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多言語翻訳ルートマップ! ~JVTAから飛び立ったマルチリンガルたち~ 〈ロシア語、韓国語の映像翻訳〉

多言語翻訳ルートマップ! ~JVTAから飛び立ったマルチリンガルたち~ 〈ロシア語、韓国語の映像翻訳〉
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コロナ禍となっておよそ1年。不自由な日常が続く中でも、言葉と文化の壁を行き来して働くJVTA修了生がいます。英語のみならず、さまざまな言語で未来を拓く映像翻訳者のこれまでとこれからをご紹介! 気になるキャリアへの直行便、離陸します!
 

* * *
 

Flight003:「日本語表現力とロジカルリーディング力で、描いた夢に近づく」
映像翻訳者・Y.Hさん(露/韓/英/日)
 

言葉の壁を超えた文化の交流や、コンテンツの往来はコロナ禍の今も加速し続けている。例えば、「日露地域・姉妹都市交流年」(日露地域交流年)。2020年から2021年にかけて開催される事業で、日本とロシアはニュースだけでは知ることのできない互いの一面を伝えあっている。(関連記事:日本アニメの魅力、ロシアにもっと伝えたい!日露のインターンが集結した異例イベントの舞台裏
一方で、日本のとなり、韓国ではKポップアイドルグループのBTSが1963年の坂本九以来、57年ぶりにアジアのアーティストとして米ビルボード誌のメインチャート「HOT100」の1位になった。
 

映像や音楽が軽々と国境を越えて人々に届くいまは、言葉のスキルを磨く人にとって新しい仕事の地平が広がっている。外国語を学ぶことが好き・その国の文化が好き――そんな理由で学び続ける人のスキルは、未来のニーズと結びつくことがある。
 

日本映像翻訳アカデミー(JVTA)を2019年に修了して、2020年から映像翻訳者として働いているY.Hさんはロシア語、韓国語、英語、日本語を使いこなすマルチリンガルだ。「日本語と韓国語、両方のバックボーンがあります。その後、高校時代に英語が好きになって、語学系の大学に進みました。そこで、ロシア語を専攻したんです」。大学卒業後、業務でロシア語も使う会社で社会人経験を積んだYさんは、学生の頃から思い描いていた翻訳者の道を意識するように。「特にエンターテインメントの翻訳に興味があったので、映像翻訳者を目指しました。いきなりロシア語や、韓国語の映像翻訳を手掛けるのは難しいだろうなぁ、と思いながらJVTAの英日体験レッスン(オープンスクール)に足を運びました」。
 

個別面談で気づいた
「仕事の幅を広げること」の大切さ

体験レッスン後の個別面談。Yさんは面談を担当したスタッフの一言にハッとさせられたという。「多言語の分野でがんばっていきたい、だけど英語でも学んでいきたいことを伝えたら、『その方が仕事の幅も広がりますね』と。――そうか! 手掛けられる仕事が増えるのか、と。いま思えば当たり前のことですが(笑)、当時の私には大きな気づきだったんです」。
 

映像翻訳者に求められる表現のマナーや翻訳素材(作品)の読み解き方、プロとしての心構えを学ぶ日々の中で、Yさんには特に印象に残っている授業があるという。「『日本語表現力強化コース』と『ロジカルリーディング力 強化コース』です。『日本語表現力~』は受講者がプロのライター・編集者と同等のアウトプットができるようになることを目指すコース。丸山雄一郎講師が主任となって、伝わる日本語を書くためのスキルを徹底的に磨きます。『ロジカルリーディング力~』は翻訳する英文を確実な根拠に基づいて理解し、自分の言葉で伝えられるようになるトレーニングをするコース。 山根克之講師が集中的に知識とスキルを伝授します」。
 

ふたつのコースでの学びが、Yさんの仕事の取り組み方に今でも影響しているとか。「視聴者が日本人の場合、出来上がる字幕はもちろん日本語。具体的な、伝わる日本語で書けることは翻訳者にとってとても大切です。また、原文を正しく理解する力も必須です。先日、韓国のアイドルの新曲にまつわる本人インタビューの映像を韓日字幕翻訳しました。『ロジカルリーディング力~』で学んだ、話者が何を伝えようとしているのか読み解く力があったからこそ、簡潔に分かりやすく訳すことができました」。
 

翻訳者としてはまだデビューしたばかり。それでも、仕事でロシア語を使うことも増えてきたという。「ある映画作品の英日字幕翻訳の仕事で、物語の鍵となるフレーズがロシア語だったんです。ニュアンスをしっかりと汲み取った上で、字幕に反映できた時は最初に描いた目標に近づけた気がしました。今後はもっとスキルを磨いて、ロシア語の作品、韓国語の作品を継続的に受注していきたいと考えています」。Yさんの夢はそれだけにとどまらない。「ロシア語は意外と多くの国で使われています。カザフスタンやベラルーシ、キルギスなど多様な国・民族のあいだで今でも話されています。それらの国で作られた映画は、まだ日本であまり知られていません。私が橋渡しとして、多くの人に紹介できたらうれしいですね」。
 

【知っておこう!】
ロシア語の知見を深めるなら、ソ連時代の作品を観ることをお勧めします。過去から現在に続く文化的な背景に触れることができます。 Mosfilmのyoutube公式チャンネルで気楽に楽しめる、良質な作品がたくさん配信されています。https://www.youtube.com/c/MosfilmRuOfficial/about
 

<多言語翻訳ルートマップ!>
Flight001:「日・中・英、どの言語の翻訳も“作品解釈力”がキーワード」
映像翻訳者・幡野 珮蘭さん(中/英/日)インタビュー
Flight002:「スペイン語プラス英日翻訳で、より高く飛べる」
映像翻訳者・杉田 洋子さん(西/英/日)インタビュー
Flight004:「仕事の幅を広げるための、翻訳力を磨く」
映像翻訳者・杉本ありさん(伊/英/日)インタビュー
 

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