる5つの質問

JVTAを動画でもっと知りたい方はJVTAの公式YouTubeチャンネル
▶映像翻訳を動画でもっと詳しく知る!JVTAのYouTubeチャンネルおすすめ動画集


【お問い合わせ】
電話 03-3517-5002
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【映像翻訳にチャレンジしてみたい方におすすめ】
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字幕の基礎を学ぶ「映像翻訳講座」


※詳細・お申し込みはこちら

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あなたの「学び直し」と「新たな学び」を全面サポート! コマ単位受講制度

東京校の本科で1コマ(授業)単位の受講が可能

JVTAでは2024年10月より、受講生・修了生の学びをさらにサポートするための「コマ単位受講制度」を開始しました。本制度は東京校とロサンゼルス校の映像翻訳本科、また映像翻訳Web講座の受講生・修了生が、JVTAの最新カリキュラムを1コマから再度受講できるという制度です。

✓トライアル合格に向けて苦手分野を復習したい
✓プロの映像翻訳者としてより活躍するために、スキルを磨きたい
✓しばらく映像翻訳から離れていたが、再度学びたい

など、改めて映像翻訳を学び直したい方や、これまで受けたことのない授業を受けたみたいという方におすすめです。現在は全面リモートで授業を行っていますので、日本・海外を問わずどこからでも受講可能です。ぜひ本制度を活用し、映像翻訳者としての更なるステップアップにつなげてください。

現在は2025年10月期のコマ単位受講の申し込みを受付中です。受講に関する詳細は下記をご確認ください。



【対象者】


【受講可能コース】
下記のうち、ご自身がすでに受講を修了した各コースから選択していただくことができます。
受講可能な授業については、こちらでご確認ください。
<東京校>
英日映像翻訳(総合コースⅠ総合コースⅡ実践コース
 ※総合コース・Ⅰ→2013年以前の「入門」または「基礎Ⅰ」
  総合コース・Ⅱ→「基礎」または「基礎Ⅱ」と同等。
日英映像翻訳(総合コース実践コース


【受講形式】リモート(Zoom)
リモート配信にはZoomを使用しています。ご自宅と教室をオンラインで繋ぎ、リアルタイムで授業を受けていただくことができます。
・ご用意いただくもの
PCまたはタブレット
カメラ(PC内蔵のものでもOK)
マイクロフォン(PC内蔵のものでもOK)※質問をしていただく際に必要です。
安定したネット接続の環境
※よりクリアにお聴きいただくために、ヘッドホンかイヤホンのご使用をおすすめしています。

【料金】
1コマ:6,050円(税込)

【制限受講数】
1コース最大5コマでの受講が可能です。
例)英日映像翻訳実践コースを修了した方
「総合コース・Ⅰ」最大5コマ、「総合コース・Ⅱ」最大5コマ、「実践コース」最大5コマ

【ルール】


【申し込み締め切り】
各授業の2週間前

【支払い方法】
クレジットカードまたは銀行振込
※銀行振込をお支払い後にキャンセルを希望された場合は、手数料を引いた金額で返金させていただきます。

※クレジットカードの第三者による不正利用を防止するため、カード発行会社の本人認証サービス(3Dセキュア2.0)のご登録が必要となり、未登録のクレジットカードを支払方法に選択された際は決済できない場合がございます。
本人認証サービスの内容はご利用のカード発行会社によって異なりますので、登録方法につきましては、ご利用のカード発行会社へご確認ください。



【申し込み方法】
下記フォームよりお申し込みください。
お支払い情報やその他詳細は、別途メールにてご案内させていただきます。

【問い合わせ先】
seminar(at)@jvta.net
※ (at)は@に置き換えてください。

<キャンセルポリシー>
■受講のキャンセルについて
授業当日の8日前(課題配布日の前日)をキャンセル期日とします。
 ・期日までのご連絡の場合:以下「■返金額について」の規則に則って返金
 ・授業当日から8日前から3日前:キャンセル料 50%
 ・授業当日から2日前以降:キャンセル料 100%
■返金額について
受講料のお支払い方法によって返金額が異なります。
 ・クレジットカード決済でお支払いの方:全額返金
 ・銀行振込でお支払いの方:振込手数料を引いた金額を返金
■キャンセルに関するお願い
定員を設けておりますため、ご都合が悪くなった場合はできるだけ早めにご連絡いただくようお願いいたします。



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【コマ単位受講制度】
おすすめ授業&体験談を紹介

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おすすめの授業を紹介

※詳細は英日・日英各画像をクリック!


◆【英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ 日曜集中クラスを2026年1月開講!】ご興味をお持ちの方は無料の学校説明会へ!
2026年1月からの英日映像翻訳学習をご検討中の方を対象に、各種説明会を実施しています。ご都合・ご希望に合わせてお選びください。
※英日映像翻訳の時期開講は2026年4月予定です。ご検討中の方はリモート個別相談にお申込みください。

※受付終了※英語力を生かせる新たな仕事が拡大中!「新・通訳」がわかる、始めるための無料オンライン特別セミナーを開催!

リダイレクト用:https://sites.google.com/jvtacademy.com/la-interpreter-course/seminar

【イベントレポート】JVTAのオールスターが集結!2025年10月期ウェルカムパーティーをリモート開催!

日本映像翻訳アカデミー(JVTA)は毎期、新しく映像翻訳を学び始めた方を迎えたウェルカムパーティーを開催している。

これまでのウェルカムパーティーの参加対象は、その期にスタートしたコースの受講生のみだった。しかし「先輩とも話をしてみたい」「進級生も参加できるイベントがほしい」といった声に応え、2025年10月期のウェルカムパーティーでは現在開講しているすべてのコースから参加者を募集。「英日映像翻訳総合コース・Ⅰ/総合コース・Ⅱ/実践コース」「日英映像翻訳総合コース/実践コース」、バリアフリー字幕や音声ガイド制作のスキルを学ぶ「メディア・アクセシビリティ科 音声ガイドコース」、そして英文解釈力の向上を目指す「English Clock ロジカルリーディング力強化コース」に加え、映像翻訳Web講座の受講生も参加し、講師・スタッフ併せて69名が集まった。

(司会は石井講師&藤田講師)

JVTAの取り組みは修了生・受講生から始まった
パーティーは「コースやクラスの垣根を越えて交流してほしい」という、JVTA翻訳室リーダーであり映像翻訳科でも教える石井清猛講師の挨拶で幕開け。続いて乾杯の挨拶は新楽直樹代表が担当した。

「JVTAは様々なことをやっています。映像翻訳コースには英日だけでなく日英もあり、またバリアフリー字幕や音声ガイドを学ぶコースもあります。さらに受発注部門ではアワード番組を一晩で翻訳し、ドラマや映画の翻訳ももちろん手掛けています。

そんなJVTAの幅広い取り組みは、全部修了生・受講生のアイディアから始まっています。新しい道を受講生・修了生が示してくれて、それをやってきたのです。今回のパーティーでも、何か新しい景色が見えたらぜひ私たちに共有してください。新たなアイディアが生まれることも期待しながら、皆さんと交流したいと思います」(新楽代表)

修了生を招いたトークセッションを実施
スタッフ紹介の後は今回の特別企画として、活躍する修了生3名を招いたトークセッションが行われた。英日映像翻訳者として活躍する八重樫礼子さん、日英映像翻訳者として活躍する狩野安奈さん、そして音声ガイドディスクライバーとして活躍する鷲山可純さんが登場。前述の石井講師、翻訳事業推進部(TSG)リーダーで英日映像翻訳科でも教える藤田奈緒講師、そしてメディア・アクセシビリティ科で教えるバリアフリー事業部の小笠原尚軌講師も加わり、6名でのトークセッションとなった。

トークセッションでは「映像翻訳科のトライアルに合格した秘訣」を八重樫さん、狩野さんに質問、また音声ガイドディスクライバーの鷲山さんに「チームで進行するプロジェクトにおいて、他のディスクライバーから学んだことは?」という実際の仕事に関する質問が投げかけられた。3名の自身の経験を交えた具体的な回答は、パーティーに参加している受講生・修了生にとって参考になったに違いない。

JVTAのYouTubeから出張!「Tiny Plus Radio」
修了生を交えたトークセッションの後は、JVTAのYouTubeチャンネルの人気企画「Tiny Plus Radio」が出張版として登場!パーソナリティであり英日映像翻訳科で教える桜井徹二講師が、「集中力を保つためには?」「翻訳原稿を客観的に見るには?」など、番組に寄せられたメッセージを生放送で紹介。「映像翻訳の学習ではPCと向き合う時間が長く、目の負担が大きい」というお悩み紹介では、なんとパーティーに参加していた投稿者本人と直接やり取りする一幕も。さらにチャット上で「ブルーライトカット眼鏡を使う」「目のマッサージ機がおススメ」「目の上にホットタオルを載せる」など、他の参加者から具体的なアドバイスも送られた。

(出張版「Tiny Plus Radio」)

コースやクラスの垣根を超えた交流会
その後の歓談タイム①では、受講しているコースごとにブレイクアウトルームに分かれてトークを楽しんだ。各グループ、最近ハマっているエンタメ作品や、JVTAに入学したきっかけなどについて情報共有。講師やスクールスタッフも参加していたことから、課題の難しさに関する率直な感想も交わされていた。

歓談タイム②ではコースやクラスを完全シャッフル。普段はなかなか交流する機会のないメンバー同士での歓談となった。特に映像翻訳Web講座の受講生は他の受講生と関わる機会がほとんどないため、このようなイベントに参加することがとても新鮮だったという。その他、映像翻訳科の実践コース受講生がいるグループではJVTAのトライアル制度について講師に質問。JVTAならではのトライアル制度の詳細について、真剣に聞き入っていた。

名残惜しくもパーティー終了。たくさんの受講生が頑張っているんだと分かった
閉会の挨拶は再び石井講師が担当した。

「この先、メディア・アクセシビリティやユニバーサルデザインは重要なキーワードになります。それは映像業界においても同じです。映像翻訳はもともと『言葉の壁を超える』こと。つまり、映像翻訳はそもそもアクセシビリティの領域だと言えます。翻訳とアクセシビリティは融合し始めているのです。映像翻訳者もバリアフリー字幕や音声ガイドのディスクライバーもお互いに頑張りましょう」(石井講師)

最後に「2025年から26年にかけて学習に労力をかけることを誇ってほしい」と、新楽代表が受講生・修了生にエールを送ってパーティーは終了。終了後のアンケートでは参加者から「たくさんの受講生が頑張っているんだということがわかって励みになった」「JVTAスタッフや卒業生の話を聞けて良かった」「講師陣の授業以外の姿を見ることができて、身近に感じられた」などの声が寄せられた。

クラスやコースの垣根を超えた交流は、参加者一人ひとりの学習への情熱を再確認させ、意欲を掻き立てる特別な体験となっただろう。これからの学習、そしてプロとしての活躍をJVTAは引き続き応援していきます。

最後はみんなで記念撮影!

◆【英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ 日曜集中クラスを2026年1月開講!】ご興味をお持ちの方は無料の学校説明会へ!
2026年1月からの英日映像翻訳学習をご検討中の方を対象に、各種説明会を実施しています。ご都合・ご希望に合わせてお選びください。
※英日映像翻訳の時期開講は2026年4月予定です。ご検討中の方はリモート個別相談にお申込みください。

様々な題材を通して、適材適所の翻訳力を身につける

日本映像翻訳アカデミー(JVTA)のロサンゼルス校はカリフォルニア州教育局から認可を受けた職業訓練校として、北米在住者や日本からの留学生に向けて映像翻訳・通訳・実務翻訳の授業を提供している。実務翻訳コースでは、医療や法律、様々な契約書や証明書の翻訳などを学ぶことができる。

この実務翻訳クラスを受講していたジョーンズ佳代さんは、アメリカに来て約10年。ご主人はアメリカ人であり、日々英語を使って生活をしている。元々英語が好きでイギリス留学の経験もある。そんな中、ロサンゼルス校で実務翻訳を学ぼうと思ったきっかけは何だったのか?

ロサンゼルス校受講生 ジョーンズ佳代さん

「息子は生まれた時から体が弱く、様々な病気にかかっていたんです。そのため、常に英語での病名や薬名を調べていました。また主人も医療従事者なので、仕事の話を聞くたびに医療に関する単語をチェックしていました。そういった経験から、医療関連の翻訳に興味を持っていました。そんなとき、JVTAのメールニュースで医療実務翻訳の体験レッスンがあるのを見て興味を持ちました」

ジョーンズさんは英語学習の経験は豊富だったものの、翻訳を学ぶのは今回が初めてだった。授業を受けてまず感じたことは、翻訳は単に英語から日本語、日本語から英語に直す作業ではない」ということだった。英語から日本語へと翻訳するには「英語が分かればいい」というだけでは不十分だ。元の文章を書いた人の心情や背景を読み取るスキル、内容に関するリサーチをするスキル、そして日本語の表現力。翻訳とは様々なことを考えて行う作業であり、奥が深いと授業を通して実感したという。

特に授業中に衝撃を感じたのが、日本語表現力についてである。翻訳する素材によって、必要な日本語表現が大きく変わることに驚いた。医療実務の翻訳では正確さが求められたが、翻訳素材が「手紙」になると、書き手の背景を想像し誌的な訳出が必要となった。

「医療分野の頭でそのまま法律分野の翻訳をしようとしても全然違いますし、手紙ならなおさらです。頭の切り替えが必要となり、そういった違いを学べるのも面白いですね」

一口に「翻訳」と言っても、分野によって求められる日本語表現が大きく異なる。多岐にわたる分野の翻訳を学べる実務翻訳コースだからこそ、適材適所の翻訳力を身につけることができるのだ。

日本で訪日客と接する機会が多い人には、医療や法律などの専門性の高い英語スキルが役立つ場面があるだろう。一方海外で暮らす人にとっては、自身が生活していく上で必要となる知識である。実務翻訳を学ぶことは、使える英語の幅を広げたいという人にもおすすめだ。

◆【英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ 日曜集中クラスを2026年1月開講!】ご興味をお持ちの方は無料の学校説明会へ!
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ベネチア国際映画祭に出展!英語吹き替え版でVR映画の“体験”を後押し

毎年8月下旬~9月上旬に開催されるベネチア国際映画祭。カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつで、世界最古の歴史を持つ映画祭でもある。そんなベネチア国際映画祭では、2017年よりXR部門「Venice Immersive」が設けられた。本部門では、バーチャルリアリティ(VR)技術だけでなく、あらゆるXRの創造的表現手段を対象としたイマーシブ・メディア・プロジェクトがノミネートされ、その中から賞が授与される。

2025年8月27日~9月2日に開催された第82回ベネチア国際映画祭のVenice Immersiveでは、日本から2作品が選出。そのうちのひとつである『First Virtual Suit』(ゆはらかずき監督)で、映画祭出展用の英語吹き替え版制作をJVTAが担当した。


『First Virtual Suit』は、進路に悩む高校生のケイが主人公。ケイは友人にもらった古いヘッドマウントディスプレイによって導かれた不思議な世界「First Virtual Suit」で、様々なアバターをまとう人々と出会う。彼らのパフォーマンスを通し、自分にふさわしいアバター、そして自身のやりたかったことに向き合っていくというストーリーだ。

作品世界に没入するため、字幕ではなく「吹き替え」を選択
本作は「体験型XR」であるため、観客はヘッドセットを着用して鑑賞する。360度作品の世界に入り込むことができ、その没入感は格別だ。

本作を「英語吹き替え版」としたことについて、製作会社である株式会社CinemaLeapの内藤裕太氏は「観客がバーチャル空間の中で物語に没頭できるようにするため」だと言う。

「本作は“体験型XRコンテンツ”という特性上、視線をテキスト(字幕)に向ける時間がバーチャル空間で物語に没入するための妨げになると感じました。英語の吹き替え版にすることで、登場人物の感情やストーリーの流れをより自然に感じ取ることができ、より多くの方に深い没入感を持って楽しんでいただけると考えました」(内藤氏)

翻訳から収録まで、一貫して吹き替え版製作をサポート
『First Virtual Suit』の英語吹き替え版制作において、JVTAが担当したのは翻訳作業だけではない。本作の製作チームには英語に堪能なスタッフの数が限られていたということで、映像翻訳ディレクターが作品概要をヒアリングの上、翻訳者の選定やセリフのイントネーション指導、収録の立ち合いなど幅広く対応した。

本作では主人公や、主人公が出会うアバターによる歌が多数登場する。
特に難しかったのは、主人公のケイが歌う歌だったと、JVTAの映像翻訳ディレクターである麻野は言う。静かなテンポで語りかけるように歌われる歌のため、日本語ならではの独特のリズム感が強く、歌詞の意味に沿いつつメロディにハマる英語表現にするのは至難の業だったそうだ。

「日本語の歌詞をただ英語に訳すだけでは、リズムに乗せたときに英語のアクセントが綺麗にハマりませんでした。担当翻訳者さんと何度も相談しながらもっとも歌に合う英語表現を探し、翻訳した歌詞でスタッフが実際に歌ってチェックまでして完成させました」(麻野)

麻野は吹き替えの収録現場にも一部立ち会っている。収録中、声優の方々の様子を見ながらより読みやすいセリフに修正したり、収録をする中で「こちらの表現の方がいいかも」と感じたところは新しいセリフ案を提案した。

こうした翻訳から収録までの一貫した対応について、内藤氏からは「心強かった」という言葉をいただいた。

「翻訳から収録までの一連のプロセスにおいて、こちらの意図を深く理解し、柔軟かつ的確にご対応いただけた点に非常に満足しています。細部まで一緒に作り上げていただいたことがとても心強く、安心感がありました」(内藤氏)

(場面写真)


体験展示は盛況!ローカライズの新たな可能性
本作はベネチア国際映画祭にて、体験展示が実施された。会場には非常に多くの観客が訪れ、たくさんの方が『First Virtual Suit』の世界を体験。「とても面白かった」「音楽が素晴らしかった」などの感想をたくさんもらったと言う。また麻野や翻訳者たちが苦心した歌のパートも評価が高かったそうだ。

「ベネチア国際映画祭では非常に多くの方に体験していただきました。今回のローカライズによって、作品をより多くの方に届ける上で大きな意味を持つ展示になったと感じています。英語吹き替え版の制作を通じて、単なる言語変換ではなく、体験そのものをローカライズするという新しい挑戦ができました。

丁寧な対応と的確なサポートのおかげで、作品の世界観をより深く伝えることができたことに心から感謝しています」(内藤氏)

(ベネチア国際映画祭での体験展示様子)


近年では映画館の座席に設置されたVRヘッドセットを着用して“体験”する「VRコンサート」も増えてきている。字幕がついているものもあり、今後VRを活用した映像体験は世界で盛り上がっていくだろう。映像翻訳者がスキルを活かして活躍できる場は、ますます広がっていくはずだ。

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アワード番組の翻訳はまるで“祭り”?!第77回エミー賞の字幕翻訳をJVTAが担当

アメリカ時間の2025年9月14日、第77回エミー賞の授賞式が開催された。
本番組は、日本ではU-NEXTがライブ配信。9月19日(金)からは、字幕版のアーカイブ配信がスタートした。

JVTAは今回も同番組の字幕翻訳を担当。総勢40名を超える映像翻訳者が集まり日本語版字幕制作に臨んだ。

今回はエミー賞翻訳チームに参加した5名の翻訳者から、翻訳作業に関するお話を聞いた。

【インタビュー回答者】
小池綾さん(2011年 英日映像翻訳実践コース修了)
八木真琴さん(2019年 英日映像翻訳実践コース修了)
山田由依さん(2021年 英日映像翻訳実践コース修了)
武政涼子さん(2022年 英日映像翻訳実践コース修了):誤訳チェック
水野可南子さん(2025年 英日映像翻訳実践コース修了):テロップ翻訳

アワード番組ならではの「緊張感」と「スピード感」
アメリカで「テレビ界のアカデミー賞」とも言われるエミー賞。映画ファンがアカデミー賞で盛り上がるように、ドラマファンにとっては1年に1度の大イベントである。そんなエミー賞の翻訳チームには、海外ドラマのファンである翻訳者が多く参加している。

「エミー賞ではその年に放映された面白い作品を知ることができるので、これを機会に視聴する作品も多く、興味を持って翻訳することができました」(八木さん)

「授賞式当日までノミネート作品を可能な限り見たり、作品情報をチェックしたりするように努めています。この時期に大好きな海外ドラマを集中的に視聴できるのも、『これがママの仕事だよ』と家族に堂々と言えるのも、まさに映像翻訳者の醍醐味だと感じています」(武政さん)

アメリカにはこのエミー賞をはじめ、アカデミー賞、グラミー賞、トニー賞と、4大エンターテイメント賞がある。このようなアワード番組の翻訳は多くの場合、一般的なテレビ番組よりもはるかに短い時間での完成を求められる。出演者も多く、ノミネート作品に関するリサーチも必須。限られた時間内で正確に、番組の雰囲気にふさわしい字幕を作らなければならない。アワード番組の翻訳には独特の緊張感とスピード感があると言える。

「エミー賞の翻訳はスピード感が求められる仕事ですが、新しいドラマの情報をたくさん知ることができるのでワクワクしました」(小池さん)

「『アワード番組の翻訳はお祭り』と聞いたことがあったのですが、まさにお祭りのような独特の熱気と緊張感に満ちており、その中に身を置けたことを大変幸せに感じました」(水野さん)

「たくさんの著名な俳優が集う授賞式は、華やかな衣装や会場の装飾に胸が躍る一方、どの作品が、どの出演者が受賞するのか、視聴者側にも緊張感が伝わってきました」(山田さん)

翻訳チームは4グループ体制。テロップ翻訳やチェック作業の専任者も。
限られた時間で長尺の番組を翻訳するチーム翻訳は、役割を分担して行われる。今回のエミー賞であれば、聞き起こし担当・翻訳担当・テロップ翻訳担当・チェック担当と、大きく4つの役割があった。

アワード番組には台本がないため、まず聞き起こし担当者達が映像を見て、番組の内容を文字に起こす。そうして作られたスクリプトを基に、翻訳担当者達は字幕の制作を行う。今回は「テロップ翻訳担当」として、画面に出てくる文字情報のみを集中して翻訳する役割も設けた。翻訳担当とテロップ翻訳担当が制作した字幕を、最後にチェック担当者達がダブルチェック。翻訳が抜けている部分がないか、固有名詞で表記が異なっているものがないか、誤訳がないかなどを第三者の目でチェックし、最終的に納品となる。

各役割にはそれぞれの難しさ、工夫のしどころがある。

「翻訳の際は話者のトーンが重くなりすぎず、かと言って軽すぎないよう授賞式の雰囲気に合わせて調整を行いました」(小池さん)

「私の担当パートでは、私が未視聴だったサバイバル系長寿番組の司会者がプレゼンターでした。その番組のルールになぞらえて受賞者を発表していたため、そこをつなげるのに苦労しましたね。番組を見たことがある人にもない人にも伝わるように表現を工夫しました」(八木さん)

「今回の授賞式は受賞者のスピーチ時間に制約がありました。そのため受賞者が割と早口で話しており、内容をまとめて訳出したり、削ったりする点に頭を悩ませました」(山田さん)

「テロップ翻訳では、ふわっと現れるテロップに、字幕をいかに自然に溶け込ませるかという点に注力しました。また、字幕を出す位置について他のテロップ翻訳担当の皆さんと相談しながら作業するなど、大変学びの多い経験となりました」(水野さん)

「私は誤訳のチェックを担当しました。授賞式のスピーチには決められた原稿がなく、話者が何を話すか分かりません。そのためボディランゲージや表情も映像で確認し、文脈だけに頼らない『ニュアンス』も見落とさないように努めました」(武政さん)

新人はベテランの背中を追い、ベテランは初心を思い出すきっかけに
40名を超える翻訳者が集まり取り組んだエミー賞の翻訳。参加した翻訳者は最近プロデビューしたばかりの方からベテランまで、キャリアも様々だ。自分以外の翻訳者の取り組みから新たな発見を得たり刺激を受けたりすることもある。アワード番組の翻訳を経験することで、映像翻訳者としてのモチベーションもアップするようだ。

「製作者の各作品に懸ける情熱や、受賞した時の感動を、文字数が限られた字幕の中でも視聴者に感じていただけるよう、今後も精進したいと思います」(八木さん)

「固定観念を持たず、『何事もリサーチをしっかりと行う』ということを念頭に置いて、これからも翻訳を続けていきたいです」(小池さん)

「わずか数時間で素晴らしい訳文を完成させる先輩方の背中を拝見し、大きな感銘と刺激を受けました。速さだけでなくクオリティも両立できる翻訳者になるには、まだ自分に足りない部分が多いことを痛感しましたが、この経験を糧に、これからも学び続け成長していきたいと強く感じています」(水野さん)

「以前、チーム翻訳でお仕事をご一緒した先輩翻訳者さんにお会いした際に『いい字幕を作る』のはもちろんのこと、『(字幕を通じて)いい作品を届ける』のが映像翻訳者の仕事だと改めて教えていただきました。JVTAのスクール生時代、講師陣にも教えられていたことだったのに、デビューから数カ月、すっかり忘れて字幕のことばかりを気にしていた頃でハッとさせられたのを覚えています。チーム翻訳は役割が細分化されているので、自分の役割ばかりに目が行きがちですが、『(より)いい作品を届ける』という意識のもと、今後も取り組んでいけたらと思っています」(武政さん)

新人翻訳者からベテラン翻訳者まで、多くの翻訳者が協力して完成させたエミー賞の翻訳。翻訳は孤独な作業になりがちだが、チーム翻訳では他の翻訳者の存在を感じながらの作業となる。たとえ部屋にいるのは1人でも、「今この瞬間に、同じ作品の翻訳に心血を注いでいる翻訳者がいる」と感じられるのだ。

1つの作品を良いものにするために、多くの翻訳者が一斉にゴールへと向かって作業を行うさまは、まさしく“祭り”のようである。これから映像翻訳を学習する人も、すでに映像翻訳者として活動している人も、次の機会を楽しみにしていてほしい。

第77回エミー賞 字幕版の視聴については▶こちら

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「幅広い分野について、自分の英語で説明できるようになりたい」ロサンゼルス校通訳クラス受講生インタビュー

インバウンド市場が年々拡大する中、通訳者の仕事が増加している。昨今は国際的な大会議や商談、専門知識が必要な現場での対応だけにとどまらず、観光地を案内する通訳ガイドや会食のサポートなど、通訳スキルは様々なフィールドで必要とされている。

JVTAのロサンゼルス校では、以前から通訳や実務翻訳の授業を行っている。2025年9月には期間限定の「通訳ブートキャンプ」を初開講し、日本から10名以上の参加者が渡米した。

そんなロサンゼルス校で長年通訳を学んでいるのが、有久亨子さんだ。
有久さんはアメリカ滞在歴30年以上。渡米当初は英語を学ぶ学校に通い、その後秘書養成学校にも通学。やがてニューヨークで働きはじめ、およそ8年前にカリフォルニアに移住。そのままアメリカでの生活をつづけている。長らく公認会計士として働き、現在は引退している。

ロサンゼルス校受講生 有久亨子さん


ロサンゼルス校で通訳を学び始めたのは、仕事の引退を目の前にした時期だ。引退後にはやりたいことをやりたいと考えていた有久さんは、元々英語好きだったこともあり通訳を学ぶことにした。

とはいえ、有久さんはアメリカに長く滞在し就業経験もある。そんななかで通訳を学ぶことにしたのはなぜなのか?

「アメリカ滞在は長いのですが、自分では英語も日本語も中途半端だと感じていたんです。それで英語を一からやり直したいと思いました。アメリカ人と結婚していますが、夫の話す言葉が早くてついていけないこともしばしばあるんです。」

有久さんはニューヨークとカリフォルニアの会計事務所で働いていたため、会計畑の英語表現には強かった。しかし、政治経済など自分にとってあまりなじみのない分野の話になると、「?」となってしまっていたという。もっと幅広い分野について話ができ、説明やプレゼンもできるようになりたいと思ったのが学習のきっかけだったそうだ。

クラスメートが使う英語表現も勉強になる
JVTAの通訳コースでは、金融・経済・医療・教育など、様々な題材を使って通訳のスキルを習得していく。授業を通して新しい分野について学ぶことで、自分自身の視野も広がっていくと有久さんはいう。
また、クラスメートの通訳を聞くことで新しい言い回しを学べるのも授業の良い点だと感じている。受講生の「間違い」は、お互いに学び合うことができるポイントだ。クラスメートの英語表現を聞くことも、「こういう言い方もできるのか」と学びになる。

学習スタート時はリテンション(聞き取った情報を短期的に記憶すること)能力がなく、間違いを恐れる気持ちもあり授業についていくのが辛いと思ったこともある。授業中に間違うとよく「すみません!」を連発していたという。しかし授業で訓練を続けるうちに、段々と答えが出てくるようになった。

「授業では事前に新しい単語を3つ調べてきてみんなの前で発表するタスクや、授業後にその日の内容をサマライズしてみる時間があったりします。自分で単語を調べる習慣にもなりますし、サマライズは『自分の言葉で説明する』という練習になります。」

講師からも「前より話し出しが良くなった」と褒められたそうで、それがやる気につながっているという。昔は授業をつらく感じるときもあったそうだが、今は「楽しみ半分・苦しみ半分ですね」と笑う。

人前で抵抗感なく英語を話せるようになりたい
本格的な通訳者に憧れはあるものの、当面の目標は「人前で抵抗感なく英語を話せるようになること」だと有久さんは言う。英会話はできるが、「多くの人の前で話す」ことには未だハードルを感じている。通訳の練習を通して、人前でも緊張せずに、自分の英語で話ができるようになることを目指している。そして自分の意見を自信持って人前で述べることができる英語力を身につけること、同時に幅広い知識を得て心豊かになること、またそれにより、個人的な達成感や充実感を得ることができればと言う。その先で、機会があれば医療関係等の通訳に携わることにも興味を持っている。

通訳訓練は、本格的な会議や交渉の場に出る人だけに必要とされるものではない。有久さんのように人前で自信をもって英語を話したい方、自分の言葉で説明をしたい方にとっても役立つものである。

プロの通訳者を目指す方はもちろん、英語で自信をもって説明ができるようになりたい方、人前でも堂々と英語で話せるようになりたい方にも、通訳クラスはおすすめである。

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ドラマトゥルク×映像翻訳で“自分にしかできない仕事”をする 英日映像翻訳科修了生・前原拓也さん

JVTAで映像翻訳を学び始める人には、様々なバックグラウンドがある。英語教師やSE、貿易事務や企業の経理担当者など、英語に関連する仕事をしている人もいれば、全く違う業界から映像翻訳へ舵を切る人もいる。これまではコース修了後に映像翻訳一本の道を目指す人が多かったが、近年はそれまでに培ったキャリアや知識と映像翻訳スキルを掛け合わせ、新たな扉を開く人が増えている。

2025年のサマースクールにて、「『この世はすべて舞台、人はみな“訳者”』!?経験×スキルで見つける、新たな映像翻訳者像とは」のセミナーに登壇した、英日映像翻訳科修了生の前原拓也さんもその一人である。前原さんは慶應義塾大学大学院の文学研究科独文学専攻で修士課程を修了後、東京で舞台制作の仕事をしながら、フリーランスで「ドラマトゥルク」という仕事をしていた。その後、30歳のタイミングで文化庁令和4年度新進芸術家海外研修制度を通じて2年間ドイツのミュンヘンに留学。バイエルン州立アウグスト・エヴァーディング演劇アカデミーのドラマトゥルギー科修士課程を修了し、帰国後は静岡県にあるSPAC-静岡県舞台芸術センターで働いている。

「『この世はすべて舞台、人はみな“訳者”』!?経験×スキルで見つける、新たな映像翻訳者像とは」の様子。

新たなキャリアを考える中で見つけた映像翻訳
ドラマトゥルクとは、美術館で言う学芸員やキュレーターに近い存在だ。劇場にかける演目の選定、観客に作品の理解を深めてもらうためのプレトークの実施や解説の執筆、また演出家とディスカッションしながら演出の方向性を考えるなど、劇場の芸術的な部分で総合的に関わる仕事である。前原さんによれば、主にドイツ、オーストリア、スイスといったドイツ語圏の劇場で存在する職種だそう。しかしながら、日本でドラマトゥルクを有する劇場はなく、前原さんはこれまでフリーランスで主に演出家と演出プランを立てて伴走する役割として働いてきた。

そんな専門職として活躍していた前原さんが、なぜ映像翻訳を学ぶことにしたのか?そのきっかけはコロナ禍だった。当時、緊急事態宣言によってエンタメ業界は大きな打撃を受けた。舞台業界も例に漏れず、前原さんは仕事を休むことを余儀なくされた。

「予定していた仕事がほぼなくなり、それをきっかけに今後のことを考えるようになりました。そこで自分の経験を生かして何ができるかを考えた際、オペラや演劇の字幕制作に関わった経験があったことから、映像の翻訳もやってみようとJVTAの門を叩きました」

これまでの経験と新しいスキルがクロスする
映像翻訳を学び始めて気づいたことは、ドラマトゥルクとしての経験と映像翻訳の知識が相互に生かせるということだった。

ドラマトゥルクの仕事は自分の作品を作ることではなく、作品を観客に届ける手伝いをするということ。映像翻訳もそれと同様で、翻訳を通して作品のメッセージや作り手の思いを観客に届けることが最も大切である。前原さんは映像翻訳の作業について、「これまで演出家と共にやっていた作業を、映像相手にやっているような感覚」だと語る。それと同時に、映像翻訳の体系立ったルールは舞台翻訳で生かせると感じた。

2022年に英日映像翻訳科の実践コースを修了し、プロ化試験(トライアル)にも合格。プロの映像翻訳者としてデビューする一方、エンタメ業界には活気が戻り、ドラマトゥルクとしての仕事も再開するようになる。

そして2025年、前原さんにある翻訳案件の声がかかった。それはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上映されたオペラの映像を映画館で見る「METライブビューイング」の翻訳だ。

「映像翻訳を学ぶからには、いつかMETライブビューイングの字幕翻訳をやってみたい」と、前原さんは密かな夢を抱いていた。その夢が早くも叶うこととなった。

「METライブビューイングはオペラでありながら、映像作品として字幕をつける形式です。まさに『舞台作品と映像作品の間』だと言える仕事でした。映像翻訳を学んだからこそ手掛けることができたと思っています」

密かに抱いていた夢を叶え、ドラマトゥルクとしてもますます活躍する前原さん。活動の場を増やすために必要なのは、「声を上げること」だという。

「ドラマトゥルクとしての仕事がない時期から、『自分はドラマトゥルクです』と色々なところで言っていました。翻訳も同じで、声を上げることで周りに自分のことを知ってもらえますし、それが仕事へつながることもあると思います。映像翻訳は色んな分野と掛け合わせることができると思いますので、やりたいことがある人はぜひ声を上げてアピールするべきだと思います」

今後は戯曲の翻訳にも挑戦してみたいそう。また、現在勤めているSPAC-静岡県舞台芸術センターをより盛り上げていくことも目標に掲げている。ドラマトゥルクとして、そして映像翻訳者として、前原さんのさらなる活躍が楽しみである。

SPAC-静岡県舞台芸術センターの情報は▶こちら

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